2014年4月6日日曜日

ファイナルファンタジーXに見る、ヴィータの「顔」表現能力

あまりに良いゲーム過ぎて、終わるのがもったいなく、わざとゆっくりと進めている「ファイナルファンタジーX」ですが、PS4ゲームをやっていてもなおその見事なグラフィックには感心させられるばかりです。

そこで急に思い出したのが「その昔、セガのドリームキャストが発売されて、シェンムーというゲームが出た時、ハードウェアの全パワーを張り込んでキャラクターの顔をどれくらい精密に描けるか?」ってのをやっていたっけ!という事です。


今回の記事では、ヴィータ版ファイナルファンタジーXのキャラクターの顔に焦点を当てて、手のひらモバイルマシンがここまで到達したか!!という感慨に浸りたいと思います。

何回ファイナルファンタジーXについて書くんだ!と思われるでしょうが、ホント気に入っているゲームなので、色々書きたくてしょうがなく、書いてしまいますねー・・・。

ちなみに、動いているシーンを見ると分かるのですが、キャラクターは単なるテクスチャの切り貼り集合体ではなく、眼球、歯、舌等がちゃんと作りこんであるんです。


キャラの中では、一番好きなアーロンですが、携帯機でもついに「渋さ」が表現出来る時代になったんですねー。

スクリーンショットは劣化する仕様ですが、5インチ有機ELモニタに映しだされた時の輪郭の鮮やかさは格別です。

ソニー、5インチの有機ELモニタを販売してくれぇとか思ってしまいます。

う! 微妙に記事の主旨から外れてしまいました、すみません。


アーロン、やっぱりめちゃくちゃカッコ良いですね。

徹頭徹尾、揺るぎなくカッコ良かったキャラって言われると、パッと思い浮かぶのもこのアーロン。

終盤が近づくにつれて、別にストーリーで泣かせようとかそういう意図もないのに、なんかじわっと泣けてくるキャラ。

PS4ならともかく、手のひらモバイルのヴィータでここまで描けるのは、もうエクセレント!!としか言いようがない。


一番「目」(ひとみ)が綺麗なのが、意外?にもこのワッカ!

昔、PS2版をプレイしていた時は、「ティーダと出会った時にメシを食わしてくれると約束したのに、食わしてくれてないキャラ」として、ずっと気になって終わってしまったキャラでしたが、今見ると、彼は精神的に一番強くて大した男だった!!と思います。

精神的な支柱をああも折りまくられてるのに、ちっとも歪まずに前に進んで行けるんだもんなー。


ヴィータだと、キャラクターの顔はもう単なる絵ではなくて、顔の凹凸も克明に描けるようになってるのが良いですねー。

ただ、このファイナルファンタジーXですが、ヴィータ専用に一から設計されたゲームではないので、サブキャラクターに関してはPS2版から進化してないです。

メインキャラクター以外は、テクスチャに描いた絵をベタ貼りしてるだけなんですね(ジェクトやブラスカ様も・・・)。

でもでも、PS2がしょぼかったと言いたいのではなくていかにヴィータが進化しているかという事を言いたいわけです。


女性の顔ってかなり難しいと思うんですが、ルールーは、抜かりなくちゃんと目鼻立ちの立体感を盛りつつ、一見して冷たい感じ、しかし温かい心を持っているってあたりを表現出来ているのだから、デザイナーさんの技量は大したものです。

PS4のララ・クロフトさんを観てしまうと仮にPS4版があるとしたら、髪の毛はTressFX Hairで!とか言いそうになりますが、モバイルマシンでここまで表現出来たら、もう何の文句もないです。

もちろん、PS4のTressFX Hair技術とは比較出来ませんが、雪山等で強風が吹いたりすると、ちゃんと髪の毛が風に煽られる処理までやってくれますよ。


目鼻立ちと言えば、主人公のティーダの鼻とか唇とかも、よくここまで滑らかに作れるもんだと感心するばかりです。

やっぱりヴィータさんの性能すげぇ!!

ただ、眼球が別に作りこまれているのですが、眼球に立体感がつきすぎていて、たまに怖いというのが、高性能マシンゆえの悩みって感じで良いですねー(良いんかい)。


ヴィータ版のファイナルファンタジーXは、モンスターもノリっノリです

ターン制のRPGでありながら、アクションゲームかよってくらい、モンスターには気合入ってますね。

攻撃とか、やめてくれーってくらいの迫力ですもん。

よくゲーム機のグラフィックスが進化して何になるの?という疑問の声を聞きますが、モンスター怖ぇぇーっ!!てなれるから重要です!!と声を大にして言いたい。

ヴィータさんの性能凄すぎてモンスターもこわすぎです。

ロボット系のモンスターは、そのままスーパーロボット大戦の敵として出演出来るくらい、強そうで、しかもモーションとかカッコよくなってるし。
ブラスト・パンチ!!なんて繰り出すロボ(?)相手にしたら、これはもうグレートマジンガーじゃないと戦えないわ!! とか思わされますよー。

今や、ドリームキャストが追求していたハイエンド・フェイス処理を遥かに超える処理が、手のひらモバイルのヴィータさんで出来る時代なんですねー。
本当に感慨深いです。


ちなみに、顔ではありませんが、地図のグラフィックスもヴイータは緻密で美しいです。

飛空艇で好きな場所に行ける世界地図が表示されるようになると、ギュッと精密な表示が立体的に動いてまるでスパコン上の天気図みたいな感じで、なかなか目を楽しませてくれます。

今回の作品は、確かにPS2版からのアップコンバート的な部位は散見されるものの、これだけのボリュームの作品を、ちゃんとヴィータの性能に合わせてここまで作り直してくれるとは、先に進めば進むほど感心させられる事が多くなって来ますね。

ただでさえRPG史上最高だと思っている作品なんですが、ヴィータ版は、もうそれを盤石にしてくれてます。

スクエニへのイメージが大アップ中。

一つ言えるのはもしもPS4版が出たら100%発売日に即買いします

もう絶対買いますー。