今回の記事では、既に廃番になってしまったスリム金属軸「ゼブラ・シャーボX・F-line・サンドゴールド」について書かせて頂きたいと思います。
F-lineは残念ながら廃番になってしまったものの、オンラインショップでは今日現在、まだ普通に購入する事が出来ます。
個人的に、スリム金属軸のシャーボXは、シリーズの本流になっても良いと思えるくらい素晴らしい出来栄えなので、F-lineの流通在庫が無くなる前くらいに、ゼブラ社に次の一手があると安心するのですが・・・
アーチ型のペンケースを開けると、保護袋入りのシャーボX・F-line・サンドゴールドが姿を現します。
リフィルは、ブルーブラックの0.4mmジェル(JSB-0.4芯)と、個人的に初の蛍光ピンクの0.7mm油性(4C-0.7-N芯)
を選んでみました。
シャープメカは0.5mmです。
このサンドゴールドは、何と全軸が光沢を抑えたマット・ゴールド塗装となっています。
立体感のあるカーキ色といいますか、とーっても明るいブラウンといいますか、ともあれ「金色」から来るハデハデなイメージは無いため、オフィスでも躊躇なく使えるトーンになっている気がします。
マット・ゴールド塗装の金属軸と、光沢塗装のクリップの組み合わせ、これはありそうでなかなか無い鋭さを感じます。
エラストマー樹脂製の天冠部分は、通常の黒色ではなくて、ちゃんとボディカラーに近づけたダーク・イエロー色のものをあつらえています。
こういうコスト高要因って、メーカー側としては辛い部分なのでしょうが、ユーザー側としては特別感があって嬉しいものであります。
実際に筆記してみると、軸表面のマット・ゴールド塗装が"さらさらっ"とした手触りであるため、若干滑りやすい気がしますが、問題があるわけではありません。
軸の形状や重量バランスが優れているため、水準をクリアする握り心地を有していると思います。
■リフィルについて
「0.4mmジェルのブルーブラック」は、ジェル芯全般に言える事ですが、油性ブルーブラックよりもずっと色が濃く紙に乗るため、万年筆のブルーブラックにより近づいており、書類への記入にも十分に使えそうであり、十分メインとして立っていける印象です。
個人的に初の「0.7mm油性蛍光ピンク」ですが、当初はノーマークだったのですが、店頭での試用で「これはイケる!」ってなったリフィルです。
油性なのに十分に色鮮やかでパンチがあり、マーカーの代わりにも使えそうな、まさに色名から連想されるイメージ通りの清く正しい(?)蛍光ピンクに仕上げられています。
個人的に、仕事で赤インクを使う場合は、プログラムのソースコードのリストに注意書きを入れたり、プリントされた資料に補足を書き込んだり、注意喚起の用途が多いため、パンチのある目立つ蛍光ピンクは適役かも知れませんね。
シャーボXは、リフィルの組み合わせを考えているだけでも楽しく時を過ごす事が出来ます。
あれもこれも使いたいから2色では足りない!と思ったら、「4色モデル」も欲しくなりますが、存在していないモデルだし、細身のF-Lineのメリットを最大限に生かすという事で、メイン・リフィルとサブ・リフィルに分けた2筆を同時携行するのも一つの道かも知れません。