2023年8月27日日曜日

(PS5) PSP-Rは、この企画にGoを出せたソニーを尊敬

個人的に待望の「ソニーPlayStation Potalリモートプレーヤー(PSP-R)」ですが、ネットではあまりにも割り切った設計が過ぎて賛否両論...というか、かなり叩かれているようです。

しかし、私は、逆張りでも何でもなく全面的にこの機種を肯定というか楽しみです。


割り切っているからこそのオンリーワンの魅力

ソニーの専用機というのは、実のところ、持っている人にしか分からない圧倒的な割り切りゆえの威力・魅力というのが大きい。

そのハードルを越えるのに、あまりにもユーザーに強いるものが大きいという泣き所があるのは否めませんが。


当然のように言われるのが、「わざわざPSP-Rを買わずとも、タブレットやスマホ(Xperia)でも同じことが可能ではないか」という事なのですが、私は既に「スマホがあるからウォークマンは不要だ」という意見をぶち破りハードルを乗り越えているため、明快にそれは違うと言い切れます。

可能であることと、快適にしかも最高性能で使えるという事は別次元です。

私は既にPS5のプレイのメイン利用がリモートプレイであり、遊びであって遊びでなく、リモートプレイが快適に出来る事はゲームプレイにおける死活問題なんです。

そういうユーザーには、PSP-Rはどれだけ待望なのか分かって欲しい。

単体でパッと取り出せてすぐにPS5をリモートプレイ出来る専用機機が確かにニッチなのは認めますが、ニッチだから右から左に叩いていたら良いものを生み出そうとする人はいなくなります。


Bluetoothオーディオ非対応は当たり前。泥沼クレームとは戦うな。

また、かなり叩かれているものの一つに、Bluetoothオーディオ非対応というのがありますが、私からすればこれは当たり前で良い対応だと思います。

これは汎用機ではありません。

大きな遅延を抱えるBluetoothオーディオに対応したらどうなるか。

ゲームプレイ中の遅延のクレームで炎上し、ソニーが本質的な部分ではない、泥沼のクレームとの戦いにはまりこむのは火を見るよりも明らかです。

ゲーム機におけるクレーム声量の異常と言える高さを考慮すると、そんな不毛なクレーム戦を避ける決断は当然であり、ソニーに落ち度は無い認識です。


現状、ワイヤレスにおいて遅延を抑えつつ、なおかつお手軽に使えるという部分を両立させるため、ソニーの決断は独自規格の「PlayStation-LINK」を作ること。

「PULSE」というブランドでのワイヤレスイヤホン、オーバーヘッドホンが発売決定しています。

独自規格という事でまた叩かれていますが、あくまでもPSP-Rだけの専用品ではなく、PCやPS5でもUSBアダプターを介して利用が可能であります。

売れないがソニーの経験と尊敬を得るのに重要な製品

PSP-Rですが、私はこの企画を通し、突き進めるソニーに大きな尊敬の念を抱きます。

さすがに売上は見込めないとは思いますが、ソニーにとっては未来につながる大きな経験を得る重要な製品と私は見ています。

無責任な言い方を許してもらえば、今のソニーは世界で一番格好良いです。


値段も決して安くないという意見を見ますが、それはそれで一見識であるものの、私は本当にソニーは頑張ったと称賛したいです。

まず忘れて欲しくないのが、PS5のコントローラーそのものが、高い技術を投入されたバーゲン価格の凄い製品だという事なんです。

個人的には、PS4コントローラーを超えて世界ナンバーワンだと思っています。

そのコントローラーのフル機能を搭載し、8インチのフルHDという、ケチ臭くないシッカリしたモニタを搭載したら、3万円はそりゃあするでしょうとしか言うべき言葉が見つかりません。

プレイステーション初の大画面モニタ付き最高級コントローラーと考えると、3万円で買えるのはむしろ文句なしです。

確かにもう少し汎用的な保険をかけておけば良いんじゃないのかという気もしなくもないですが、これはユーザーが使い方を模索する汎用品ではなく、目的が固定した専用品です。

そこで変な弱気の虫を出して、保険をかけても絶対に良い事が無いです。

保険をかけないのが最大の保険となっているのがPSP-Rだと思います。

なんとも、どっちに転ぶか分からないですが、他ならないソニーもPSP-Rが売れるとは思っていないんじゃないかな。

これはそういう次元ではなく、ソニーの真剣さを示す素晴らしいプロダクト。

私はPSP-Rを出せるソニーを、繰り返しますが尊敬します!!