実はEOS KISS X7を買いに家電量販店に愛車を走らせました。
結論を言うと、今回は購入には至りませんでしたが、手持ちのEOS KISS X2と比べながらじっくりEOS KISS X7を店頭で試用出来ましたので、今回の記事では感想を書かせて頂きたいと思います。
■最高のデザインとボリューム!!■
まず、EOS KISS X7ですが、全体のフォルムやデザインは一眼レフ最高峰に素晴らしいと思います。
一眼レフカメラのエッセンスをスパッと小気味よく濃縮した小さなボディは、何年かぶりに「おおっ、これはいいな!」と声が出そうになるほどの仕上がりでした(第一印象)。
極端なまでに横幅をカットしているのが奏功して、一眼レフのイメージを全く崩さずに、ここまでキュートでバランスの良いカメラが作れるものなのか!と感心させられます。
■だが、79800円では正直高い■
EOS KISS X7が素晴らしいカメラなのは間違いありませんが、79800円で買いたいか?と問われれば、躊躇してしまうのも正直な心の声なのです。
とても小さいボディなので、アルマイト染色をした金属ボディとかなら良いのですが、EOS KISS X7は、非光沢加工した樹脂。
小さなマット樹脂ボディは、どうも質感的に安っぽい感じで、厳しい言い方をしてしまうと塩ビ製のカメラのサンプル品みたいな印象があります。
また、マット加工しているから、とても傷がつきやすくなっていて、爪でひっかきやすいグリップ周辺は、発売されて間もないのに、もう爪痕で真っ白になっていました。
それと、値段が従来シリーズから据え置きなのに、まさかの日本製じゃない!という衝撃の事実が分かってしまって心が凹みまくり。
日本製じゃないのであれば、せっかくこんな良いカメラを作ってくれたキヤノンの開発者には怒られるかも知れませんが、4万9800円とか、もっと極端に安かったらなぁとか思ってしまうのでありました・・・勝手言ってホントすみません。
(追記)決して他国差別ではなくて、世界最高峰の明快な印である「Made in Japan」の刻印が無いというのが、あくまでも個人的に、かなり寂しく、どん底まで意気消沈してしまう点であったのです。
それと、あくまでも個人的にどうしてもダメだったのがシャッター音にEOS KISS X2の面影が全く無く、強い打撃系のガシャッという、シャッター音だったこと。
なんかがっくりと膝をつきそうな音だった事。
ミラーがバウンドするショックも強くて、かつて初の秒間5コマを実現したEOS 20Dくらい打撃感が強いのではないか?と思えるくらいです。
EOS KISS X2と比較してみる!
手持ちの愛機EOS KISS X2と比較してみました。
EOS KISS X2にはEF 40mm F2.8 STMレンズを装着し、X7はより有利な「レンズなしの本体のみ」で比較してみました。
確かに、X7は横幅がかなり圧縮されていて第一印象は「おおっ小さい!」と思えるのですが、その分、X2よりもグリップしにくいのは折込済みだから良いとしても、指の爪がカメラ本体を引っ掻いて傷つけてしまう頻度が高いのが気になるところ。
爪切りをしっかりしてからX7を握るのが吉と言えるでしょう。
EOS KISS X7は、確かに小さなEOS KISS X2よりもさらに小さくて軽く、しかもデザインも最高。
ただ、X2が想像以上に健闘していて、そっちの方が目立つ感じ。
■EOS KISS X7は値下げでロケット噴射?■
EOS KISS X7は、確かに素晴らしいカメラなのですが、あけすけに言ってしまうとやはり個人的にはですが割高感があります。
どうしても日本製でなくなった事は不利で、もう少し安くなればロケット噴射するかな?という感じです。
シャッター音はX2でもEOS 7Dでもない、なんかしょうがなくこの音にした、って感じなのが気になりますが・・・まぁ、それは・・・もう少し考えよう・・・。
質感とかそっちの話になると、やはりソニーの方がうまいのかな。