2012年7月30日月曜日

まさかの1/2型3センサー採用! ソニーPMW-200にワクワク

業務用の大型ハンディタイプのカムコーダー「PMW-200」がソニーから発表になりました。

1/3型の裏面照射かな? それとも積層型CMOSかな? と思った「次の一手」が、何と想像もしていなかった1/2型という大型タイプの3センサーとなりました。

業務用といっても、よりトップランクの機材、すなわち放送局用カメラに肉薄した物凄い奴。

もしやこれが、家庭用ハイエンド・ハンディカムであるHDR-AX2000後継機の原型となるのか!?と大きく期待してしまいますね。


レンズは、フジノンの高性能な14倍ズームレンズ。
家庭用の小型カメラが、HDR-PJ760Vほどの高性能化を果たした今、大型機も負けじとスパートをかけてますねー。

確かに小型の金メダリスト(!)HDR-PJ760Vに惚れまくりだけど、まだ、超絶スーパー操作性を誇るジャイアントタイプのハンディカムには憧れますねー・・・。

ロンドンオリンピックはアスリートの檜舞台だけど、こういう素晴らしい機材を開発し続けてくれる技術者の方々ももっと表彰とかして欲しい・・・。

2012年7月29日日曜日

HDR-PJ760Vを早朝の仙台の峡谷に持ち込んで撮影してみました(500万画素写真編)

今回の記事は、HDR-PJ760Vを早朝の仙台の峡谷に持ち込んで撮影した話について書かせて頂きたいと思います。
今回は、ハイビジョン撮影と平行して行ったフォトモードによる500万画素写真を掲載させて頂きたいです。よろしくお願いいたします。

ちなみにこのブログに写真を掲載する場合、容量の都合でかなり圧縮ノイズが出てしまいます。現物そのものの品質より劣ってしまう点をお詫びいたします

さて、この仙台の峡谷ですが、今までの小さなカメラだったらその場で泣きが入るくらい条件が厳しい場所でもありました。

峡谷だけに明暗差がとにかくすさまじく、この季節だと、朝の6:00も過ぎれば岩肌に強烈な直射日光がスポットライトのように当たって来て、まだ薄暗い峡谷の奥や岩肌との落差がとんでもない事になるわけです。



まずは薄暗い現場の雰囲気をそのままに、花の写真から。
HDR-PJ760Vは、HDR-XR500Vから継続して6枚羽根の虹彩絞りを採用してくれているので安心のボケ味ですねー。
これがあるからこそ、ハンディカムを写真機としてメインに据える決意が出来たわけで、まさに原点という感じです。
カールツァイス・バリオ・ゾナーT* 26-260mm F1.8-3.4レンズはやはり素晴らしく、小さなビデオ用の10倍ズームレンズだから駄目だ、なんて言い草はもうナシ。


紫陽花と奇岩という組み合わせで写真が撮れるのは、この峡谷ならではの持ち味かなぁと。

薄暗い奇岩の部分と、陽の光を浴びて明るい紫陽花の両方を、ここまでパッと撮れるHDR-PJ760Vには感心するばかり。
実はかなり心配していたんですが、逆に「なめるなよ」って怒られてしまった気持ちですね。


ここは、こういう奇岩が沢山あるのですが、全体が岩だけだとさすがに色味がとても地味なので葉っぱの緑越しに撮影してみました。

等倍で見ると分かるのですが、レンズがとにかく鮮鋭な描写をしてくれて驚きます。
もし一眼レフでこれくらいのキレを欲したら、単焦点レンズか相当高額な高級ズームとかにお呼びがかかるんじゃないかなぁと。

これから、写真を何枚か並べさせて頂きますが、峡谷独特の影になる薄暗さに、太陽光のスポットライト攻撃を受けながら小さな体でよくここまで受け流せるもんだ・・・とHDR-PJ760Vの写真機としての実力がシャンとしているのに安心します。

鬼百合も咲いていました。
鬼百合と奇岩の組み合わせも、この場所ならではかな・・・。

とにかく、くどいようですが、カールツァイス・バリオ・ゾナーT* 26-260mm F1.8-3.4レンズの描写力、やってくれます。
広角端26mmから50mm前後においては、一眼レフレンズ群でもそれなりのモデルとツノ突き合わせた真剣勝負が可能ではないか? とスンゴイ事を考えてしまうくらいです。


