2023年8月11日金曜日

(音楽)プロ用スタジオモニターヘッドホン「ソニーMDR-M1ST」遂に導入しました!!

ずーっと欲しくて悶々としていた、プロ用スタジオモニターヘッドホン「ソニーMDR-M1ST」ですが、会社の夏休み中にどうしても使いたくて遂に導入しました!!


プロ用ならではの究極シンプル外箱

ソニーMDR-M1STは、いわゆるコンシューマー製品ではなくてプロ用製品ですが、一般のお店で買えるようになっています。


↑その代わり、外箱は単なるダンボール!!製品写真はもちろんのこと、箱自体にはソニーのロゴ一つ印刷されておらず、バーコードラベルが貼り付けてあるだけ!!

ここまでシンプルだと、逆に凄味として受け取ってしまいますね。

さらに購入時に店員さんに告知されるのですが、なんと保証期間は存在しません。

壊れたら問答無用で有料修理になりますが、だいたい初期不良は別として、途中で壊れて無償修理とか記憶にないんで別に問題ないという判断です。

それに、一般利用とは桁外れに酷使される製品だけに、イヤーパッドなど部品単位で購入する事が可能な上、長期間の部品提供を目的として、特殊な素材は全く使わないという徹底ぶり。

最初から確実に製品寿命が長いと分かっているため、安心感も込みで滅多にないお得な製品と言えるかも知れません。


一瞬でカッコよさに痺れる!!これがプロ用機材か!!

外箱が究極シンプルなダンボールというだけでなく、梱包そのものも簡易になっていて、手早くやれば製品が手元に来てわずか数秒後にはもうMDR-M1STを使用開始状態に出来ます。

蓋を開けて中身をスポーンと引き出して、包み紙を剥いて終わりです(知ってれば数秒)。

プロは急いで大量に使用しなければならないため、いちいち開梱に手間取らせるのを避け、迅速に使用開始できるよう、プロメーカーとしての粋な取り計らい、阿吽の呼吸という感じ。


渋いマットブラックの質感、一瞬で「うわっ、かっけぇ!!」ってなります。

それと、軽い!!

愛用のコンシューマー・スタンダードヘッドホン「WH-CH520」より若干だけ重力に引っ張られる感じはありますが、軽い!!

このあたりは、一般人とは使用時間が段違いに長いプロに配慮したものと思われます。

余計な装飾を廃しているものの、かといって物足りなくもない、いや、めちゃくちゃ格好良いスタイリングでその上とても軽いという。

オーディオ機材のプロフェッショナルメーカー・ソニーの圧倒的な知見の賜物なのでしょう。


いきなりリケーブルです!!

ちなみに、付属のケーブルは、業務用の機材で使われる6.3mmというとても太い端子になっておりますので、私の手持ちの機材には使えません。

昔、オーディオに凝っていた時には、自宅に、スピーカーから音が出れば窓が震えて近所迷惑になるのでヘッドホンしか使えない巨大オーディオセットが完備されてたんですが、その時は6.3mmしか使ってなかった!!(その時の記憶がもう飛んでて何も語れないっす...泣)


というわけで、付属ケーブルは開封すらせず、別途購入した「MUC-S12SM1」というケーブルを最初から使用しています。

このケーブルは、3.5mmシングルエンド接続用の端子を持つもので、銀コートを施した無酸素銅の高性能ケーブルとなります。

ソニーのケーブルは、高性能製品でも、その筋のサードパーティー高性能ケーブルと比較すると段違いに安く、5340円で買うことが出来ました。

本領発揮するエージング(慣らし運転)にはやっぱり200時間くらい必要なので、本当の実力を発揮するためには先が長いですね、やっぱり。

ちなみに、ヘッドホン側への装着は、特に固くも癖があるわけでもなく、ごく普通にサクッと差し込めて緩さもないので安心。

ただし、付属ケーブルの特権だった「固定機能」は使えませんので、引っ張られたらケーブルが抜ける状態で使うのがマズイ場合は、付属ケーブルを使用し、端子だけ6.3mm--->3.5mm変換するプラグを買ってきて使うしかありません。


エージングしてない状態でも分かる、圧倒的な音質の次元の違い!!

