今回の記事では、三菱鉛筆が贈る、日本各地の名木を軸素材に使った「名木めぐり」シリーズの中から「名木めぐり・白樺(北海道)」について書かせて頂きたいと思います。
仙台のLOFTで見かけた時は、あまりの素晴らしさに思わず「おおっ!!」と声が出てしまい、休日に使う予算を組み替えて購入させて頂きました。
名前の通り、このボールペンは"北海道の白樺(しらかば)"をペン軸に使用しておりますが、滑らかでピカピカの光沢を発するまでに丁寧に研磨され、贈答品に使っても実に見事な工芸品として大変喜ばれそうな予感がビシビシ来ます。
フォルム的には、同社の「ピュアモルトSS1025ボールペン」をベースとしているように思えますが、クリップ以外の、ノーズコーン(口金)、中間リング、ペン尻のパーツ・デザインは全て独自のものとなっています。
ちなみに、透明プラスチック製のタグを外してしまうと、ブランドネームはおろか、なんと社名やマークまで無くなってしまうため、のちのち、名木めぐりシリーズを複数揃えて混ぜてしまった時「あれ、このペンはどこの名木だったっけ・・・!?」ってならないとも限らないので、念のためタグは捨てずにペアで保管しておく事をおすすめします。
金属パーツが丸みを帯びていたピュアモルトSS-1025ボールペンと比較すると、この「名木めぐり・白樺(北海道)ボールペン」は、エッジが立ったパーツを採用しています。
ノック部分のパーツも、エッジが立った円柱形になっていますね。
白く輝く北海道の白樺。
この加工の見事さは、同社のピュアモルト高級ラインである"オークウッド・プレミアム・エディション"に比肩するクオリティと言って良いと思います。
定価ベースでは、機能的に同等のピュアモルトSS1025ボールペンの二倍で、値引きも期待できないスペシャルプロダクトではありますが、この白樺の美しさを見たら何としても手に入れたくなってしまいますね(※個人の感想です)。
実際に筆記してみると、フォルムが素晴らしいので手になじみますが、光沢が出るほど滑らかに研磨された白樺は、凹凸を残したオーク材のピュアモルトSS-1025と比べると、ですが、若干滑りやすく感じます。
リフィルは普通の油性ボールペンですが、カスレもなく安定しているし、わざと水をかけても流れない定着力は、重要書類やハガキの宛名書き等使うシーンを一切限定しません。
ピュアモルトSS-1025があると、値段の高さにややひるむかも知れませんが、是非とも実物の白樺材の美を確認して欲しいと切に願います。