2013年4月14日日曜日

まさに繭のような優しい握り心地「パイロット・コクーン・シャープペンシル・チタン」

繭のように包み込むようなデザイン、高級ラインの佇まいなのに求めやすい価格と大きな魅力を持つパイロット社の筆記具「コクーン・シャープペンシル・チタンをネットで発注していましたが、ついに到着しました。

発送して下さる販売店さん、運んで下さる運送会社さん、記事に書かない時もありますがいつも心から感謝しております。


コクーンは、収納ケースが光沢のある立派な保護ケースに入れられていて、これがケース本体だと言われても違和感の無いレベルです。


保護ケースを開けると、円柱形の凝った収納ケースが出て来てくれます。


白地で丸いcocoonのロゴが、クリア・ライトブルーのケースに映えますね。

筆記具はその性能に価格は関係ないと言えますが、ケースに関してだけは、どうにも言いにくいですが、価格に左右される事が多いものなのです。

正直、定価ベース1500円のグレードでここまで丁重にやってもらえるのは驚きです。

コクーンが包まれているビニール袋は、完全に密閉されていて、製造終了からここまで誰の手にも触れられていない事が保証されています。

超高額のブランド筆記具でさえも、指紋がべったり付着して到着する事もある世界なので、ビニールは地味に安心材料だったりします。


コクーンは、まさに「繭」のような柔らかい丸さに包まれています。

ずっしりと重量感のある金属軸は、きめ細やかなチタン調の塗装で仕上げられていて、陳腐な言い回しをお許し願えれば「価格を越えたハイグレードな筆記具」として凛として立っています。


通常は中間リングがあるべき部分は、シャープペンシルのノックの可動メカニズム部分となり凹み形状になっており、伸びやかなボディラインを断ち割る面白いアクセントに昇華されています。

コクーンは、万年筆やボールペンもありますが、このデザインワークはシャープペンシルを選択する強力な動機にもなり得るでしょうね。


ペン先は、ノーズコーン(口金・・・パイロット社はマウス・ピースと呼称しています)から、太めのリード・スリーブ(パイプ)が常時突き出していて、その馴染み深い形状は普通筆記具の王道を意識させ、高い剛性と共に安心感をもたらしてくれます。


天冠部分は、万年筆を思わせるフィニッシュ。

しかるべきフォーマルな場での使用に耐えうるようにデザイン、設計された筆記具だけに、どの角度から見ても隙が無いのは流石です。


実際に筆記してみると、この手の「威厳を醸し出す筆記具」としては、チタン調塗装の特性なのか、手触りがサラサラとしてちょっと樹脂製筆記具を連想させる軽い手触りがします。

これもコクーンの個性なのかも知れません。

書き味は抜群に素晴らしく、"太い砲弾型フォルム"が生み出す安定感、金属由来の剛性、成熟の設計と製造技術の芯先が一体となって、パイロット社の「良い筆記具を提供したい」という熱意が伝わってくるようです。

(※写真は、「繭のような包まれ感」つながりで、ディーラーさんで頂いた「アイ」のミニカーも並べさせて頂きました。

出てくるクマは、陶器の箸置きで、ちょくちょくペンと組み合わせて写真を撮らせて頂きたいなぁと思っております。)