さすがに、一眼レフのEOS KISS X2と比べてしまえば、写真機としての表現力の幅は狭いかも知れません。

ただ、撮影していてとても楽しいし、この条件でここまで撮れてくれるHDR-PJ760Vは申し分無いな! という頼もしさでいっぱいっ。

2012年7月28日土曜日

まるで業務機だー! HDR-PJ760V、レンズフード装備で初本格撮影してみました

今回の記事は、HDR-PJ760Vにプロテクトフィルターを装着した状態で、本来は使えないはずのレンズフードを工夫して装着しての初本格撮影した話について書かせて頂きたいと思います。

HDR-PJ760Vのレンズフードは、本体の形状に合わせて作られているため、プロテクトフィルターを装着してしまうと付ける事が出来なくなります。

しかし、プロテクトフィルターに切ってあるネジに対して、フードの固定リングを回して「単に噛み合わせるだけ」なら可能です。

「だけ」というのは、単に噛みあわせただけだと、固定リングを中心にレンズフードの傘がクルクル回ってしまって実用性が無いのです。

そこで、工夫というには単純な話ですが、スポンジを細く切ってフードとフィルターの間を埋める事によって、傘がクルクル回らないようにしました。
なお、傘が自由に回転するのを逆に利用してフードを逆さまにしています。


逆さまにすると、内蔵マイクの前に壁を作らないですし、シューティンググリップを付けていると、傘が下方向に広い方がバランスが良く見えて、個人的にゾワゾワするくらい業務機っぽくて、しびれるくらいカッコ良いなぁと

毎回、毎回、HDR-PJ760Vをかっこ良い、かっこ良いと騒がしくて申し訳ありません。

でも、家庭用機のキュービックな愛嬌ある姿に、見事に業務機テイストが合わさった、近年稀に見る大傑作デザインだなぁともう熱上げっぱなしで止まりません。


今のところ、どうせリニアPCMでの収録が出来ないのなら、サラウンドの5.1ch収録したいから、外部マイクの導入は考えていません。
でも、シューテインググリップとこの大型フード、さらに外部マイクが加わったら・・・そのままテレビ局が取材に持ち歩く感じになるレベル。

ファインダーを引き出すだけで電源ON、収納するだけで電源OFFとなる、抜群の操作性も手伝って、この状態においてはやたらとナレーションをしゃべり入れたくなるテンションです。

今、xxxに来ていますが、この夏の爽やかな朝の空気を、うまく映像でお伝え出来れば良いのですが!!」とか、でけぇ独り言だなぁくらいのもんですけど。

ちなみに、シューティンググリップですが、三脚にもなります。
あれっ、空間光学手ぶれ補正あるんだから、三脚いらないんじゃないの?と思われるでしょうが、やっぱり「どこかに置ける」というだけでも相当に便利です。


昨日、今日まではあんまり考えてなかったんですけど、HDR-PJ760Vの「小さな業務機というテイスト」っていうのは、ちょうどロンドン・オリンピック開催された今こそ、心にズバーッと深く食い込んで来ますね。

ロンドンオリンピックにて、テレビ局やプロカメラマンさんというハイエンドな方々が最新のスーパーマシン(カメラ)をバンバン使っているその勇姿。
その勇姿を見たら、こっちもHDR-PJ760Vを構える全身に「撮りたい!!」気持ちが高揚しまくりです。


ちなみに、シューティンググリップは、録画ボタンやズームレバー、写真のシャッターボタンまで付いています。
これは何を意味するかというと左手一本でも撮影可能という自由を与えてくれるわけです。
左手一本で自在に撮影出来るカメラなんて、よーーく考えてみると、そうは無いと思うんです。

現場で自由自在なスタイルで撮影が出来るというのは、スペックの数字がどうのを超えてます。
HDR-PJ760Vって、スペックを超えた良さみたいなものが多い・・・けど惚れまくりだから、贔屓目もあるかも知れない・・・だとしたら申し訳ありませんが、私はお世辞とか言いません。
良いと思ったら、本気で良いと思っているだけなんで、そこは誤解しないで欲しいのであります。


レンズフードに話を戻させて頂きます。
このフードって、業務用機ルックを演出すると気がつくまでは「こんなの付けるわけねー」とか思ってましたが、逆になんですね。

こんだけ中途半端を捨ててデカイと、憧れのテレビ局の取材用カメラみたいに見えるから、付けたくなる。
実際は、カメラに対してあまりに大きいので「ここぞ」という時に付けるスタイルになるとは思うんですが、ソニーのデザイナーさんには、本当に救われました。

いつの間にかAspire 5750Gのメモリ容量が半分になっていた恐怖

我が家において、ハイビジョン映像を処理するメインPCである「Aspire 5750G」ですが、突然、ソニーの映像管理ソフト「PlayMemories Home(PMH)」が遅くて使い物にならなくなり焦りまくり。

他にも、何をするのでもいちいち遅くなったので、本日、本格的に調査してみました。

その結果、驚愕の事実が・・・なんと4GBあるはずのメインメモリが半分の2GBしか認識されなくなってる!!ではないですか。

もしや、15.6インチノートだから、あっちこっち移動させているうちにボディが歪んでマザーボードとかメモリモジュールが損傷したとか・・・??

