2020年9月13日日曜日

PROTREK F20によりスマート時計の威力と弱みを思い知る日々

PROTREK F20で人生初のスマート時計を手にし、毎日会社に着けて行っているのですが、いやーーーードド便利で威力はホントに想像以上にありますね。

ただ継続して使っていて分かった事もあるので、今回ちょっと書かせて頂きたいと思います。


■基本的には白黒デジタル時計のカテゴリー

↑最初に期待していて、望みがかなった部分であるのですが、このPROTREK F20はさすが時計メーカーの製品だけあって「時計」リードの製品になっています。

スマート時計の機能が電力不足でダウンしても、モノクロ・デジタル時計としてはしばらく動き続ける事が可能な設計で、このあたりは時計メーカーの矜持を感じて嬉しくなりますね。

そのカラー液晶ですが、普段は消灯しており、二重構造で表示されるモノクロ・デジタル表示の液晶によって、一般的なデジタル時計となります。

もちろん設定によって、カラー液晶の方を常時点灯しておけるのですが、即座にバックライトが減光され、表示もCPUの使用率を低減するように変化するため、日中は文字盤が暗くて使う気にはなれませんでした。

よって、この時計のカテゴリーは、(真夏の炎天下でも見やすい)モノクロ液晶のデジタル時計と捉えるべきだと思います。


■スマホを落とさなくて済む安心感

↑スマート時計は確かにスマホと連携していますが、たとえば、天気予報(気温)、地図、予定、ニュース見出し...このあたりがスマホを取り出さなくとも腕でパッと見られるのは想像していたよりも遥かに大きいです。

便利さは予想できましたが、となると、スマホを取り出さなくて済む・イコール・絶対にスマホを落とさなくて済む!!というのは思わぬ美点でした。

私事で恐縮ですが、私のスマホ「ROG PHONE」は有機ELパネルがガラス基板になっておりどうも衝撃にかなり弱い構造らしく、落とすのは厳禁...なので筆舌に尽くせないありがたみ。


■機能はもはや従来の時計をものともしない

↑さすがは山岳時計ブランドの「PROTREK」らしく、機能はもちろん満載。

機能(方位・気圧・高度・タイドグラフ・日の入り日の出・歩数計など)があるというだけでなく、スマート時計の力の見せ所なのが「表現能力の高さ」という部分です。

普通の時計であれば、デジタルもアナログも表現方法が非常に限られているため、この計器はどう表示されてどう読むかというルールのようなものを覚えないといけないんですよね(方位系なんかよく分からんもんね)。

これがスマート時計であれば、320x300ドットのカラー液晶の表現力があるわけですから、まるで専用機材のごとく一目見て分かる形に出来るのが相当に大きいです。


↑たとえば気圧計なのですが、気圧を表示するだけでなく、ビジネスユーザーが気圧計を使用する場合の大きな理由「ざっくり、天気が崩れるかどうかの目安になる」に適応し、晴れか曇りかという傾向も分かりやすい。


↑日の入り、日の出くらいになると、見やすく時計に表示するのは難しいため、豊富な情報量を持つカラー液晶搭載のスマート時計はハッキリと強い。


↑スマート時計を使うと、今までの時計が言っていた高機能とはもはや次元の異なる高機能だというのが分かります。

このスマート時計が、従来の電波ソーラー時計みたいに使えたら...と思わざるを得ません。


■スタミナの無さがまだまだ厳しい

ただ、言うまでもなくこの次元の違う高機能は「腕時計としては到底認められないほどの電力消費」と引き換えなので、毎日充電しないといけない...と言うよりは、毎日充電ができる恵まれた環境においてのみ威力を発揮できる平和な時計...と言えるわけです。

災害発生時や、充電ができない条件下における長時間野外活動時となると、スマート時計は一気に無力化する危険性もあり、普通の時計を置き換えるには至らないというのは間違いないところです。

ただし、スマート時計は、何がどうあっても潜在能力は極めて高いため、日本の時計メーカーは30万円とか40万円とかの高級機械時計に入れ込むのも良いけど、ブランド化も含めて、スマート時計を全力でやるべきだろうなという気はします。

時計メーカー見ても、カシオがPROTREKのブランドをスマート時計に与えたのもつい最近だし、扱いも言ったら悪いですが下っ端の扱いしてるし、今まで日本の企業でよくよく見かけまくってきた腰の重さが十分に再現されてるのが心配です。