2009年3月31日火曜日

キングスフィールド2の面白さにドはまり

今、東京のホテルに宿泊中なんですが、持ってきたPSPの「キングスフィールド2」があまりにも面白過ぎて、早朝から忙しい明日に備えてサッサと寝なければならないのに、どうしてもプレイしてしまいますよ。

このゲームは、国産RPG史上、最高クラスの難易度だと思いましたが、投げ出さずに何度でもリトライしたくなる魅力がありました。

映像はチープに見えますが、すぐに世界に没入して、その個性の虜になっちゃいます。

地図とかを持たないで、あちこちウロウロしているだけでも楽しい。
絶妙なマップなんですよね。
道は、地図なんか無くても自然に覚えます。
忘れていた冒険の楽しさが満載ですねぇ。

で、今の状態なんですが、やっと、だいたいのモンスターに負けなくなるくらいの強さになりました。

浜辺などの即死地形など、うっかり死ぬパターンは健在ですが・・・

スタートから中盤まで、常にギリギリの冒険をしていた分、強くなるというRPGの醍醐味を、コッテリ、タップリと濃厚に味わってます。

魔法も武器も防具も、相当なシロモノになってますよ。
キングスフィールド2は、決して最初で投げ出さずに進んでみて下さい。
きっと、何倍もの楽しさで返してくれるでしょう。

ゼノギアスといい、キングスフィールド2といい、PSPは大ヒット。

2009年3月30日月曜日

HDR-XR500Vの暗所撮影。人間でも暗いと感じる場所ではどうなる?






HDR-XR500Vは、さすがにHDR-FX1000のような大型機には及ばないものの、これまで光量不足に極端までに弱かった小型カメラとは一線を画す強力なカメラであります。

そこで、人間の目でも「暗っ!」と思ってしまう夜のシーンを撮影してみました。
(月の写っている1枚だけ静止画専用モードで撮影)

ハイビジョンモニタで観た映像は、さすが、裏面照射タイプの「エクスモアR」センサーだけあって、1/2.88型でよくぞここまで・・・というほどに高品位な画質です。
闇夜の黒は、まさに破格と言えるくらい徹底的に引き締まっており、夜が夜のまま自然に撮影出来るという印象ですね。

ただ、830万画素による静止画記録の場合は、ハイビジョン映像では見られなかった色ノイズが乗っかって来ますね。
今回も、830万画素同時記録の静止画をフルハイビジョンにリサイズしたものですが、実際の映像は、もっとノイズがなくて美しいのです。
このあたりは、物理画素を超える画素生成テクノロジーあたりの弊害なのかな?

ただ、暗い場所でもフルハイビジョンの解像をかなり高い程度でキープしているのは素晴らしいの一言。
当時としては暗さに強いカメラだった、HDR-HC3でさえ、暗い場所では解像度が目に見えて落ちてしまって、ハイビジョンらしさが薄まっていましたので、嬉しさもひとしおです。

画質を落としても良いから、もっと明るく!! というLOW LUX(ローラクス)モードもあり、さすがにLOW LUXはハイビジョンモニタでもノイズが見えてきます。
ただ、相変わらず黒は引き締めるロジックに持って行っているみたいで、そこそこの品位は保ってくれる印象はありますね。

ただし、明るさの代償として、映像が通常の秒間60コマから30コマに落ちるので、動きが若干パラパラッとしてしまうので注意が必要です。もっとも、60コマと比べてしまえば気になるだけで、用途にもよりますが、おおむね実用性は損なわれないと思います。

絶対的な暗所の撮影能力を求めるのならば、ハンディカム最高峰の名を欲しいままにするHDR-FX1000を買うべきでしょう

しかし、HDR-XR500Vは、片手ラクラクの小型ボディでありながら、とにかく「話になる」レベルのパワーが備わっているのです。
特に撮るものが決まっていなければ、本来ならば相手にならないハズの大型機を向こうにまわして、どっちを選ぶか迷わせるほどのレベルに持ち込んでいるかも知れません。

2009年3月29日日曜日

待望の、HDR-XR500Vを買いました(その5) 完全にデジカメとして使える静止画モード





HDR-XR500Vには、最大1200万画素で撮影出来る静止画モードがあります。
これは、ハイビジョン映像との同時記録ではなくて、モードを切り替えて行ういわゆるデジカメモードです。

結論から言うと、何の躊躇もなく、普通にデジカメとして写真を撮るために使えるクオリティーです。

ちゃんと、ハイビジョン映像で見せた以下の特性が静止画モードでも生かされます。

(1)フルオートモードがやたらと優秀。マニュアルがほとんど必要なし(今回の撮影条件限定)。

(2)手ぶれ補正装置が超強力(とはいえ、望遠側ではしっかり構えましょう)。

(3)6枚虹彩絞りによって、背景のボケが美しい。花の撮影ではオンリーワン(ビデオとは思えない)。

何回も繰り返して恐縮ですが、6枚虹彩絞りから生み出される背景のボケの美しさをご覧下さい

実際に、1200万画素で撮影した桜をA4にプリントしてみました。
1200万画素にしては、ちょっと線が太いかなぁと思う部分は確かにありますが、A4プリントして実際に飾れます。これは。

私は一眼レフではマニュアルしか使わないのですが、こういったフルオートの優秀さを見ると、なんというかコレは大いにアリだなぁ・・・。

アップロードした写真は、さすがに1200万画素のままでは巨大すぎるので25%にリサイズしたものです。
プリンタの上にプリントを並べている写真だけは違って、一眼レフで撮影したものです。