しかし、どうもそうではないらしい。

Aspire 5750Gに2スロットあるメモリスロットを埋めている2枚の2GBモジュール2は、チェックしても異常なし。
念のため、両方のスロットに、1枚づつメモリモジュールを抜き差しする全パターン試験もパス。

どっちのスロットに、どっちのモジュールを差してもちゃんとメモリ2GB認識されてます。

じゃあ、じゃあ、2枚同時に挿すと・・・4GBだろうに・・・2GB。

「(?!?!)え、なんで????」

こうなったらWindows7で何か私がやっちゃったと考えるしかないぞ。でも、何やらかした??

さらに調べると、分かったMSCONFIGの設定だ・・・


自分では記憶が無いのですが、MSCONFIGの「最大メモリ」の設定にチェックを入れているのですが、値をゼロにしているんですねこれが。

チェックを外して再起動したら、ちゃんと4GB分認識してくれました。

2GBでも、まぁ普段の作業とかは「なんか遅いなぁ」程度で出来てしまうんですけど、ハイビジョン映像を扱った瞬間に処理がフリーズ状態に落ちてしまってどうにもならない・・・。

ともあれ、今度メモリが半分になったら、まずはMSCONFIGをチェックしよう。
ハードウェアを真っ先に疑ってしまって、Acerには、ホント申し訳ありませんでした。

2012年7月27日金曜日

HDR-PJ760Vで月や食べ物を撮影しながら、カールツァイス・バリオ・ゾナーT* 26-260mm F1.8-3.4レンズや1/2.88型センサーの良さに感謝

小さいセンサーのカメラを甘く見るなんてもう無理。
HDR-PJ760Vは、私のカメラ観を根底から変革してしまった惚れカメラであります。

その小さい体に搭載されたレンズは、高倍率(10倍)でしかも超広角ズームレンズという不利の塊みたいなスペックなのに、全然泣きを入れる事を知らない「カールツァイス バリオ・ゾナーT*(ティースター) 26-260mm F1.8-3.4」レンズ。

その優秀な描写力は、ありとあらゆる局面に潤いを与えてくれています。

何と言っても、革新的な「空間光学手振れ補正」とのコンビネーションもあるし、出来れば、今年度のレンズ・オブ・イヤーの称号を授与したいくらいの勢い。

■初めての月撮影■

ふと夜空を見上げると、もやの中に輝く月が美しい・・・。
HDR-PJ760Vのファインダーをパチッと引き出し(これだけで電源ON!)、大きなモードスイッチを押してフォトモード(500万画素)に切り替え、ファインダーに接眼して撮影しました。
カメラコントロールダイヤルに「カメラ明るさ」を割り当てて、月のディテールが出てくるくらいまで明るさを絞っての撮影。


4:3比率の500万画素フォトモードは、最高でもフルサイズ換算で318mm。

さすがに月を撮るのなら、もっと望遠撮影に強いHDR-XR500Vが良いのかなぁ・・・と思ってましたが、カールツァイス・バリオ・ゾナーT*レンズの切れ味ったらどうだろう。

オートフォーカスはズバッと当たり、月の表面の模様をクッキリ描き出してくれています。



切れ者のこのレンズですが、さすがに広角側に寄せているだけあって望遠撮影が弱い(遠い)のはしょうがない。

しかし、レンズが良いので、写りそのものはかなり余裕がある感じ・・・ならば、被写体中央部を50%のサイズでトリミングしてしまおうというのが次の写真です。


これは、先ほど撮影した月をトリミングして125万画素の写真とし、さらに掲載用に縮小したものです。

手持ち+オートフォーカスで手軽にパチリと撮影した写真なのですが、驚くほどに鮮鋭な写りでありました。


こんな小さい体のカメラが、薄モヤにジワッと光が反射する月の姿なんか、ここまで克明に撮影出来る時代なんだなぁと感心させられるばかり。

■食べ物撮影に見る1/2.88型センサーの馬力■

レンズがとても良いのは嬉しさ極まれりですが、ハイビジョン用に専用開発された1/2.88型センサー(16:9比率センサー)の完成度がまたエクセレント。

4:3比率で写真撮影すると、センサーが4:3ゆえにフル画素600万画素出せたHDR-XR500Vと違い、左右の画素がカットされてしまう為に500万画素のHDR-PJ760V。

