おおおー。
存在を知った時にはとっくに生産完了していて、購入を諦めていた「ゼブラ・シャーボX(数量限定)千鳥柄・エレガントネイビー」ですが、立ち寄った仙台のLOFTでまさかの店頭在庫アリ!!!
大喜びで購入させて頂きました。
おおおー。
シャーボXの包装紙(黒)が、ひときわ輝いて見えます。
ネットでその存在を知り、めちゃら欲しいと思ったら生産完了品で撃沈という悲劇パターンにズバリ当てはまってしまったこの筆。
ツイッターでも「再販されたら絶対に買うのに」って悔しそうにつぶやいていた記憶があるのですが、今こうして手元にある不思議。
まさに「あきらめない、店頭在庫!!」ってスローガンを勝手に作りたくなるくらい嬉しいです。
特徴的な透明樹脂アーチ型ケースを開けると、店頭在庫だから当たり前ですが、裸でシャーボX・エレガントネイビーがセットされていました。
店頭在庫と言いますが、シャーボXって、鍵のかかった専用ショーケースに入れて販売されているので、ちょっと見るにはハードルがかなり高い筆記具なんですけど、試用で痛んでしまう可能性がとても低いので、実際に購入する時は大逆転で非常にありがたい配慮なんですよね。
リフィルは、仕事でヘビーに使って、その使いやすさに感銘を受けた油性1.0mmブルーブラックと、(初選択のカラー)油性1.0mmセピア、シャープメカは0.5mmを選ばせて頂きました。
ちなみに、LOFTの店員さんの親切で既にリフィルをセットしてもらえておりました。
それ気が付かないで、私と来たら「あれっ、買ったはずのリフィルが無い!?」って20秒くらい探してしまって恥ずかしい。
このエレガントネイビーは、もっとこう濃くて(手帳用シャーボ+1のような)ラメ入りの紺を想像していたのですが、ずっとパッと明るい「アルマイト染色(調)のブルー」で、上軸に千鳥柄がプリントされているのが大きな特長です。
ネクタイやシャツにも合うように、という、いわばオフィス・ライン的なコンセプトらしいので、ネクタイと合わせて写真を撮ってみました。
天冠部分から見ると、千鳥柄がよく見えます。
この柄って、ペン軸と同系色のメタリックブルーが使われ、反射率の違いで柄を表現する設計になっているため、ペンの持ち方を変えた時とか、光の当たり具合によって柄の浮かび上がり方が変わる楽しみがあります。
クリップや中間リング等における、まるでシャーボXプレミアムかという勢いの、(おそらく)ニッケル・クローム・コーティングによる鏡面加工も素敵。
ペン先の繰り出しは、「シャーボXのメカニズムは世界一」と言いたくなるくらい、相変わらず見事なものです。
雑音がせず、かといってペン先が繰り出される最後の段階では、コクンという手応えが筆記者の指先にフィードバックされ、静粛性と手応えの両面で隙が無いってのはもう流石です。
ペン軸と同色の口金(ノーズコーン)も、全体のバランスを引き締めていると思います。
このエレガントネイビーのベースとなっているシャーボXは、細身のLT3ですが、これが本当に素晴らしい出来栄え。
細身と言っても、実のところは、細すぎず太過ぎずのジャストフィットサイズと言えるのではないかと感じます。
真鍮製なので頑強だし、高度なメカニズムの恩恵で芯先の緩みも無く構造的な安心感も万全。
真鍮製ゆえの多少の重み(22.9グラム)は、高級ペンの手応えとしてプラスとして受け取れるし、多機能ペンという点を一切意識せず自然な握り心地で書いていけるサイズ感は、同等のF-lineもそうでしたが、「これぞ理想のシャーボXかも知れないっ」て思えてしまうくらい良いもの。
千鳥柄とクロームコーティングの取り合わせも、まさに的を射たような「こういうのが欲しかった感」があり、コスト的に厳しいかも知れませんが、限定じゃなくてメインとしてラインナップして欲しいペンです。
■リフィルについて
今回は、1.0mmという太芯の油性セピア(最初ボルドーと間違えましたすみません)とブルーブラックですが、これもやっぱり良いですねぇ!!
細密な文字が書き込める0.4mmジェル、0.5mmジェルも、極細万年筆に負けないくらい素晴らしいハイレベルなリフィルですが、仕事でピンチの時に慌てて高い筆圧で筆記する時は、やはり1.0mm油性の頼もしさがありがたい。
先行して、CROSS社のオートクロスペンに同じ1.0mm油性リフィルを入れて使っているのですが、1.0mmの世界に目が開けた感じ。
セピアは、気に入っているボルドーを一回休んで今回初めて購入してみましたが、アースカラー系で目にも優しいため、赤入れ用途から主文まで使い所が思ったよりずっと広そうでこれから楽しみです!!
この1.0mm油性シリーズは、まるでブルドーザーのようにガンガン書き進められる「働くペン」リフィルのような性格で大いに気に入っています。