ハイビジョン映像との同時記録(830万画素)であれば、2Lプリントでも美しいので、本当にこのカメラ一台だけでハイビジョン映像と写真が融合出来ている・・・と驚きます。

まだまだ少しだけしか使えていませんから、使っていく上でこれから不満なんかが出てくるかも知れませんけれど、少なくとも、今日のところは、買って本当に良かった!と思えてしまいました

それにしても・・・いやはや・・・。なんというか、ここまで来て、小型タイプのビデオカメラでここまで感動する事が、それもこんなに沢山あろうとは夢にも思っていませんでした・・・。

良い意味で完全にやられた

ソニーの開発者の皆様、HDR-XR500Vを作って下さってありがとうです。

待望の、HDR-XR500Vを買いました(その4) 信じられないハイビジョンの高画質













HDR-XR500Vを片手にテスト撮影に出掛けてみました。
撮影は、ファインダーだけでやっています。

しかし、HDR-XR500Vの画質は、まさに信じられないの一言
これは、画素数がどうの、解像度がどうのといったレベルの話ではないです。

今回のテスト撮影では、夕方近くの強烈な陰影のある条件で撮影しているのですが、なんというか、色や明暗が、本当に欲しいままで表現されるんです。

このカメラには、ヒストグラム表示やゼブラパターンが無いんで、マニュアルでの補正が怖いと思っていましたが、はっきり言ってマニュアルで補正する必要が全くありませんでした
フルオートが、まるで人間みたいに、何というか見事にやってくれてしまって、ええええっ?という感じです。

たとえば、桜の花を撮影してみても、空の青さと、桜の花の淡い紅さが両方バッチリ再現されるんです。
えっ、この場面でフルオートったら、空が白っぽくなってしまって、ガッカリしつつ、マニュアルでどうにか直すっつー面倒なパターンになる所じゃないの? えっ!違うの!

違うんです

たとえば、逆光気味の被写体を撮影しても、被写体と背景の両方に、うまく光が按分されてくれて、マニュアルの出る幕が無いんです。
むしろ、ヘタにマニュアルやったら、結果を悪くするのでは・・・と不安になってしまうほどです。

ただ、フォーカスだけは、フルオートでは力不足な面があります。
どうしてもコントラストの強い被写体に引っ張られるので、木の枝の中で休んでいる鳥などを撮る時などは、さすがにマニュアルフォーカスで調整する必要があります。
こういう時はファインダーの粗い液晶ではピントの山が非常に分かりにくいので、エクストラファイン液晶モニタの出番と言えるでしょうけれど・・・。

ハイビジョン映像は、現在のところプレイステーション3が無いので、HDMIでモニタにカメラ直結して観てみました。
単純に解像力とかを言えば、もっと良いカメラもありましょうが、そういう数字的な話よりも何よりも、映像そのものが美しいのです。色や階調が見事に再現されていて、明暗差を再現できる幅(ダイナミックレンジ)も豊か。いくらフラッグシップとは言うものの、とても小型の家庭用カメラだとは思えないです。

夕方の逆光だらけのシーンなど、今までなら大型機の出番だぞ!というシーンが、ことごとくHDR-XR500Vでクリアしてゆく姿は、一種の迫力を感じてしまいます。

それと、やっぱり画期的なまでにブレない
広角側は、しっかり構えれば、いつでも三脚に乗せて撮影していると言っても決して過言ではないです。
ただ、望遠側は普通にグラグラするので望遠撮影の時はがっちり構えましょう。

とはいえ、広角側は涙が出るほどにスゴイ。手持ちのハイビジョン映像をハイビジョンモニタで鑑賞して、その安定っぷりに何の違和感も持たなかったなんてのは初めてです。

表現力では、前々から期待していましたが、とにかく6枚虹彩絞りが大きな大きな威力を発揮してくれます。背景のボケが純粋に美しい。
花などの背景をボカして撮影してみれば、これだけでもHDR-XR500Vを手に取る意味があると言えます。

重要な点はまだまだありますが、もう一つだけ。
HDR-XR500には、ハイビジョン撮影と同時に830万画素の静止画を記録できる機能ですが、これが十分にプリントにも耐えうるクオリティーなんです。

今回掲載した映像は、ハイビジョン映像と同時記録の830万画素を、フルハイビジョンにリサイズしたものですが、ここまでのクオリティーの映像が得られるという事は感謝の一言しかありません。

さすがに、一眼レフに単焦点レンズを付けた表現力に歯が立つとは言いませんが、写真と映像の完全な融合を果たしたと考えます。
個人的には夢にみたカメラに一歩近づいたのだと確信しました。

HDR-XR500Vは、ついにスペックの数字の大小ばかり問題にしている競争から抜け出したカメラと言えるでしょう。

待望の、HDR-XR500Vを買いました(その3) 使用した感想

HDR-XR500Vを外に持ち出してテスト撮影して来ました。
撮影は、全てファインダーで行いました。

まず、皆さんに言っておきたいのは、私は、ハードディスク/メモリタイプのハイビジョンカメラを所有する事は初めてで、ずっとテープ式カメラだけを使っていた事と、私は決してソニーの回し者とかじゃない、という事です。