しかし、センサーの基礎性能が進化しているのに画素サイズも落とさない相乗効果があるんですね。

過剰な画素数を誇る時代に逆行した、500万画素・600万画素の良さを堪能出来るのは、もはやハンディカムを写真機と認めた今だけかも知れませんね。


またしても、夜中かつ節電で半分に減らした薄暗い蛍光灯下での食べ物撮影。

しかし、カメラコントロールダイヤルに「カメラ明るさ」を割り当てて、ゼブラパターンがやや出ている状態までダイヤルをジリジリと回しながら明るさを上げています。

今回の写真は、どれも、絞り開放F/1.8、シャッター速度1/60秒。

ゲインアップ(AGCリミットをかけているので最大18デジベル)で、どれくらい明るく、綺麗に写るのか? というのが勝負という写真です。


こっちは、にら玉の写真です。
ファインダーにゼブラパターンがやや出ている状態(写真には写りません)。
1/2.88型センサーというと、大型センサー全盛の今、かなり馬鹿にされてしまうのではないでしょうか。
しかし、ゲインアップしても全然荒れたり痩せ細らない画質は、素晴らしいの一言。
先に同じくらい打たれ強い画質を持った先輩カメラ「HDR-XR500V」を知らず、いきなりHDR-PJ760Vを手にしていたら? 良い意味で、相当大きなテクノロジー・ショックを受けていたと思います。


これは冷やし中華です。

ライティングするどころじゃない、節電で薄暗い蛍光灯下の夜中の食卓で、気軽に食べ物撮影を明るくこなせるゲインアップ耐性を持つ1/2.88型センサーなんて、本当にここにあるんだなぁと、感慨深いものがありますね。

センサー、レンズはもちろんですが、映像エンジンBIONZ(ビオンズ)の優秀さも引き立ちます。

ソニーは、最先端のセンサー等を快く外販する太っ腹メーカーですが、映像エンジンBIONZある限り競争力は大丈夫って考えもやはりあるんでしょうね。


この写真、カメラコントロールダイヤルの「カメラ明るさ」でもって、お皿の部分いっぱいにゼブラパターンを広げた状態まで明るくして撮影しましたが、丁度良い感じかな。
ゼブラパターンが出る=即・白飛びというのではなく、「飛びそうなんだけど、いいか?」というインフォメーションなんですね。

シャッター速度優先AEや、絞り優先AEが可能になっても、ソニー独自の概念「カメラの明るさ」コントロールはかなり便利ですね(HDR-XR500Vではこれが頼り)。

シャッター速度や絞りやゲインアップ度合いは全てカメラにおまかせで、撮影者はただカメラコントロールダイヤルを回して好きな明るさになったら撮影するだけ。

ただ、まだ明るさに関しては全然余裕を残しています。

今はAGCリミットでゲインアップを18デジベルで抑制していますが、写真モードでは21デジベルまでゲインアップ可能ですし、シャッター速度を1/30秒まで落とす事によって、さらに倍の光量を稼ぐ「LOW LUX(ローラクスモード)」は完全温存。

HDR-XR500Vで見せてくれた「小さいセンサーの驚くべき強さ」が、大きなセンサーのカメラに追い込まれた末の「今回限りの火事場の馬鹿力」や、ろうそくが燃え尽きる前に大きく燃え上がる「一瞬の奇跡」で終わらず、地道にブラッシュアップされて安定して進化しているのは、本当に嬉しいですね。

2012年7月26日木曜日

ゼブラパターンがある安心感

白飛びしそうな場所にシマシマ模様を表示して注意を促す「ゼブラパターン」表示機能。
今回はこの機能について書かせて頂きたいと思います。

ゼブラパターン・・・全くこれがあるのと無いのとでは撮影の安心感が全然違います。
HDR-XR500Vではどういうわけか搭載されずに悶々としていましたが、HDR-PJ760Vではちゃんと搭載されていて大安心。

このゼブラパターンは、ハイビジョン撮影はもちろんのこと、500万画素フォトモードによる写真でも適用されますので、ゼブラパターンの表示を見ながら露出を調整しての撮影をしています。


HDR-PJ760Vでは、白飛び警告を70%でするのか100%でするのか?選択する事が出来ます。
ただ、以前、HDVカメラのHDR-HC3において、70%にしたら滅多矢鱈とゼブラが出まくって大変だったんで100%表示にしています。

ここで注意しないといけないのは、100%だからといって、即白飛びしてしまうというわけでは無いんですね。
ゼブラを全く出ないようにすると、全体的に露出アンダー気味になってしまうので、明るく撮影したいなぁという時はちょっとだけゼブラパターンが表示されるくらいの塩梅で撮影すると良いかなぁと。

自然光のみの朝の食卓では、+0.5EVでちょっとゼブラが出ています。


これも、ゼブラがジワッと表示されるくらいで撮影しています。

自然風景とかはゼブラなしでも良いんでしょうが、食べ物を、薄暗目の室内において明るく撮影したいなぁという場合は、ゼブラがちょい出る・・・くらいが良いかな。

とにかくこのゼブラ、ハイエンドモデルからはもう除外するのはナシっすよ。
それどころか、ヒストグラムとか波形表示もあると良いですな!!

