ちょこっと、とある事を成し遂げる事が出来て、そのお祝いにボールペンを贈って頂ける事になりました。
嬉しさ全開で選ばせて頂いたのは「パイロット・コクーン・ボールペン・メタリックグレー」です。
円筒形の専用ケースに納められたコクーン!!
先日購入させて頂いたシャープペンシル版によって、コクーンの質感には大満足。
どうしてもボールペンも使ってみたい!!と願っていたら、叶いました。
伏して深く感謝いたします。
コクーンは、その名前の由来となった、繭のような優しくまぁるいフォルムが何と言っても目にとまりますね。
ふっくらとした太軸に、丁寧なダークメタリック塗装が施され、その上質感は大変なものがあります。
重要な契約書類の記入などに、ここぞサッと取り出したくなるほど見目麗しい筆記具です。
ボールペンではありますが、雰囲気は完全に万年筆。
もちろん、コクーンにはそのものズバリの万年筆版が用意されているのですが、その「良い物感」を余すところ無く継承していると言って差し支えありますまい。
芯先の繰り出しは、軸回転方式。
静かで滑らかな感触は見事の一言に尽きます。
正直、1万円クラスの舶来筆記具にも負けないのではないか?!などと興奮してしまいます。
ちなみに、リフィルの先には保護キャップが付けられています。
保護キャップを外すと筆記可能になりますが、この保護キャップ、ゼブラ社のシャーボXリフィル用と違い、非破壊で取り外す事が可能でした。
その気になれば再利用も可能なのですが・・・あまりに小さいパーツなので、さすがに失くしてしまうでしょうね。
■シャープペンシルと並べてみました!■
コクーン・シャープペンシル・チタンと並べて写真を撮ってみました。
どちらも非常に巧緻な金属調の塗装仕上げなので、二筆を並べてみると、温暖な色調のチタンと深く涼やかなメタリックグレー、その調和の素晴らしさにしばし見惚れてしまいます。
上軸と下軸を分ける中間リング部分ですが、コクーンは特にパーツとしてのリングは装備していません。
(ペン軸と一体化した樹脂製の中間軸が、中間リングに相当するかも知れません)
天冠部分からペン先まで、さすがコクーンの名の通り、一体感のあるボディラインを形成しています。
一体感という観点からすれば、ノックメカニズムを持たないボールペンの方がより前に進んでいる印象はありますね。
実際に筆記してみると、リフィルの「BRFN-10F-B」はつるつると滑らかに走るような書き味で、インクもドンと濃い「あっ」と思うタッチ。
そう、まるであのジェットストリーム・インクのような、ハッとする感覚が得られます。
あわてて調べてみると、従来の油性インクの1/5という低粘度油性インク「アクロインキ」ってのを採用しているのですね。
ただ、ジェットストリームと比べてしまうと、個体差なのかも知れませんが、紙の状態によってはややカスレが出やすいかな?
ファーバーカステルや、パーカー、カランダッシュのような、重々しくて威厳たっぷりな油性リフィルを求めている方には、この走りの速さは気に合わないでしょう。
ただ、低粘度油性インクの書き味は間違いなくコクーン・ボールペンの素晴らしい個性となっています。
そしてこれは、「筆記具ってやっぱりいいなぁ」と、あらためて強く認識させてくれるほどの、大変優れたボールペンだと確信しています。