これを書いておかないと、ちょっとヤバいくらいHDR-XR500Vに感動してしまったんです。

■あまりにもテープから飛躍しすぎる高性能■

正直、「えーっ。テープ式のハイビジョンカメラ(HDV)って何だったの?」と、思わず半笑いになるくらい、性能ギャップがあり過ぎです。
撮影開始がめちゃくちゃ速い!!
ファインダーを引き出すか、液晶モニタを開くだけで、すぐに撮影可能状態になるんです。
まるで一眼レフみたいに、撮りたいときにすぐ撮れる
この瞬発力だけでも、すでに使い勝手が完全に別モノです。
なんかもう、二度とHDVには戻れない気がする・・・

■もはや単なるカメラじゃない!GPSが面白い!■

このカメラ、単にGPSを積んでいて、撮影した時に映像に位置データをくっつけるだけじゃありません。
現在位置の確認」という機能があって、それを選ぶと、いきなり液晶モニタに地図が表示されて自分のいる位置がココって表示されるんで、旅行の時に死ぬほど助かる予感
散歩してても、ちょくちょく腕時計を見るかのように位置情報を見ちゃいますね。
ただ、決してカーナビじゃないんで、言ったらそこまでの機能しか無いんですけども、あるのと無いのとではもう全然違うわけです。

■ファインダーはやっぱり良いですねぇ!■

ファインダーの無いカメラが増えていますが、そんなカメラはよっぽどの事情がなければ個人的には絶対に買わないって、そう思わせるほどに、やっぱりファインダーは良いものですねぇ!
ファインダーは、日差しが強くなろうと何だろうと外光に見え具合が左右されませんし、カメラを安定して構えるにはやっぱり必要だと思いますし、何より撮影の没入感が違います。

ただ、ファインダーを引き出す時に指をひっかける部分が小さくて、手袋してたら辛いなぁってのは感じました。また、ファインダー内部の液晶の品質がかなり粗いんで、めちゃくちゃ美しい液晶の表示とのギャップには悩むかも知れないですね。

■ワイド・エンド・コンバージョンレンズは選んで良かった!■

ワイド・エンド・コンバージョンレンズは、本当に簡単に取り外しが可能なので、やっぱりこれにして良かったと思います。
広角だけで撮ろうと思ってても、構図の都合で、やはりズームしたくなる局面が多いもんですね。
ただ、画質とサイズを考えたらでっかいワイドコンバージョンレンズ付けたままズームするのも考えモノかなぁと・・・。

その点、このワイド・エンド・コンバージョンは、びっくりするくらいポコポコ簡単に着脱可能なんで、ズーム出来ない(ピントが合わなくなるため)という部分が、条件にもよるんでしょうが、なんとかなりそうな手ごたえ。
ただし、外したレンズをうっかり地面に落とす危険はあるんで、ここは注意しないといけません。
いやー、どうだろ。つるつるな形状だから、やっぱり落としそうだなー・・・。
ここは怖いかなぁ。

さて、実際の画質につきましては、次の記事から書かせて頂きたいですが、HDR-XR500Vの画質は、私の想像を遥かに超えていました
なんというか、解像度がうんぬんとか、そういうレベルの話じゃないんです。
このカメラ、もっと早く出て欲しかった・・・。

待望の、HDR-XR500Vを買いました(その2) カメラ外観編










今回の記事では、HDR-XR500Vの外観について書かせていただきます。

ボディカラーが何の変哲も無いシルバーという事も手伝ってか、パッと見で言うと「よくありそうな」と言ったらデザイナーさんに叱られそうですが、オーソドックスなスタイリングではあります。

しかし、実はそれがデザイナーさんの狙いかも知れない。
オーソドックスのように見えて、微妙に尾が上がっている直線的なファインダーのラインや、レンズ周りの金属の質感など、細かい部分がしっかりと自己主張してます。

簡単には飽きが来なくて、しかも気が付いては感心されられる、なんかプロフエッショナルのプライドってこういうもんなんだろうな、って感じですね。

レンズ周りと言えば、これこれ、これだよー! と心の中で思わず喜びの声をあげてしまうのが、「Gレンズ」を示すGエンブレム
ハンディカムでは、まだ大型機のHDR-FX1000にしか採用されていない高性能レンズブランドです。
こんなに早く、しかも、フラッグシップとは言え小型モデルに採用されるとは、やっぱりソニー気合入ってんなー
この記事を書かせていただいている段階では、まだHDR-XR500Vはバッテリ充電中。
早く、Gレンズの描写と、小型ビデオに希望の光をもたらした要素の一つ「6枚虹彩絞り」を体感したいものです。

レンズ周りについて、もう一つ大きなトピックスは、何といってもワイド・エンド・コンバージョンレンズの「VCL-HGE07A」です。
最広角側でしか使えない、いわば広角単焦点レンズのようなレンズでありますが、その分画質が有利となっています。
パッケージにも「Gレンズ」のロゴが印刷されており、高性能を予感させますね。
また、HDR-XR500Vに装着しても、その薄型っぷりが好作用してか、最初から一体化されたかのようなデザイン。
カラーが黒系統なので、シルバーのHDR-XR500Vにはどうか?と思いましたが、実際に装着してみると、元々黒の部分も存在するHDR-XR500Vには、逆にワンポイントになって好ましいものがありますね。

このワイド・エンド・コンバージョンレンズによって、HDR-XR500Vは、2本のレンズを交換して使うようなイメージになりますね。
装着時は、30.1mmの広角Gレンズ
取り外し時は、43mmから516mmの「12倍の高倍率Gズーム」レンズ
この二本というわけです。