2012年7月25日水曜日

HDR-PJ760Vのレンズフードとファインダーについて

HDR-PJ760Vは、プロテクトフィルターを装着してしまうと、構造上レンズフードが付けられません。
無理やりはめ込む事は可能なんですが、固定リングを中心にクルクル回転してしまって、回転のカラカラ音をマイクが拾ったり、傾いたフードが画角に写り込む危険を考えると使用は難しい・・・。

しかし、どうしても使いたい・・・というわけでやってみました。

オーディオ機器とかをパッケージの中で固定しているような、密度の濃い固めの(色がグレーとかの)スポンジを細かく切り、レンズフードとプロテクトフィルターの間に挟み込む事によって、何とか固定出来ました。

レンズフードは下向きにしています。

下向きにしてもビデオライトは遮ってしまうのですが、頭頂のマイクは遮らないし、実際にフィールドに出て一日使ってみないとなんとも言えないでしょうが、なかなか良い感じかなぁと思えます。

ビューファインダーについては、視点移動をするとカラーブレーキングが起きるなど、コストダウンの傷跡は見えるものとなっており、第一印象はとても悪かったのですが、使い続けるとなかなかこれが悪くないですね。

まずファインダーがあるというだけでも、もう喜ばなくてはならない時代になった・・・という後ろ向きな喜びはあるにしても、そればっかりではありません。

このファインダー、像が大きいんですね!

スペック上も従来機種の1.6倍らしく、なるほどという感じ。

それと、20.1万ドットらしい情報量の濃密さは感じます。
ゼブラやピーキング、5.1chマイクレベルの表示が細かくて、20.1万画素くらいないとこれは難しいなぁと思いました。

それにつけても、惚れた弱みでしょうが、HDR-PJ760V・・・本当にもう目尻下がりまくりのカッコよさですねぇ・・・。
すげぇ・・・ソニーのデザイナーさんに直接御礼を言いたいくらいです。

EF-Mマウント!? 業界を震撼させるミラーレス決定版、キヤノンEOS Mついに発表

ようやくキヤノンがミラーレス一眼タイプカメラ「EOS M」を発表しましたね。

■ミラーレスを差別しない、最高峰画質■

一眼レフのEOS KISSがそうであるように、「画質は全く妥協せず、プロ機やエントリ機うんぬんを関係なく最高を叩き込む」というキヤノンの画質方針がそのまま適用され、EOS KISS X6iと同等のAPS-Cセンサーと映像エンジンDiGiC-5を採用、こと画質においては、一眼レフとミラーレスを区別しないという素晴らしい判断がなされています。



■業界震撼のEOSミラーレスの意味■ ミラーレスEOSの誕生は、業界にとっては最大級の、それこそ巨大隕石が地表に激突するくらいのインパクトはあると考えられます。

つまりEFレンズユーザーがミラーレスを買うなら、積極的にEOS Mを選択し、他社ミラーレスカメラなどに用事がなくなるケースもあろうかという事です。

EFレンズの全機能がそのまま使える(マウントアダプター経由ですが、最短撮影距離などが変動する可能性はあるらしい)ミラーレスというのが、どれくらい大きな価値を持つのか計り知れません。

ただし、本体を薄いままで使いたければ、EF-Mレンズを新規購入し、EF-Mマウントのまま使わなければならない、というのは留意点でしょうね。
EFレンズのマウントアダプターを噛ませると、かなり前に張り出します。

■一眼レフを大切にするキヤノン■

キヤノンがうまいのは、ミラーレスEOS発表の場だというのに「一眼レフ」を大切にするとシッカリとアピールしていた点です。

ミラーレスは一眼レフへの入門段階である、という確固とした意思表明は、新しいユーザーに「よし、マジカンタンに高画質がゲッツできそうだから、気軽にミラーレスから本格的な写真撮影やってみるか」となるし、一眼レフユーザーも「一眼レフを守るなら、安心してサブとしてのミラーレスを認められるな」という、どっちも幸せパターンを見事にもり立てたわけです。