さていよいよ音楽を聴いてみるのですが、オーディオ製品の特性として「慣らし運転されてない新品が最もしょぼく、新品で音質を評価するのはご法度」という恐るべき状況があります。

使い込んで音が本領発揮となっている手持ちの製品と、買ってきたばかりの新品を比較して、悪い感想ぶちかますと後で後悔させられる特大トラップがオーディオ製品にはあるので大注意です!!


エージングなし、ウォークマンA100で聴いてみました。

最初に聴いた楽曲は、もちろん、私のリファレンス曲となっている、アンジェラアキさんのレクイエムです。

このMDR-M1STは、クリエイターの方が曲を作ったり、確認したり、アーティストさんと曲作りのためコミニュケーションをとるために必要な、文字通りもスタジオモニター用途のため、音を楽しむための機材ではなく、正確に音を確認するのが主目的です。

このため、キラキラと音が広がる等、さまざまな味付けがなされたコンシューマー製品に慣れていると地味っぽい印象になると思います。

私は、XBA-N3(スタジオモニターではないが、玄人に向けた音作りをしている名品)で、いわゆる地味な音が最終的に一番凄いのが分かっているので、納得づくです。


個人的にかなりショッキングだったのが、高音質とかそういう問題ではなく、どんな音も全域で不快感がなく清らかな水を飲むようにしみこむように聴けるという特性です。

曲によっては、どうしても機材によっては不快感があったり、引っかかるものがあるのですが、まだ使用開始から非常に短時間ですけれど、どの音を聴いても不快感がない。

ぼーっと聴いていても、今まで気が付かなかった音がバンバン認識できて、楽曲によっては何度も繰り返し聴いていたはずなのに聞き覚えのないものに(良い意味で)変貌し、これニューアレンジの新曲?!と驚き、DAPの画面を何度も確認する事がありました。

聴いているうちに、このヘッドホンがいかに凄い仕事をしているのかが分かってきて、自分の表情が真剣なものになるのが分かります。

音質が良いとか悪いじゃなくて、プロ用機材の位置する次元が一つ違うというのが簡単に分かってしまうヘッドホンです。


Xperiaにとっては、とんでもない福音となる

さて、DAPですが、ウォークマンは良くて素晴らしくて当然も当然という感じなのですが、問題は、ウォークマンよりも遥かに劣るスマートフォーンの音楽環境を激変させるという点です。

もともと、スマートフォーン=Xperiaは、ソニーのコンシューマー・スタンダードワイヤレスヘッドホン「WH-CH520」との相性が梅に鶯というくらい良く、これにより、Xperiaの音楽環境が個人的には完全に一変し、ウォークマンとは別の魅力を持つ新しいDAPとして再誕しました。


Xperiaは、イヤホンよりもヘッドホンとの相性が良いのではないかという疑念が確信に変わる!!

MDR-M1STを、Xperiaが備える3.5mmシングルエンド端子に接続した時、このXperiaもオーディオ機材として確実に1段階上に進化します!!

まってこれ本当にXperia?!と何度も見直してしまうくらいに音が整い、しっかり届きます。

ウォークマンはある意味、良くて当然なので順当に素晴らしいという感じですが、Xperiaは、とにかく引き出される良さの幅が大きすぎて目立つ。

イヤホンの時は、あのXBA-N3をもってしても、どうしても劣化ウォークマンとしか思えなかったXperiaですが、完全に化けました。

プロ用機材と言っても、MDR-M1STは、言ってしまえばコンシューマーのハイエンドワイヤレスイヤホンWF-1000XM4よりも安いし(ケーブル代は別)、買いやすいのではないかと思います。

世の中には有線を馬鹿にする人もいますが、それはそれで一見識とは言えども、最高音質は有線によってのみ得られるという事実も忘れないで頂きたいです。