高性能で鳴らすゼブラ社の多機能ペン、シャーボXですが、スリムで女性向けとされるF-lineの完成度が、私の想像をずっと超えて高い事が分かりました。
瞠目する程の魅力を秘めた「シャーボX・F-lineスパークリングホワイト」について記事を書かせて頂きたいと思います。
プレミアムのような貫禄ある太軸ばかり考えていましたが、店頭で貰ったカタログに細身のシャーボXを見て欲しい気持ちが高まって行きまして、調べてみると何と、シャーボX・F-lineシリーズは販売終了していたのです。
ただ、現在のところまだ在庫は流通しておりネットでは購入可能なステータスになっています。
個人的に大変気に入っているブルーブラックとボルドー中心にリフィルも複数取り揃えました。
白い外箱を開封すると、中からは透明樹脂製のアーチ型ペンケースが出てきます。
アーチ型ペンケースの蓋を開けると、「シャーボX・F-lineスパークリングホワイト」が、樹脂製の爪パーツでしっかりと固定されてその姿を現してくれます。
本体はしっかりビニール袋で包まれているため、爪から外す時も擦れを気にしなくて良いのも嬉しいですね。
わあっ、綺麗!!
写真では分かりにくくて申し訳ありませんが、ただの白塗装ではなく、全軸がきらきらした上品なパールホワイトになっており、華やかなでありながらも静かな魅力を纏う事に成功しています。
シャーボXは、御存知の通り、初期状態ではリフィルやシャープメカが入っていませんので、最初に軸を開けて別途購入したそれらをセットする通過儀礼があります。
びっくりするのが、何と、あのシャーボXプレミアムですらも樹脂製だった中間軸部分がシッカリと金属製になっている!!!という点です。
スリムタイプという事で、もっと頼りない感じを想像していたのですが、とんでもない、とんでもない!!
金属パーツによって堅牢に設計され、細部の仕上げからパール塗装まで細心の仕上げがなされています。
F-lineと名付けられているものの、「むしろこれをシャーボXの本流として欲しかった」くらいの完成度です。
シャーボXのメカニズムと言えば、数ある世界の多機能筆記具の中でも、ずば抜けて緻密で圧倒的。
収納状態でペンを振っても雑音がせず、ペン先の切り替時には、極めて静粛でありながら、芯が固定されるその瞬間には、コクン!というハッキリかつまろやかな手応えを筆記者に伝えて来てくれます。
F-lineスパークリングホワイトは、この細身の中に、シャーボXが誇る最高性能メカニズムを余さずに内蔵していますので、通常径よりもむしろ感動のブースト圧が高まる感じです。
天冠部分のエラストマー樹脂は、黒パーツではなくて、白軸にコーディネートしたライトグレー色になっています。
ラミー社のサファリ・ペンシル・ホワイトもそうでしたが、白にはライトグレーのワンポイントがよく似合うように感じます。
クリップもパールホワイトに塗装された、「オール・パールホワイト仕上げ軸」は、数ある白カラーペンの中でも特級にチャーミングでありましょう。
このF-lineは、シャーボXシリーズの中ではスリム・ラインとは言いますが、ペン全般から見ると細くもなく太くも無い、いわばニュートラルサイズに感じます。
そのせいか、大きな癖の無い、自然で快適な筆記を楽しめるのです!!
ベースの金属(真鍮)は、ペンに確かな堅牢性と適度な重みを付与してくれるため、紙の上でペン全体が落ち着いてくれます。
とてつもなく気に入りました。
■リフィルについて
リフィルは、個人的に初めてジェル芯(0.4mm)を装着してみました。
カラーは気に入ってしょうがない状態のブルーブラックとボルドー!!
0.4mmという細さゆえに、ペン先が紙に食い込む攻撃性の度合いは高いのですが、インクの吐出はスムーズ、発色は鮮やかでハッキリ。
F-lineの本体もそうですが、滑らかインクと鮮鋭なペン先のコンビネーションが、程よいバランスを生み出している感じかな。
周知の事実ですが、ジェル芯は、油性芯に比べて筆記距離が桁違いに短くなるそうです・・・が、単価が安くて、入手性も良い天下の4C芯ですから、その特長で十分カバー出来そうです。
細密な筆跡を作れる事だし、手帳への書き込みも積極的にしたくなりますね。