もちろん、今後、プロ用ミラーレスなどへの発展も考えられるわけですが、まずはグダグダ言って中途半端にユーザーを混乱させないスタートは見事だと言えるのではないでしょうか。

■個人的な感想■

これはかなり素晴らしいカメラだと思いますが、あくまでも実機を見ていない個人的な第一印象であるとお断りした上で書かせて頂きますと、「かなり撮りにくそうな気がする」。

初代Power Shot G1を持っているのですが、300gくらいあるカメラで、こうもフラットだとグリップしにくいような印象です。

デザインもまぁ妥当で、EOS Mとは言いますが、Power Shot EOSという感じですかね・・・

個人的には、まだ現段階では欲しくならないですが、EFレンズの応用先・選択肢が広がったのは大歓迎であります。

2012年7月23日月曜日

HDR-PJ760Vで撮る動物園

HDR-PJ760Vを持って、閉園時間近くの仙台の八木山動物公園に行って来ました。

短時間の滞在でしたが、動く被写体がどのように撮れるかとか、色々と分かって有意義な時間でありました。
全編を1080/60p、シネマトーンで撮影しております。


泳ぐペンギンをエクステンデッドズーム域で撮影。
オートフォーカスの追尾力など、さすがは本職ハイビジョンカメラという感じで頼もしいものがあります。
ただ、手前にメイン被写体よりクッキリハッキリした被写体が入り込んで来るとそっちにフォーカスが移ってしまいますね。
液晶をタッチしての「追尾フォーカスモード」は試していないのですが、そっちなら大丈夫かな。


光学ズーム域最大望遠付近のペンギンです。

カメラをしっかりホールドすると、これくらいズームしても手持ちでも三脚に乗せたように画が安定します。
この段階においては、もはや手ブレ補正というよりも、擬似三脚と言って良いかも知れないですね。

エクステンデッドズームの最大望遠(17倍)での撮影です。

エクステンデッドズームは、望遠にするほどにセンサーの画素数が減ってゆくため、「画素数不足」の画にはなりますが、光学17倍でもやっぱりこれに近い画質になると思うし、そもそも26mmの広角から一気にこれだけズーム出来るメリットが遥かに勝りますね。


ゾウやキリンは時間も時間なのですっかり宿舎に帰っていました。

かなり暗い舎内での撮影はビビったのですが、HDR-PJ760Vは、余裕しゃくしゃくで明るく綺麗に撮影出来て、二度目のビビリ。

少し前の家庭用小型カメラなら、サングラスをかけたように暗くてよく見えないレベルか、明るくても増感ノイズまみれでジャリジャリ、動きはブレブレ色もおかしいの袋叩き状態だったと思います。

HDR-PJ760Vは、まるで業務用機のように難所に強いです。


初めて知ったのですが、ゾウは足の裏を洗ってもらう時に、きちんと正座するんですね!!


洗い終わっても「んーーまだかなー」って感じで正座したまま待っている姿が愛らしい。

ちなみに、もうかなり照明的に暗い状況ではありますが、ここまで写ってもまだHDR-PJ760Vの最高感度ではないんですよね。

シャッター速度は1/60秒をキープして滑らかな動きだし、増感にしても、最高は24デジベルなんですが、AGCリミット機能で18デジベルで増感を止めるように設定してあるので、その気になればもっともっと明るく写せます。


ライオンをエクステンデッドズームで撮影してみました。

動物園に行くと、エクステンデッドズーム大活躍です。

画素数不足と言いますが、初代手のひらハイビジョンカメラ(HDV)のHDR-HC3における、光学10倍ズームより画質が良いくらいじゃないかなぁと思うんですよね。検証はしていませんが。


シールド越しの虎は、新しく動物園に来た虎で、私は初めて見る事が出来ました。
以前ここにいた虎は、高齢だからかずーっと寝てばかりだったんですが、今は残念ながら死去しております。

HDR-XR500Vで鬼門だった、手前にクッキリした金網のある被写体。
マニュアルでフォーカスを黒い体毛に合わせてから動きまわるシーンを撮影してみました。
これも新機能の追尾フォーカスを使ったら?と思うんですが、現場では思いつきませんでした・・・すみません。

しかし、昔だったら、3CCDカメラでも家庭用カメラなら黒い被写体は黒い塊みたいになっちゃっていたんですけれど、さすがにHDR-PJ760Vは平然と撮れますねー。

黒の中にある黒い階調もバッチリ出ていて安心します。


背中が「かいーの」の図。
黒い毛というのは、昔の小型カメラならまさに難所だったんですが、少し前だったらジャイアントタイプのハンディカムじゃないと撮れなかったくらい、階調豊かに撮れますねー。

