2015年7月19日日曜日

PowerShot SX710 HSでの最初の撮影をしてみる

薄型軽量コンパクトカメラの「PowerShot SX710 HS」ですが、家の中でのテスト撮影を経て、炎天下の真夏の町を歩きつつ色々と最初の撮影をして来ました。

まずは結論から先に言いますと、これは想像を遥かに越える良いカメラでした!!

EOS KISS X7と同時携帯しても苦にならない快適な携帯性、しかも、言うなればスマホカメラ感覚で持ち歩けるのに、マニュアルモードや、もはや人工知能レベルに到達してるんじゃないのという勢いの賢いオート撮影により、なかなか本格派の撮影もこなせて、感心させられてしまった。


■PowerShot SX710 HSは、こんなに凄いぜ!!

まずは、どんなにPowerShot SX710 HSの携帯性が高いか、という事なんですが、これもんです。

手の中にすっぽりと収まって、まるで携帯電話持ってるくらいにしか感じません。

EOS KISS X7を胸にぶら下げて歩いても、KISS X7しかもって来てないくらいの勢いで荷物にならないです。

これで、超広角の25mmから、超望遠の750mm(!!!)まで、光学30倍ズームレンズ搭載なんですよ。

いくら沈胴式と言っても、レンズの土台のでっぱりすらも殆ど無いってのは、すげえええええ!!。

歩きながら「とんでもないすげぇカメラを持っている!!」という熱い感想が私の中から飛び出してくるっっ!!


PowerShot SX710 HSは、単に25-750mmという化け物ズームを搭載してます、おわり!!ってだけのカメラではないです。

750mmまでズームすると、ほんのちょっとカメラを動かしたり、被写体が移動しただけで、ぱっと被写体が液晶モニタの外にズレてしまって、あたふたと探さないといけなくなります。

しかし、この「フレーミングアシストボタン」があればもう安心!!

なんと、自動的にレンズを広角まで引いて、全体を見渡せるようにしてくれるんですよ!!

しかも、今のズームで写ってる範囲は、全体から見たらこの場所ですよ!!って、四角い枠で教えてくれるんです。


こんな具合で、全体を映してくれて、ズームしてる場所も四角い枠でもって教えてくれる!!

終わるときは、ただボタンを離すだけ。

元のズームに素早く戻ってくれるんですよ!!すげーーー!!

この機能、もうGoogleマップかよ(笑顔!!)ってくらい助かる機能で、気がついたら、ズームのたんびに使いまくりしてました。

なんか感動するペースが速いカメラであります。


■ここから全て実写。
画質は想像以上!!

まずは室内撮影で、いきなりマニュアルモードです。

ISO感度は、1/2.3インチセンサーで大丈夫なのか!?と思うISO感度800。

色ノイズも輝度ノイズも気にならず、全然きれい!!

しかも、さすがキヤノンと言うべきか、高感度の室内撮影でも、色に不満がない!!

コンパクトカメラでも、やはりキヤノンがやると全然違うもんだなぁ・・・。

ちなみに、映像エンジンは、最新のDiGiC-6搭載なので、なんとEOS KISS X7よりも世代が新しい。


これもマニュアルモードで、我が家の庭のミニトマトですが、光学最大望遠の750mmです。

750mmって、冗談かよって思うけど、マジで750mmです。

しかも、描写がとってもキレイなんですよ・・・うわ、これ本当に!?

炎天下、真夏の日差しの中を、小さなレンズの750mmできちんと描写するって、キヤノンの光学技術おそるべし。


歩きながら、すげぇ高い木の上に咲いている花を、まるで自分の近くにあるかのように撮れる!!

マニュアルモードですが、背面のダイヤルの動きが良く、シャッター速度と絞りのコントロールが快適!!

PowerShotの名前がついているから、マニュアルモードもばっちりかな。

ただし、小さいレンズだから当然だけど、レンズそのものは暗いので、ISO感度は気を使う必要がありますね。

マニュアル撮影中は、あんまり極端なズームはしないで行くというのも一つの選択肢かなぁと。


これもマニュアルで、かなり明暗差がある被写体でしたが、ISO感度400で撮影。

ISO感度400くらいだと、ノイズの心配はしなくても良い感じですね。

そりゃ、1/2.3インチセンサーなので、EOS KISS X7みたいな画質にはかなわないですが、A4プリントを前提としたれっきとした「写真」として撮っていけるのは大きいなぁと。


