今回の記事では、ちょっと春先の話に戻ってしまいますが、初代EOS 7Dで町の花歩き撮影をした時の写真を掲載させて頂きたいと思います。
初代EOS 7Dは、くどいですが、本当に立派なカメラ。
形の上では2009年発売のカメラですが、すぐに陳腐化すると思われたデジタルカメラの歴史を打破し、全く古さを感じさせない成熟した魅力。
個人的には、2017年に新発売されたカメラだよと渡されても「さすが、新型は違うぜ!!」とか言っちゃう自信が余裕であります!!
今回の写真は、全てEF 24mm F2.8 STMレンズで撮影。
やはり、EF-Sレンズは、カメラシステムを決定的に小型化出来るので大いなる魅力。
今もEOS 1D Mark4(中古)が欲しい気持ちがあるのですが、EF-Sレンズが使えないという1点がネックとなり、購入意欲が霧散しては、また盛り返し・・・の繰り返しです。
来るべき、フルサイズミラーレスカメラは、あの巨大なフルサイズ用ミラーが無くなるチャンスなので、EF-Sレンズ搭載をお願いしたいところ。
当初は、実験的な意味合いの強かったであろうEF-Sですが、個人的には、今や必須というか、EF-Sレンズが使えないレンズ交換式カメラを買う事は無い(EOS 1D Mark4だけは例外かも知れないですが・・・)です。
フルサイズがどうこう、APS-Cがどうこうというより、このEF-S 24mm F2.8 STMレンズが使えないカメラはいらないです。
決定的なレンズの一本。
なんと、EF-S 35mm F2.8レンズの発売も決定し、EF-Sへのぞっこん度は高まるばかりですぞ。
初代EOS 7Dは、もちろん、Mark2が備える超絶ミラーレス技術「デュアルピクセルCMOS AF」は非搭載。
どころか、その一つ前の技術であるハイブリッドCMOS AFもなし。
しかし、ミラーレス撮影はバンバンこなせます。
なぜか。
一旦、液晶を切って、本来の一眼レフセンサーを使う「クイックモード」があるからです!!
むしろ、AF精度が間違いなく信頼できますから、2009年という時代に関係なく、ミラーレスを利用できます。
リアルタイムで動体を追う事は出来ませんが、ビデオカメラじゃないしな、という感覚。
写真機は、写真を撮れればいいですまじでまじで。
初代EOS 7Dは、画質面でも惚れ惚れします。
最初の1800万画素センサーですが、粒状感のあり方に情緒があるというか、フィルム的な表現が楽しめますね。
今でも不満がない、DiGiC-4を二基搭載しているので、処理能力は問題ないどころかまだまだ伸びしろがあります。
というか、DiGiC-4二基で足りない方が悪いのではないか!?などと思ってしまうくらい。
山の中に咲く桜を撮影。
EF-S 24mm F2.8 STMとのペアだと、機材も驚くほどにコンパクトで山を歩くのも楽しい。
シャッター音は、カメラの芸術品とさえ思えるEOS 7D Mark2のシャッターとは違い、もっとこう勇ましい大きな音ですが、それもなんか意気が上がりますね。
初代EOS 7Dは、デジタルカメラが、デジタルという陳腐化の呪いを打破し、永く使えるカメラに昇華した歴史的な名品ではないかと思えます。
Mark2顔負けの高耐久塗装は、傷がつきにくく、今もって新品同様の状態。
10年後も新型感を醸し出すカメラなんじゃないかと思います。