着脱は、台座だけ残して本当にワンタッチ
取り外したレンズは、急いでなければ付属のケースにしまい、急いでいる時は手に持ったまま撮影して終わったら素早くセットすれば良いかな。ワンタッチのメリットです。

ファインダーは、接眼部分がタイトなので、快適とは言いがたいものの、今の時代はファインダーを付けてくれるだけでもありがたく感じてしまいますね。

バッテリは、さすがにHDR-HC3のように、中型バッテリが完全に本体に隠れるとまではいかず、ちょっとだけ顔を出します
でも、ファインダーを引き出さなくてもギリギリ邪魔にならないし、デザイン上のアクセントにもなっている感じなので、これはこれでオッケーという感じですね。

ちなみに、カメラにペタペタ貼られている販促用のシールは、初期不良が無い事が確認出来てから剥がすつもりです。

さて、早く撮影したいなー。

待望の、HDR-XR500Vを買いました(その1) プロローグ編






ようやく、待望のソニーHDR-XR500Vを買いました

実は、またまた個人的な話で申し訳ありませんが、仕事で正式に社長賞の受賞が決定しまして、来月、東京にて授与式があるのです。
その大きな記念として、HDR-XR500Vを買いたいと思っていました。

昨日は売り切れでしたから、いくらなんでも間に合わないだろうなーと思いつつも、あきらめ切れずにお店に出掛けたら・・・在庫が復活してました。

購入は、ヨドバシカメラ。
それも、ちょうど、私が何度もテスト撮影をさせていただいた時のソニー販売担当の方がいらっしゃいまして、その方から買う事が出来ました。
あれだけ世話になっておいて、結局他の方から買うというのは気がひけるので、本当に安心しました。
その節は色々ありがとうございました。この場をお借りして重ねて御礼申し上げます。

■同時購入品■

HDR-XR500Vの価格ですが、ありがたい事に、発売後のヨドバシ最安値に設定されていました。
それと、決算セールだからか、ポイントがビックリするくらい付いたんで、アクセサリー類は欲しかったものを余さずに購入する事が出来ました。

・ワイド・エンド・コンバージョンレンズ(VCL-HGE07A)

HDR-XR500Vは、ソニー最高の高性能レンズである「Gレンズ」を搭載した初の小型モデルです。そのマスターレンズの良さを生かしたくて、ビデオサロン誌のテストでも画質が有利となっていたワイド・エンド・コンバージョンレンズVCL-HGE07Aを購入しました。

ワイド・エンドとは、その名前の通り、ズームしては使えない、最広角時のみで使えるコンバージョンレンズです。いわば、一眼レフで言うところの広角単焦点レンズのようなものです。

画質が第一ですが、このワイド・エンド・コンバージョンレンズは、とても薄型であり、しかも台座をカメラに付けておく事によってワンタッチで着脱出来るという大メリットがあります。
ズームしたくなったら、ポン!と外して、素早くマスターレンズそのものを使えるわけです。

・中型バッテリ(NP-FH70)

HDR-HC3のバッテリを使うから、予備バッテリは買わなくていいかな?と思ったら、カタログにHDR-HC3のバッテリは使えないと書いてました。逆は大丈夫ということですけど、NP-FH70を一個だけ買いました。サードパーティーの互換バッテリだと半額くらいで買えるみたいですが、やはり安心感で純正行きました。

・液晶保護シート

HDR-HC3のタッチパネルが初日で擦り傷だらけになったのに懲りて、液晶保護シートも買いました。
丁寧に扱っていても、指とパネルの間のゴミがヤスリになってしまうので、タッチパネル関係はやっぱり保護シート無しでは厳しいでしょうね。でもシート一枚で軽く1000円オーバーかぁ・・・。

・MINI HDMIケーブル(ビクターのVX-HD310)

HDR-HC3は、フルサイズのHDMI端子でしたが、HDR-XR500Vは、ミニHDMI端子なんですね。
変換アダプタ買おうとしたら、アダプタの本体が張り出し過ぎてHDR-XR500Vに干渉して取り付け不可能!
ヨドバシ店員さんの機転で事なきを得て、ケーブルそのものを購入。
アダプタの二倍の金額でしたが、自宅に帰って気が付いて、またガソリン燃やしてヨドバシに返品に来る事を思えば助かりました。

■購入特典■

・ケンコーのデジタルビデオスタートキット(結構良さげ!)

小型三脚とカメラバッグのセットです。
この小型三脚、小指で持ち上がるくらい軽量ですが、伸ばすと背丈が99cmまで行くのでナカナカに使えそうです。
カメラバッグは、ポーチみたいなもんですが、テスト撮影の時に使ってみよう。

・エコロジーポット

なぜか花の鉢。小物入れにしろって事かな?と思ったら、スイートバジルの種と、有機培養土が付いてきているので、これは本当に育てろって事ですね!