むしろ、もう少しAEシフトで露出をマイナスしても良かったかなって思うくらいです。


親子の画です。
真ん中が子供で、パパ・ママの間を元気に往復してました。
動きのある被写体を撮影するほどに、1080/60pの威力を感じますね。
60iだと、どうしてもインターレースゆえの限界で動かれると静止画切り出しが急にきつくなったりします。

切り出し静止画は、60か30かというフレーム数より、iかpかの方式が重要な感じですね(p=プログレッシブが最適)。


仲間にぶつかるシマウマです。

白と黒の階調が両方滑らかに出ているのを見ると、家庭用小型カメラの実力のスケールがもう昔とは全然違うのをありありと心に刻み込まれますね!!

ここからは、500万画素写真です。


500万画素写真の七夕飾り。
仙台では7/7ではなくて、8/6からが本番です。
8/5は前夜祭花火大会が有名ですね。


500万画素のうさぎ。

初めて動物園でのHDR-PJ760V撮影。
よく写るというだけでなく、全編に渡って三脚がいらないというのは、もうかなりのメリットです。

これはずっと付いてくる絶大な恩恵ですね!!

2012年7月22日日曜日

密かにナンバーワン活躍度になっているEF 40mm F2.8 STMレンズ

最近はHDR-PJ760Vの事ばかり熱心に書かせて頂いており恐縮です。
もちろん、一眼レフのEOSも手薄にせずに色々な撮影を行なっていました。

使用レンズの頻度に大きな変化が起きておりまして、先日購入したEF 40mm F2.8 STMばっかり使用しております。

40mmという焦点距離はどうなんだ?と心配される方もいらっしゃると思いますが、私個人の感想といたしましては、何も引かない何も足さないプレーンな画角が得られる上に、最短撮影距離30cm(最大撮影倍率0.18倍)あると、被写体に常識的な感覚でしっかり寄り撮れるので、とにかく使いやすいのです。

EOS 7Dでも、EOS KISS X2でも、まずはEF 40mm F2.8 STMレンズを使ってみてから話を始めよう!みたいなスタイルになっています。

このレンズは、純正レンズとしては2万円前後と値段も安く、描写力も確かな上に、極めてプレーンで使いやすい特性まである、個人的には標準レンズの中の標準、もうこのレンズが無ければ不安で駄目だ、というところまで行っているのでありました。

それに、動作音もSTM採用だけあって、確かに静かですし。

ソニーハンディカムの発色する紫色はなかなか良い感じ

HDR-PJ760Vだけに限らず、HDR-XR500Vや、テープカメラのHDR-HC3もそうなのですが、ソニーのハイビジョン世代ハンディカムは総じて「紫色」の発色がなかなか良い感じですね。

その昔は、紫色の発色がデタラメなカメラが多く、まさかの「光の三原色を各専用センサーで受光する」はずの3CCDカメラでも紫はデタラメだったものも現実にありました。

HDR-PJ760Vの1080/60pにて、色とりどりの紫色・青色系統の紫陽花が咲いている場面を撮影してみましたが、素晴らしい。
発色の違いをきちんと正確に描き分けていて、申し分ありませんでした。


思えば、私の心の中に「どうしても3センサーのカメラじゃなければだめだ」という思い込みがあった時代に、1CMOSセンサーのHDR-HC3の紫色の良さを見てしまい、「実は、色の良さにセンサーの数なんか無関係」という知りたくなかった事実を突きつけられてショックでした。

3センサーのメリットは、分かりやすい原理をそのまま実現する技術ロマンが一番かなぁと。


うん、HDR-PJ760Vの色はエクセレント・グレード。

思い返すと、昔のビデオカメラだと、後々の上映会等できついクレームが来るのが分かるので、紫色と分かる被写体は写さないように努力していた気がする。

花でも、皆知っているスミレとかパンジーは断崖絶壁的にヤバイから徹底エスケープ。



今回の記事の映像は全てHDR-PJ760Vのものではありますが、先輩カメラのHDR-XR500Vも紫色はじめとして発色がキチンとしていて、映像エンジンBIONZのウデはスゲェなぁと感心させられます。

ただ、ソニーのオートホワイトバランスはあんまり良く無いので「緑の画素を多くしたクリアビッド配列だから色が良くない」みたいな言われようをするケースがあるのがかわいそうですが・・・。

ただ、地道に色々な部分がブラッシュアップされまくっているHDR-PJ760Vに関しては、まだ使い始めたばかりで早計かも知れませんが、オートホワイトバランスも改良を受け、能力堅く仕上げられている印象はあります。

