2019年10月6日日曜日

映画「任侠学園」観てきました

映画観たいと言われ、じゃあここはもう「ジョーカー」行くしかないなと思っていたら、「任侠学園」が良いという事で任侠学園に行ってきました。

普段から人助けしてる昔かたぎのヤクザ一家が、問題を抱えた学校を救うコメディ。

まず、話の根幹なんですけど、「ヤクザと暴力団は違う」という事があって成り立っているんですね。

今って同一になってますが、その昔、たとえば昭和の高倉健さんの任侠映画なんかだと、ヤクザは確かにアウトローだけど、絶対に堅気の者には手を出さないし、義理人情に厚い筋の通った集団で、暴力団はやりたい放題で全く異なるものなのだという事が語られてました。

今回の「任侠学園」も、その部分を令和に伝えるのかーと感心させられる所がありましたね。

ちなみに、だからって微妙に少年少女あたりがヤクザに憧れないようにブレーキも完備。

ヤクザの親分や、敵対する暴力団の有力者が、その筋の演技力も怪物級の西田敏行さん、白竜さんなので、手出ししたら最後のオーラがバリバリの本物。

こういう世界に半端に憧れて入っちゃうと、行きつく先はこういうヤバ過ぎる人たちの相手する羽目になるのかと思うと、無理なので堅気でいいっす・・・となる・・・はず・・・多分。

心に傷や闇を抱えた学園の生徒とヤクザとの交流は、やっぱり本作品の大きな見どころ。

ちょいちょい挟まれるギャグは、笑えなくともホンワカと癒しになるし、ナイス。

他の学園作品であれば、状況の打開が無理ゲーになりかねない面倒臭い流れになっても、待ってましたのヤクザパワーで華麗に(??)突破したり、せっかくの設定をフルに生かしていて観てて「おおー」ってなりますね。

シリーズものではないため、特殊なヤクザ一家のメンバーに感情移入できるかどうかも重要ですが、そこも長すぎす短すぎずうまく出来ていて、見事です。

このあたりのプロセスは、実は日本映画はかなり上手だったりするんですね。

邦画は色々言われますが、日本が細部に強いという特性は概ねどの作品にも反映されててお国柄ですね。

ともあれ、ジョーカーを後回しにしてまでこっちに来た甲斐はあったなぁというところ。

続編があれば必ず観に行きたいですね。