HDR-XR500V売り切れの巻

HDR-XR500Vですが、買うなら絶対ココ!と決めていたお店に行ったら、なんと売り切れてました・・・

ええーっ。このタイミング、ホントかよー。

今夜の夢に出て来そうですっ。

2009年3月27日金曜日

写真機として見たEOS KISS X3


個人的にあまりにもハイビジョン撮影機能への興味が強すぎる「EOS KISS X3」ですが、当たり前ですが、EOS KISS X3の本分は写真機。
今回の記事では、純粋に写真機として、本カメラを見てみようと思います。

まず、ネットでも散見される意見は、EOS KISS X2を持っていればX3なんか必要ないんじゃないの、というものなのですが・・・。

確かに、X2は、小さいボディに写真機としての魅力を詰め込んだ本当に本当に良いカメラだと実感しております。
ただ、X2が悪いからX3を買うという話ではなく、魅力たっぷりのX2が好きだからこそ、さらにX3が欲しくなるという感情があると思います。

例によってまだ実機は見られていませんが、スペック表を見る限りでは、一眼レフ・ファインダーやレスポンスなど、一眼レフカメラとしての基本機能には変化が無く、このあたりに期待されていた方は、さぞやガッカリしたのではないかと思います。その気持ちは分かるような気がします。

ただし、その代わり、電子的な部分、液晶モニタは劇的な進化を遂げています。
このブログでも書きましたが、EOS KISS X2からは、ライブビューによる厳密なピント合わせすらも可能となっていますから、液晶モニタの美しさは、すなわちカメラの性能に直結して来るわけです。
92万画素の液晶モニタは、何もハイビジョン用途に使うものではなくて、写真機として大きな魅惑の一品であるわけなんです。

また、そろそろサンプル写真がネットに上がってきました。
EOS KISS X2では到底考えられない、ISO感度 1万2800というとんでもない高感度まで使えます。

[ISO感度 1万2800のサンプルもあるサイトはこちら]

確かに、ISO感度 1万2800ともなると、カビみたいな変な色がブチブチと浮き出してしまいます。ただ、ちょっと前のデジタルカメラの高感度モードより全然良い感じですし、カメラ任せのJPEG記録ではなくて、ちゃんとRAWモードで撮影して現像を自力でやっておけば、ノイズはある程度何とかなりそうな気もするんですが・・・さすがに1万2800は個人的に未知の世界です。

個人的な経験では、薄暗い山林での植物撮影でも、ISO感度3200があれば何とかなりそうです。
EOS KISS X3は、常用感度が100から3200と幅広いので頼もしいものがあります。

何かと話題の1510万画素は・・・?
個人的には、風景撮影のA4プリントでは、EOS KISS
X2の1220万画素で御の字。これ以上必要と思った事は一度もありませんでした(解像力は画素数というより付けているレンズが決めます。EF 50mm F1.4 USMはオススメ!)から、さすがに1510万画素はそのまま使うだけではオーバースペックかも知れません、この画素の多さは、望遠撮影の時に威力を発揮します。

たとえば、スポーツ撮影や、遠く離れた野生動物の撮影では、到底レンズの長さが足りないケースが多いのです。というか、私がそうでした。

そこで、自動車が軽く買えてしまう金額の超望遠レンズを買ってくる!と言えれば、キヤノンも大喜びなんでしょうがそうはいかないサイフの紐
やはり、トリミングが命の綱だったりします。

1510万画素もあると、画素数をある程度保持したままでトリミング出来る自由度が上がるという事になりますので、写真機としては、これも決してあなどれない、あなどってはいけない能力の一つであるわけです。
しかも、従来の技術の改良のみで、これだけの画素数と高感度性能を両立させているのは、やはり大した開発力だなぁと感心します。
次あたりは、さすがにソニーと同等の裏面照射技術を持ってこないとだめになるかも知れないですが。

しかも、EOS KISS X3は、嬉しい事にキットレンズが素晴らしいデキなのです。
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISと、EF 55-250mm F4-5.6 ISは、KISSのコンパクトさを邪魔しないサイズ/価格/画質/AF速度と、四拍子揃ったオススメのレンズで、最終的に単焦点レンズがメインになろうとも、イザという時に助けになるレンズの一つと言えるでしょうね。

さらに、ボディ価格がかなり安い。
これだけの写真機が8万円前後で買えるわけで、ハイビジョン撮影を全く考えなくても、写真機としてのカメラ=EOS KISS X3が欲しい人は迷わず買って良いと思います。
キヤノンの回し者ではないですよ。EOS KISS X2が良いカメラだったので、写真機の部分がキープコンセプトだからこそ安心していられるというのも大きいですよ。

最後に、ちらっとだけハイビジョン(ビデオ)撮影機能について。

オレの作品に必要なんだ!という決意でもってハイビジョン撮影機能のみで買うのも一つの道です。
ただ、問題は、一眼レフのハイビジョン動画撮影機能を、ビデオカメラと同じつもりで買う場合、それはちょっとどうなのか?という疑問が残るんです。
なんだかんだ言っても、動画撮影におけるビデオカメラの使いやすさと機能ってのは、一朝一夕の浅いものではないですから、やはり期待のズレ的なものをあらかじめ予知しておく必要はあるかと思うんです。

そもそも一眼レフのスタイルで良いのか?という部分を自分なりにハッキリさせとかないと、買ったはいいが使わないという「負の黄金パターン」にハマる危険性ありと見ますが・・・。どうなんでしょうね。

2009年3月26日木曜日

EOS KISS X3の画質は、かなり優秀な模様です!



