連休もまたどこにも行かず、購入済だった、グッドスマイルカンパニーのプラモデルキット「エリアル」を組み立てる事としました!!
まず結論なのですが、想像を遥かに超える良キットであり、グッドスマイルカンパニーのキットは初めて組んだのですが、一気に信頼感と好感度が爆上しました。
作る場所が家族とくつろいでいるテーブルの上だったため、ランナーを広げるわけにはいかず、梱包されているビニール袋をそのまま活かして組み立てました。
パーツをランナーから切り取ったら、また袋にしまう...というのを繰り返しておりました(場所がなかったため)。
びっくりしたのが、これほど繊細なフォルムを持ったキットなのに、とても組みやすい!!
精密工作のようになるのを覚悟し、パーツ保持や取り付けのための精密ドライバーやピンセットを用意してましたが、特に出番ありませんでした。
見事なのが、これほどのキットなのに、極端に細かいパーツはなく、組み立て手順そのものも、立体パズルみたいなおかしい難易度に跳ね上がる事もなく、終始ノーストレスで楽しみながら組み立てる事が出来ました。
気になった点は、とにかくゲートが太い!!
最初は、愛用のタミヤの薄刃ニッパーが折れてしまうのではないかと心配しましたが、太さに反して材質が良く、フワッと切れたので全く問題はありませんでした。
薄刃ニッパーはくどいくらい「刃が砕ける危険があるから、太いパーツ切るな」という注意があるのでビビリまくりでしたが、大丈夫でした。
それよりも気になったのが、繊細な曲面を持ったパーツに対して、太いゲートが容赦なく接合してるため、いったんニッパーで切り取った後で、デザインナイフやヤスリで削って形を整える作業が多かった!!
私はこの作業がとても楽しいので、全く苦にならなかったのですが、せっかちな方にはちょっと向かないキットかも知れないですね。
エリアルで思ったのが、デザインがとんでもなく素晴らしいです。
原作のSF小説は1980年代からスタートしたようですが、エリアルのデザインは最先端というか、今すぐにでもこのまま映像化して欲しいくらいハイレベル。
最初に永野護先生デザインのエルガイムを見た時に近いくらいの衝撃を受けました。
ガンダムのノリで、ボディにも墨入れしようと思ったのですが、ちょっと違うかも...と思い直し、ヘルメットにちらっと入れただけでやめました。
その代わり、金属調のテープなどを切って貼って、装飾を軽くしております。
やはりビビるのが、ヘルメットを付けないバージョンの美しさです。
髪の毛に見える部分が半透明パーツで造形されていて、見事です。
高分子体でできた放熱用の冷却索になっているという事で、材質やデザインにも並々ならぬ力を入れている感じですが、このキットの良さを一段上に引き上げている気がします。
それにつけても、このキットは本当に買えて良かったです。
確かに、一部、関節部分などの調整は必要とは言えども、それはどのキットでも何かはあること。
それよりも、過剰な精密パーツの分割や、度を越した組み立てパズル要素もなく、全体的に非常に秀逸。
プラモデルって楽しいなぁと思わせる快作ではないかと思います。
こういうキットが組めると、次も次もって気持ちになりますね。