今回の記事では、「三菱鉛筆ピュアモルトSS1025ダークブラウン・ボールペン」について書かせて頂きたいと思います。
私が所有させて頂いております、三菱鉛筆ピュアモルト・シリーズの中では、何と初のボールペン専用筆になります!!
このピュアモルトSS1025ですが、さすがに化粧箱に納められてはいないものの、ちゃんとビニール袋に封入されて販売されているのが嬉しい。
裸売りだと、店頭で試し書きに使用されてしまうのはしゃあないとしても、その後、什器に戻す時にバチーンなり、ガチャーンなり、手荒く扱われる場面を数多く見てきたんで、やはり袋売りは安心するなぁと。
ビニール袋から取り出すと、ダークブラウンのオーク材と、アンバー色加工された金属パーツが実に見事。
これほどのペンが、言ってしまえば "カジュアル・クラスの価格帯" で購入出来てしまうってのは信じられない事実。
オーク材は、丁寧に磨かれてはいるものの、木肌の凹凸をかなり大きく残しています。
コスト的に、オーク材を徹底研磨なんかしてられないよっ、て理由もあるんでしょうが、結果的に木の質感がゴロッと残されている点が魅力に転じているのが素晴らしい。
ペン尻をノックすると、カチッと実に平均的な音で(パーカー・ジョッター・フライターのような、カッ・チン!という大きな音ではない)ペン先が繰り出されます。
替芯はS-7L芯で、低コストで入手性も良く、実質的にインク切れを気にせずにガンガン書いていけるのが国産ボールペンの大きなメリットの一つですね。
ペン尻のノック部分は丸くて指にも優しい形状。
念のため、オーク材のクオリティは、中間リングを挟んで、上軸も下軸も同等のクオリティとなっております。
決してコストダウンのために上軸だけ、あるいは下軸だけ加工が粗い・・・などというような事にはなっていないので安心して下さい。
実際に筆記してみると、スリム砲弾型の軸は極めて握りやすく手にシックリ来ました。
木肌の凹凸が指先に伝わってくるのも、筆記する気分を盛り上げてくれるようです。
リフィルの書き味は、ごくベーシックな油性ボールペンなのですが、カスレもなくしっかり乗るインクの安定度はあなどれません。
確かに押しも押されもしないビッグネームのペン、というわけではありませんが、重要な仕事の現場から、プライベートのちょっとしたメモ書きまで、ありとあらゆる筆記シーンに潤いと活力をプラスしてくれる小粋なペンであることは間違いありません。