電撃的に発表されたキヤノンのコンパクト一眼レフ「EOS KISS X3」ですが、海外の画質検証サイトを見て軽くぶっとびました

画素数が1510万画素に増加しただけでなくて、画質そのものがかなり向上しているようで、画素数と画質を両立した、欲張りな現代的進化を果たしているようです。

[EOS KISS X3の画質検証サイトへのリンクはこちら]

しかも、確かにAPS-Cセンサー(1510万画素)というスペックだけ見ると、発売済みの中型モデル「EOS 50D」と同等の画質かと思いましたが、検証サイトを見ると、EOS KISS X3の方がEOS 50Dを画質で上回っているみたいなんですよ。

とにかく、ディテールがよく出ていて、高感度にした時の見苦しい電気的なノイズもかなり減っています。
特に、ISO 3200の安定度は圧巻で、ごく普通に常用可能かと思うほどです。

私が愛用しているEOS KISS X2は、ISO 1600までしか使えないため、人様から依頼された薄暗い体育館内でのスポーツ撮影で四苦八苦した経験があるのです。
当時、ここまで高画質のISO 3200がX2にあったら、どんなにか良かっただろうと遠い目をしてしまいました・・・。

X3では、さらに、いざとなれば、ISO 6400とISO 12800まであるわけです。
ハイビジョン動画ばかり気にしていましたが、基本的な画質の向上がハッキリして来ると、なんかこうググッと来てしまいますね。

ただ、高画質センサーと聞けば、ソニーもそろそろ黙ってはいられないところでしょうね。
なにしろ、ハイビジョンカメラのHDR-XR500Vと、HDR-XR520Vで、小型ビデオカメラの画質革命をなしとげた「裏面照射(リメンショウシャ)型」「エクスモアR」センサーの投入を果たしたわけですから、「キヤノンよ、一眼レフでもオレのエクスモアRを食らえ!!」という心境なのかどうなのか。
とにかく、ビデオも一眼レフも、画質に関してここまで短期間に劇的な進化を見せるのは、やはりハイレベルな戦いがあればこそなのかな。
そこで繰り広げられるソニーとキヤノンのセンサー画質決戦はかなり注目すべきです。

それと、液晶モニタが92万画素になっているので、動画撮影機能を別としても、ライブビューが相当使いやすくなっているのが容易に予想出来ます。
ライブビューは、ファインダーが小さいコンパクト一眼レフには絶対の絶対に無くてはならない機能です
ライブビューが無い時代は、マニュアルで厳密なピント合わせをするには、かなり辛いものがありました。敷居を下げるには、やはり高額でファインダーが優秀なカメラが欲しかったところですけれど、これがライブビュー登場で時代が一変。被写体を液晶モニタ上で5倍、10倍に拡大表示することによって、苦労なくピント合わせが可能となりました。

EOS KISS X2の23万画素モニタでさえ、厳密なピント合わせが可能でしたから、92万画素ならもう怖いものは無いというレベルなはず。

動画撮影機能ですが、AVCHD規格に準拠しなかったため、ビットレートは40Mbpsとムチャクチャ高く、細かい被写体のザワザワした動きに極端に強そうです。
あとは、フルハイビジョンの秒間20コマがどんなもんか、早く見てみたいですね。

2009年3月25日水曜日

本当に発表された!フルハイビジョン動画のEOS KISS X3

サムライ・ジャパン連続世界一おめでとうございます!

そして、それを祝福するかのように(?)ついに、フルハイビジョン動画撮影に対応したコンパクト一眼レフカメラ「EOS KISS X3」が正式発表されました!

デザインとサイズは、ほぼEOS KISS X2と同じ。個人的に大変好きなデザインであるため、新鮮さの面で欠けると悩んでいる方もおられるでしょうが、私としては大歓迎なのです。

画素数は、とうとう1510万画素まで到達。にもかかわらず、感度はさらにアップ。
EOS KISS X2では、ISO感度は1600までに制限されていましたが、X3では、ついにISO 3200まで解禁です。さらに、拡張機能(ゲインアップ)で、ISO 12800まで対応というキレっぷりです。
もともと、写真機としては、これ以上のカメラは必要ないかも?とまで思ったEOS KISS X2の後継機ですから、さすがに写真の画質は申し分ないです。
サンプル写真をみるにつけ、伝統のEOSの味に迷いなぞ無く、しっかりと守られていますね・・・

もはや、単純に写真を撮る話であれば、一眼レフに関しては、電子的な性能の優劣をうんぬんする時代は終わり、かつてフィルムカメラがそうであったように、ひたすらカメラマンの「良い被写体に気づく力」と「構図のセンス」の時代になったのかなぁ、と、感慨深いものがあります。

[公式サンプル写真はこちら]


付加機能機能的に残念な点は一つだけ。EOS 50Dが備えている、レンズの個別ピント調整機能があれば良いなと思いましたが、残念ながらそれは見送られてしまったようです。

さて、いよいよフルハイビジョン動画撮影機能に関してですが、こちらは写真と違って明らかに発展途上の分野ですから、色々とありますね・・・。

まず、フルハイビジョン動画が撮影出来るのは良いとしても、秒間30コマ(30p)だろうと思い込んでいたら、聞いた事もない秒間20コマ(20p)です。
ワンセグもそうですが、秒間15コマだと明らかに動画の動きがパラパラしてしまいます。
それよりは良いとしても、プラス5フレームでどれだけの改善があるのだろうか・・・。

EOS 5D Mark2は30pですが、コマ数を落っことす差別化なんて、動画撮影機としては一番やってはいけない差別化なのではないでしょうか?
だいいち、EOS 5D Mark2は、フルサイズセンサーですから、何もしなくても差別化されているようなものですから、一体どうしたのか・・・ガックリしました。

