今回の記事では、個人的にアメリカ合衆国製ペンの中で最高に格好良いと思うボールペン「シェーファー・インテンシティ・ウルトラマリンストライプ」について書かせて頂きたいと思います。
個人的には、もうアメリカ合衆国ペン最高位はこのペンでも良いや、と思うくらい特別な思い入れがあるのがインテンシティ。
長い間お店のショーケース越しにその輝くボディを見続けては、ちょっと高くて買えずに溜息をついて帰るを繰り返していたため、なかなか、今、こうして手元にあるのが信じられない感覚があるペンです。
インテンシティの化粧箱は、センチネルのものよりもずっと巨大で重たく、ケースの中に起毛クッションが収められているだけにとどまらず、上蓋の中にもクッション材が入れられているという、押しも押されもしない高級品用ケースとなっています。
いやーこれホントとんでもねぇです。
GYRAAAAN(ぎらーん)とリフレクションする全金属軸(オール真鍮製)に走るこの思い切ったウルトラマリン色のストライプすげぇっ!!
こんなペン他にありましょうか!?(もしあったらすみません)。
このストライプの色についですが、最初、ウルトラマリンと聞いた時はもっと水色に近い色なのかな?と思ってましたが、そうではなく、実物はかなり濃い青です。
太平洋フェリーという客船で行った事があるのですが、確かに太平洋上に出ると海の色が相当濃いブルーに変わるんですよね。
そういった海原をイメージしての、ウルトラマリンなのかな。
クリップには、シェーファーが"これは良いペンだぞ"って太鼓判を押す証「ホワイト・ドット」が付いています。
シェーファー・センチネルにもありますが、こういう「伝統と品質の証」を示すオーナメントのようなものって、日本のメーカーだと付けようとしないため、こうして手にする嬉しさは大きいものがあります。
ペン先は、中間リングから右回りに回転させると繰り出し、左回りで収納するようになっています。
回し心地は、決して安っぽくはないものの、オイリーで威厳がある・・・と賞賛する所までは行かないかな?という塩梅ですね。
良くも悪くも金属が回転してるという、金属製品を感じさせる「鉄の味」みたいな感じがします。
このあたりは、日本やドイツが持つ頂点級の加工技能の助けを借りられれば・・・とか思いますが、これはこれで良い個性なのかも知れません。
実際に筆記してみると、まず重量が33グラムあるので、ズシッと来ます。
重心は中間リングの下あたりにあるので、大体ニュートラルと言えるのですが、ペンそのものが重たいので第一印象は"高重心ペン"に近かったですね。
リフィルは、日本の優秀な油性ボールペン達に匹敵する書き味で、掠れや出の悪さみたいなものは無く安心してスラスラ書き進める事が出来ました。
替芯はシェーファー共通の金属軸ボールペン替芯が使えるのですが、初期装備は細字(F)(0.8mm)とのことで、日本の0.7mmに近い印象はここから来ているのかな。
アルファベット圏らしい力強さを舶来筆記具に求める場合は、中字(M)リフィルを求めるのも良いかも知れませんね。
■追記:
シェーファー・インテンシティ・バイオレットストライ
プについての記事も書かせて頂きました。