HDR-PJ760Vは、最上級表現の「革命的」レベルもありますが、むしろ、縁の下の力持ちの部分を手厚く強化してあるのでトータルでクラスレスの強さを見せてくれているのかも。

2012年7月21日土曜日

雨の秋保大滝で、HDR-PJ760Vの500万画素写真撮影してみました

前回の1080/60pハイビジョン映像からの切り出し静止画に引き続き、今回の記事では、HDR-PJ760Vの500万画素フォトモードで撮影した雨の秋保大滝の写真を掲載させて頂きたいと思います。


滝壺に降りてゆく途中の狭い石段の途中から撮影してみました。


滝壺を最大望遠で撮影してみました。シャッター速度はマニュアルで1/180秒に設定。

ちなみに、HDR-PJ760Vでは、写真撮影時にコントロール出来るシャッター速度の幅は結構狭く、1/8秒から1/250秒までになっています。


秋保大滝の瀑布をスローシャッターで撮影してみました。

といっても、シャッター速度は1/15秒。
これよりスローなのが1/8秒になるのですが、あまりにも露出オーバーになり過ぎるのでここまでに抑えました。

絞りをもっと絞れば良いじゃないかと思われるでしょうが、HDR-PJ760Vのマニュアル機能は、シャッター速度優先AEか、絞り優先AEのどちらかしかなく、完全な「Mモード」は無いんですよね。

普段はそれで良いのですが、NDフィルターなしで、日中に(早朝に)スローシャッターを切りたい時は厳しいものがあります。


滝にズーミングして、シャッター速度1/15秒で撮影してみました。
まさに雨が降っている最中なので、滝の水量と流れの勢いが半端ではなく、1/15秒でもかなり「像を流す」事が可能ですね。


ワイドで撮影してみました。
雨は傘とタオルで防御しているのですが、この位置にいると、滝からバンバン水滴が吹きつけてくるのです。
レンズを守ってくれる、ケンコーの52mm径プロテクトフィルターに付着した水滴がかなり写り込んでいますが、拭きとってもキリが無いので、効果として面白いかなぁと思い直し、もうそのままシャッターを切ってみました。


この大滝は、巨大な石がゴロゴロしていてとにかく足場が悪いです。
もし行かれる場合は、転倒して大怪我しないように最大限のご注意を。
その石を手前に置いた構図で撮影。

明暗差がすさまじい、自然風景の典型のような場所で撮影。
手前がかなり暗く、奥が燦々と明るいという、カメラ泣かせの風景でありますが、さすがにEOS 7Dほどの余裕は無いものの、HDR-PJ760Vもかなり頑張っているとは思います。

撮影中は、奥の明るい場所がゼブラパターンに塗りつぶされているのが見えるので、AEシフトで-1EVの補正をしてみましたが、ちょっとまだ飛び気味か。
ただ、1/2.88型Exmor Rセンサーは、この状況でもここまで粘れるんだという目安にはなりました。
52mm径の一種類だけで良いわけだから、NDフィルターも買っておくべきかなと思いました。

HDR-PJ760Vの後継機では、本体内部にNDフィルターを設けられると良いのだけれど・・・。


暗い場所の水流ですので、シャッター速度を最もスローな1/8秒に設定して撮れました。

ただ、流れの勢いがそんなに強くない(速くない)ので、1/8秒では滑らかに像を流し切れていないですね。
1/8秒でも、超強力な手ぶれ補正によって、手持ち撮影そのものは全く怖く無いのは素晴らしいのですが、もう一声、1/4秒くらいまで欲しいかなぁと。


最後は、複雑な形で露出している樹木の根っこと、手前は木のベンチです。

HDR-PJ760Vは立派な写真機として使えていますが、設計上は当然ハイビジョンカメラが「主スタイル」であるため、特に操作をしなければシャッター速度は1/60秒が基本であり、この写真のシャッター速度も1/60秒になっています。

HDR-PJ760V初めての本格写真撮影の日が、あいにくの雨を受けながらの悪天候になってしまいましたが、特に何も苦にせずに乗り切る事が出来ました。

ただ、やはり、ソニーが推奨しようがしまいが、やっぱりプロテクトフィルターは付けておくべきだと思いました。
空間光学手ぶれ補正の弱みとして、レンズ前玉の可動部分からの水滴や塵の侵入が怖く(ある程度の防塵設計はキッチリ施されているのではありますが・・・)、まさに今日のような、レンズめがけて水滴が吹き付けるシチュエーションでプロテクトフィルターが無かったら・・・と思うとゾッとします。

さて、これからもドンドンHDR-PJ760Vで写真を撮って行きたいですね。