が、ムービーのサンプルを見ると(ホームページ掲載用の圧縮動画みたいなので、本来の画質よりは劣化していますけれど)、動きは特に気になるようなパラパラ感も無く、なかなか良い感じ・・・に見えますが、フルハイビジョンではなくて、1280×720ドットモード用かな。だとしたら秒間30コマだから良くても不思議は無いし。サンプルだけでは何とも言い切れないものがありますが・・・。

[圧縮されていますが、雰囲気は明らかに映画みたいな画質!サンプルムービーはこちら]

それと、サウンドですが、まさかのモノラルオンリー。外付けマイクの取り付けは不可能
まじですかー・・・ 
ううーん。
モノラル音声は、個人的には聴いているだけで気分が滅入ってくるので、厳しいところです・・・

ただ、ソニーもですけど、キヤノンは、毎回こういったデモンストレーション映像を作るのがうまい
画質うんぬん無関係で見入ってしまいますね。
ソニーとキヤノンは、機材だけでなく、こういう映像製作でも良きライバルなのだなぁと、なんだか嬉しくなってしまいます。

■買うかどうか?

はっきり言って、今のところは、今のところは(2回目)という但し書き付きですけれど、買わない方向です

写真機としてだけならば、愛用しているEOS KISS X2に大満足しているのでEOS KISS X3の必要性は薄いですし、重要なポイントは、やっぱりフルハイビジョン撮影機能ですが・・・
画質面では本当に良さそうなのですけれど、やっぱり、秒間20コマというハイビジョンとしては耳を疑うような少ないコマ数が未知過ぎる。
これが問題なしと分かれば欲しくなるかも
また、サウンドがいくらなんでもモノラルオンリーというのは・・・。うーん・・・。うーん・・・。
どうだろ???

ただ、繰り返しになりますが、写真機としては何の文句も無いくらい素晴らしいのと、何はともあれ、映画みたいな画質のハイビジョン動画が撮影できるのに、コンパクトで値段もEOS KISS X2時代からほぼ同水準に抑えたという大仕事をやり遂げているカメラなのは確か。開発者の方には尊敬の念を持っています。

2009年3月22日日曜日

ハイビジョンは、一眼レフか、ハイビジョンカメラか?





今季のハイビジョンカメラは、おそらく一眼レフがハイビジョン動画撮影機能を一般化させて来るであろう状況を予測して、各社おそろしい程に気合を入れたモデルを出して来ました。

今や一眼レフ・ハイビジョンのリファレンス機とまでなっている印象のあるEOS 5D Mark2ですが、雑誌やネットで見ても、その評価は極めて高いものがあります。写真の画質の高い評価は予想の範囲内という意味では納得なのですが、さらに、ハイビジョン動画の評価の方までもが、へたをすると業務用の最高モデルさえも凌駕しているほどに高いのです。
この評価の波に乗るように、キヤノンはいよいよEOS KISS X2の後継機にもフルハイビジョン撮影機能を付与する事を発表し、大きな発展を予感させます。

ただ、一眼レフは、あくまでも写真機としての性格が「主」であり、今のところハイビジョンの方はあくまでも「従」という事で、撮影の機能に関しては、ハイビジョンカメラほど考えられてはいないのです。

一方のハイビジョンカメラは、センサーの小ささを逆手に取って、全面にピントが合う事や、強烈な次世代手ぶれ補正(ソニーのHDR-XR500VとHDR-XR520Vに搭載)など、考えうるアドバンテージに磨きをかけて頑張っています。

こうして考えると、ハイビジョンを撮影するために最適な機材は何か、というのは、なかなか結論が出ない、いわゆる嬉しい悲鳴的な事になってしまった気がします。
一眼レフなのか、専用機なのか、どちらが良いのかを考える楽しみがありますね。

2009年3月21日土曜日

対決!NV-DJ100対NV-GS200K対ハイビジョンのHDR-HC3








今回は、3CCDビデオカメラのNV-DJ100と、NV-GS200K、そして、参考までにソニーの初代手のひらサイズハイビジョンカメラのHDR-HC3の映像を比べてみました。
決して厳密な検証ではないので、気軽に読んでいただければと思います。



■NV-DJ100

あらゆる場面で映像が自然の一言。デジタル補正の影が全くさしておらず、まさに古き良き時代のカメラそのもの。はっきり言ってめちゃくちゃ貴重品

大型カメラと比較すればまだまだでも、感度の高さは抜群で、明るい場所では感度が高すぎて困るほど。減光フィルター(要するにレンズにかぶせるサングラス)を付けないと、絞りが極端に絞られて解像力低下を起こしがち。でも、元々解像力が低いカメラなので、今さら気にしないという考えもあるかも・・・。

スペック上の被写体最低照度は15 Luxなのですが、スペック上12 Luxと書かれて上回っているはずのNV-GS200Kよりも、実は2倍くらい明るく写せるだろコレっていうのが大きなポイント

NV-DJ100の時代はともかく、近年の小型機の最低被写体照度は、ライバルメーカーへの牽制球の意味あいが強いがします。変なケンカしないで下さい

また、マニュアル撮影の操作性やファインダーに接眼する心地良さは、NV-DJ100が、当時から高性能機として設計された事が大きいのですが、やはりNV-GS200KとソニーHDR-HC3とは比較の対象にならないです。完全に別次元

