今回の記事では、ドイツのステッドラー社が贈る、廉価でありながら非常にしっかりした書き味の製図用シャープペンシル、なおかつ明るい軸色を楽しめるカラーコレクション・シリーズ「ステッドラー925-65-05スカイブルー」について書かせて頂きたいと思います。
製図用シャープペンシルは、おしなべて、値段クラスに関係なくどれも最高クラスの筆記性能を与えられているのですが、このステッドラー925-65-05はまさにそれを実感出来る一筆になっております。
カラーコレクションというだけに、パステルカラーも楽しげ。
多くの筆が、ある種の緊張感に満ちているこのカテゴリーの中にあって、珍しく気分も軽く華やぎそうなのも良いですね。
このステッドラー925-65-05は、製図用シャープペンシルとしての特徴が全て盛り込まれています。
ペン尻には芯径がひと目で分かるように大きく.5とプリントされていますし、硬度表示も省略される事無く装備されています。
クリップのデサインはシンプルですが、先端部分にステッドラーのマークが刻印されているのが嬉しいですね。
樹脂軸ではあるのですが、ペン先はしっかり金属製。
しかも、グリップの一部まで含んで一体化しているので、樹脂軸の軽さと筆記の安定性を両立した見事な設計と言えるでしょう。
実際に筆記してみると、書き味はやっぱり万全です。
低コストゆえに、金属パーツと樹脂部分できしみや泣きが起きるのではないか?という心配事もありません。
私の大好きな、「ロットリング300(0.5mm)」だと、個体差にもよるのですが、筆圧をかけると樹脂と金属パーツ部分で軽く鳴きが発生する事もあるので、このステッドラー925-65-05の設計の良さに唸るものがあります。
リングの溝が多数切られたデザインも素直にカッコ良い!と言えるもので、日本のペンであれば「パイロットS3」あたりが好敵手となるのではないでしょうか?
実は、925-65-05は、マシュマロホワイトも所有させて頂いているので、2筆並べて撮った写真を記事のシメとさせて頂きたいと思います。