貫禄のある落ち着いた多機能ペンが欲しいなぁ・・・と思ったら、かなりストライクなペンがありました。
三菱鉛筆「ピュアモルト・オークウッドプレミアム・エディション多機能ペンMSE-3005」です。
このペンは、その名が示す通り、オーク材を使ったピュアモルトシリーズの中の高級ライン製品。
このクラスのペンになると、ショーケースに展示されていたりするので、展示品が手渡しとなる可能性もあったりします。
このようにビニール袋に包まれていると、最初に手にしたのが自分だと分かるから、ちょっとスッキリ感がありますね。
このオークウッド・プレミアム・エディションシリーズに使われるオーク材は特別です。
オフ・ブラック仕上げと呼ばれる、味わい深い黒色に染め上げられ、非常に丁寧な研磨作業を施された素材をペン軸に使用してあり、その落ち着いた佇まいは「ただものではない貫禄」に包まれています。
しっとりとしたオフ・ブラック仕上げオーク材の軸と、それを引き立てる、眩しいまでのクローム・コーティングパーツ。
たとえば、黒檀のデスクの上に置いてあってもサマになるんじゃないかな。
ペンの繰り出しは、使いたい機能を上にしてノックする"振り子式"になっています。
たとえば、「赤ボールペン使いたい」と思ったら、ペン軸に書かれた赤ボールペンのマークを上にしてからノックします。
すると赤ボールペンが繰り出されます。
黒ボールペンと0.5mmシャープペンシルも、それぞれマークを上に向けてノックします。
ノック一回だけで好きな機能に切り替えられるため「片手で機能切り替え出来る多機能ペン」というわけです。
ただ、振り子式の欠点は、マークを上に向けるという動作が結構感覚に任されている所がありまして、慣れないうちは"赤ボールペンを使うつもりが、マークの向け方が甘くて黒が出た"というような事もありえます。
このあたりは、目くじらを立てずに慣れていけば良いかなと思われます。
ちなみに、クリップに付いている小さなボタンを押すと「パチン」と軽い音を立ててペン先が収納されます。
「あれっ?」と思ったのが、シャープペンシル機能。
写真をご覧頂くと、ペン先を繰り出した状態だとノック部分が相当短くなっているのが分かりますが、この状態でシャープペンシルの芯ノックをしなければならないため、芯の繰り出しには強い力で押しこむ必要があります。
ただ、欠点とかではなくて、そういう個性なんだなぁと捉えるのが吉でしょう。
実際に筆記してみると、まるで、世界の名筆「ラミー2000」のようでもある極めて優れた握り心地があります。
オフ・ブラック仕上げオーク材の手触りは、真夏の猛暑日の中でもサラサラで爽やかエクセレント。
使用感は申し分ありません。
ちなみに、ペン先を全て収納した状態だと、少しペンを持ち上げただけでも、内部から機能同士のぶつかるシャラシャラした雑音がしてくるため、「えっ」と驚かれるでしょうが、どれでもペン先を繰り出してしまえば静かになりますので、筆記中に雑音がする事はありませんからご安心下さい。