その意味でも、NV-DJ100は、本当に素晴らしいカメラだと言えますが、12年前のカメラがやっぱり最高というのは、どうしても複雑な心境であることも確か。

■NV-GS200K

このカメラは、まず、最初に、単純な画質だけで言ってしまうと、NV-DJ100にはさすがに及ばないと言えます。
確かにNV-DJ100よりも物理的な画素数が多く、ディテールがより出ているのではありますが、情報量が多いという感覚よりも、輪郭強調のデジタル補正によってエッジが立っているだけに見えてしまう画像処理やや残念。
1/6インチという小さいサイズがとにかく感度不足。このため、NV-DJ100と比較してしまうと、色の階調が不足気味でやや平坦な感じを受けます。暗さに極端に弱いのも再認識です・・・

などと、このブログでは悪い点を強調する意味の赤文字連発ですが、NV-GS200Kは、手のひらに乗る小型カメラとして考えると、かなり頑張っているのは紛れも無い事実。
小さいとはいえ、3CCDの威力が良く出ていて、色もかなり元気に乗って来ます。
特に色にパンチがあるので、一般的に最も好ましい場面が多いカメラになるかも知れません。
バッグに入れて持ち歩くのに苦にならない小さいボディだし、可愛らしくデフォルメされた業務機といった趣のデザインもかなり良いので、日常の使用には一番適しているかも知れません。
ソフト素材のグリップや高級感のある塗装など、小さい高級機と言っても良い外観の良さはとにかく必見であります。

また、操作性や機能の面では、マニュアル操作は一通り可能なんです。シャッター速度や絞りも自分で変えていけます。ただし、どうして押すたびにカメラに衝撃を与えるカーソルキーでこれらを設定するように作ったのか意味が分からない点が残念。NV-DJ100のように、絞りだけでもダイヤルで設定できたらどんなにか良かったかと思います。

どのカメラも、フルオート撮影だと色や明るさがどうみてもおかしくなる場合があり、マニュアルでの調整は避けられません。なのに、メーカーがまるでマニュアル調整を妨害するかのような作りをしているビデオカメラは、クラスがどうとか言う以前に使っていて困るのは確か。

もちろん、NV-DJ100を使った後に持ち代えると感動さえする小ささ、取り回しの良さ、SDカードへの静止画と320x240ドットの15フレーム動画記録(後からテープから切り出しも可能!)など、メモリカードを活用した処理全般は、NV-DJ100の時代には無かった大きなアドバンテージであるため、大変便利に使わせてもらっています。

■(参考)ハイビジョンカメラのHDR-HC3

参考までに、ソニーの初代手のひらサイズハイビジョンカメラ「HDR-HC3」の画質とも比べてみました。

このカメラは、テープの映像を見ながら、メモリカードに1440x810ドットの静止画が切り出せる機能がありますので、それを使って切り出した映像を、NV-DJ100とNV-GS200Kと同じ、縦480ドットに揃えて掲載しました。

HDR-HC3は、ハイビジョンカメラとしては解像度が低い部類で、特にレンズはフォーマットに対して力不足なのではありますが、さすがにハイビジョンカメラだけあって、いちいち言うまでもねーだろって言われるかも知れませんけれど、ディテール、情報量はNV-DJ100を完全に圧倒しています。いくらNV-DJ100が名機と言われていたとしても、ハイビジョンは相手が違うと言わざるを得ません。

ただ、これはあくまでもフォーマットの違いで、最初から予想出来ていました。
HDR-HC3で感心するのは、単に解像力があるというだけではなくて、色の再現力や、階調の豊かさが、NV-DJ100に負けていないという点です。

ソニーはなんで小型機で3CCDを作らないんだろうと思っていましたが、HDR-HC3を見ていると、なるほど、1CMOSで十分だと判断したんだな、と勝手に納得してしまいそうになります。
むしろ、3CCDよりも実物に忠実な部分もあって、時代が変わっている事を思い知らされます。
もっとも、まだまだHDR-HC3は、ハイビジョンカメラとしては力不足な部分が見受けられ、ハイビジョン・フォーマットの実力の片鱗を見せているに過ぎないのです。
ハイビジョンフォーマットのカメラは、進化の余地が広大であり、今後の楽しみが尽きません。

HDR-HC3のマニュアル操作は、かなり特殊。シャッター速度や絞りのコントロールを直接コントロールする事は不可能で、ユーザーは、あくまでも「明るさ」を変化させる事しか出来ません。
良いか悪いかという言い方は難しく、なるほど分かりやすく使いやすいな、と思う局面も多いのは確か。
何を差し置いても、ヒストグラムとゼブラパターンを同時表示可能なので、それを見ながら、カメラコントロールダイヤルで明るさを変化させるのは気持ち良いほどです。
ただ、シャッター速度や絞り値の直接コントロールを直接コントロールする道を断絶させるほど、そこまで強い意志をここに投入すべきなのだろうか?という疑問は残ります。
ソニーもパナソニックも、譲らないガンコさを持っているがゆえに、日本がこの厳しい世界の中で戦い抜く原動力となっていると思うのですが、それが一回敵に回ると心底怖いなと思わされますね。

ちなみに、暗い場所での撮影に関しては、ソニーには伝統のナイトショットが搭載されています。
これは、赤外線を使って完全な闇の中でも映像を撮影できる機能で、たとえば、災害時に闇に閉ざされた時でも視界を確保出来るため、懐中電灯の隣においておくとイザという時に役立つかも知れません。

最後に、親しい人に今回の比較映像を見てもらったところ、一番の好印象はNV-DJ100でした。
ただ、バラの花の比較はNV-GS200Kが一番だそうで、「場面に応じて、良いものは変わる。これが絶対に一番だというものはない」だそうです。
なるほど・・・。