広角側による、風景写真も、かなりバッチリかなぁと。

炎天下なので、実は遠景は、熱によってゆらめいているんですけれど、結構精細に捉えてくれています。

1/2.3インチセンサーなので、遠景とか、細かいものの描写は苦手なんですが、2000万画素くらいあるとまぁプリントで結果オーライまで持ち込んで来ますね・・・。


それでこれが750mmの威力なんですが、上の風景の奥、遠景部分のこちゃこちゃしたビル群をズームアップしたのがこの写真です。

あの広角から、一気にここまでズーム出来てしまうのは、やはり圧巻です。

しかも、真夏の炎天下だから、空気が熱でカーテンみたいにゆらめいているんですけど、この安定した描写はどうでしょう。

超望遠だと、空気がフィルターとしてかかってくるから、レンズの性能が誤解されてしまうケースがあるけれど、それにしたって、優秀なレンズだと思う。

ちーっちゃい、30倍ズームレンズのテレ端で、しかも条件悪くて、ここまで写るって一体・・・!?

ええい、キヤノンのレンズというのはこうもやるものか!?

さすが、両面非球面レンズ2枚と、UDレンズ3枚を投入しただけの事はある、というのか!? ええい!?


それと、PowerShot SX710 HSのオートモードは、もはや人工知能クラスと言いそうになるくらいグレートです。

単なるテキトーな撮影じゃなく、シーンを高度に分析して、最適な状態にもって行く。

オートフォーカスや、手ブレ補正も、適したモードに切り替えてくるんで、へたにマニュアル撮影するよりも、オートにした方が良いんだろうな、という気がします。


それと、このカメラ、超広角25mmから超望遠750mmの化け物ズームレンズ・・・ってところがやはり目立ちますが、そういう特殊性を感じさせることなく、普通の3倍や4倍ズームのカメラみたいに、どんな撮影でもきちっとこなしてくれます。

もともと、超高倍率ズーム搭載とは思えないコンパクトボディなので、本当に、良い意味で普通のコンパクトカメラとして使えて行けるのは大きいなぁと。


淡々と、こう、風景をスナップして行くだけでもいいなぁと。


でも、ああ、遠くに花が咲いているなぁ・・・って時、普通のカメラなら、遠くにある風景の一部として撮って立ち去るくらいなんですが、このカメラは、やっぱりスゲェ。

遠くにある花なのに、一気に750mmで目の前にあるかのように撮れてしまう。

薄くて軽い、美麗でおしとやかな佇まいのコンパクトカメラ、だが、ここは750mmでスバズバ行くぜ!!オラオラ!!という二面性がなんか楽しい。


広角25mm側は、レンズが被写体に激突しそうになるくらい、どどんと寄れます。

いわゆるワイドマクロというやつですが、花の撮影なんかには重宝しますね。

被写体を大きく写しながらも、背景も広く取り込む、いわゆる広角接写が当たり前のようにバンバン出来るのもありがたい。


中距離にある被写体を、750mmで画面いっぱいに写すのも楽しい。

しかし、真夏の炎天下で750mmが次々に良い画質で撮れるので、ホント、レンズ良いんだなぁ。

小さな30倍ズームなんて、お笑いなんじゃないのか?!って誰しもが思うでしょうけど、こんなに良く撮れるなんて信じられないわな。

なんか、自由自在な構図で撮れるので、ああ、いいなぁの連続ですな。

ズームも速いです。


広角側で撮影する、真夏の風景がホント、良い感じ。

1/2.3インチの画質は、APS-Cのようにすっきりしているわけではなく、等倍で見れば、ある程度、油粒みたいなブツブツした描写にはなってるんですが、そこは2000万画素でチャラにしている部分もあり、ワイヤーとか電線とか、繊細さが必要な描写もちゃんとこなせると見て良いと思います。



このカメラには、バリアングル液晶やチルト液晶は搭載されていないのですが、液晶は見やすく、炎天下でも視認性があるので、ローアングルやハイアングル撮影はあまり苦になりません。

普通に液晶が見えるので、ただ普通にローアングルやハイアングルの位置にカメラを位置づけるだけです。


太陽を画角に入れた表現も、なかなかのものです。

これはオート撮影なのですが、PowerShot SX710 HSは、オート機能がまるで人間みたいに的確なので凄い。

このあたりのノウハウの蓄積は、やはりカメラメーカーだなぁと。


かといって、ダイヤルを回すと、すぐにマニュアル撮影も可能。


歩きながら見つけた鳥を750mmで撮影してみました。

この小ささを活かして常時持ち歩き、EOS KISS X7ともペアにして行きたいなぁと。