2010年2月28日日曜日

何度見ても高画質。EOS KISS X4の1800万画素は、何の心配も無く素晴らしい。

またまた、EOS KISS X4を見に行って来ました。
ネットを見ると、1800万画素の画質に不安を持っている方がいらっしゃいますけれど、確かにその気持は分かるので、店頭で可能な限り試し撮りし、自宅で何度もチェックしてみました。
現時点で言える事は一つ、EOS KISS X4の1800万画素は、何の心配も無い高画質です。

■EOS KISS X4ほんと、すげぇなぁ・・・■

今回試し撮りさせて頂いた写真に使ったレンズは、EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS。焦点距離は135mmに統一。撮影モードはマニュアル。記録はJPEGモード。

ISO 1600は、私のEOS KISS X2では最高感度ですが、EOS KISS X4にとっては、いわゆる「通過点の一つに過ぎない」感度であり、もはや特別な高感度モードなんかではなくて、普通に高画質のモードになっているのが衝撃的です。
正直、やられたって感じですねぇ・・・。裏面照射技術とか使わないで、なんでキヤノンはここまで出来るのだろうか。
ISO 3200は、数字なりにISO 1600よりは荒れて来ますけれど、それでも充分に美しいです。
そもそも、ISO 3200ともなると、そろそろ緊急避難的な特別モードというのが一般的だと思いますが、EOS KISS X4のそれは、こうしてJPEGで撮った写真観ているだけでも、特に問題なく普通に使えるって思いますよ。
最初にISO 3200の「壁」を突破した感のある名機EOS 20Dですら、暗部は厳しいし、特に赤系統の色はノイズで妨害されて発色すら怪しくなる傾向があったのですが、EOS KISS X4のISO 3200は、そういう破綻癖がなく、素直に使えると思います。
このISO 3200は、ISO 1600が上限であるEOS KISS X2と比べて、明快なアドバンテージとなります。

ISO6400ともなると、さすがに厳しいのではないかと思うし、ネットやカメラ雑誌を読んでも、さすがに強気にはなり切れない感があるようです。
でも、実際に撮影してみると、ISO 6400でも、全然問題ないんじゃないかと感じます。
ISO 3200からは、順調に(?)数字なりに画質は荒れますが、前段階のISO 3200が充分に美しいモードなので、そこから荒れてもまだ大丈夫って感じです。
しかも、1800万画素あるわけですから、最終出力がどこになるにせよ、ディテールも実用には問題ないくらい出てきます。

正直、EOS KISS X4が、まさかここまでの実力だとは思ってませんでした。

これで映画カメラ並みのハイビジョン動画まで撮影できて、軽量コンパクト。さらにデザインは、個人的な好みですが、全ての一眼レフカメラの中で最も美しいと感じますし、本当にまいりました・・・。

■EOS KISS X4対 大幅値下げされたEOS 7D■

今日、最近行きつけにさせてもらっているお店が、EOS 7Dを大幅値下げしたんですよね。
ネットの最安値よりはまだ高いですが、一気に四万円くらい値下げしてて、のけぞりそうになりました。ちょっとちょっと・・・。

しかし、EOS 7Dは、本当に魅力的。オートフォーカス周りは、EOS KISS X4とは段違いで、特にうらやましいのは、一点スポットフォーカスと、レンズのピントの微調整機能の存在です。
秒8コマの連写そのものは個人的に使わないですが、それを実現するために磨かれた高速レスポンスは素晴らしい
一眼レフの命である、一眼レフファインダーは、妥協無く作りこまれているし、文句なし。
欠点は、今更コンパクトフラッシュなんか買いたくない!!いう点くらい。

と・・・ここまでのEOS 7Dと比べても、EOS KISS X4は負けないくらい欲しいと言えるカメラです。もしもEOS KISS X4で撮れないような写真があるのなら、それは私がヘボいだけなので、カメラを変えても無理だから潔くあきらめる。

小雨の中、HDR-XR500Vで撮る仙台の峡谷

本日は、小雨の中、仙台にある峡谷をHDR-XR500Vで撮影してみました。

うーん。まだ頭の中にEOS KISS X4の「EOSムービー」の衝撃が残ってますねぇ。
あんな映画カメラ並みの映像が、我が手で撮影出来る時代がやって来たかぁ・・・。
じゃあ本家のハイビジョンカメラはどうなの?って思いで、またしても早朝にパジェロミニを走らせたわけです。

■圧倒的な機動力で攻めるHDR-XR500V■

料理用の電子計量器で計測してみたら、HDR-XR500Vの重さは、12倍「G」ズームレンズ+ワイド・エンド・コンバージョンレンズ(収納ケース込み)、中容量バッテリー込みのフル装備で687gしか無いため、三脚も軽量タイプでOK。

それと、個人的な好みですが、やっぱりHDR-XR500Vはカッコ良いですねぇ・・・。
ファインダー周りは、新型のHDR-XR550V/HDR-CX550Vよりも良いです。
ファインダー液晶は、しっかり16:9デバイスというのも大きい。新型は4:3デバイス(上下に黒帯入れて16:9表示)に退化してしまったので、今や貴重品になってしまいました。

さて、実際の撮影における、HDR-XR500Vのアドバンテージの話をさせて頂きます。
画質の問題だけでなく、峡谷の撮影は、カメラの設置場所などが自由にならない事が多い上に、東北の2月だけにとても寒く、手袋をしていても指が固まって、カメラ操作がうまくできない・・・。
こういう厳しい条件の時こそ、オートが充実し、機動力が高いHDR-XR500Vの見せ場でした。

マニュアル機能が乏しい代わりに、オートが充実しているのがHDR-XR500Vの特長。
露出なんかは、暗めの場所で必要以上に張り切って明るすぎる嫌いはあるものの、映像エンジンBIONZ(ビオンズ)によるオートは、やっぱり相当優秀だと思うし、時間的にも節約できて、体調がまずい時なんかは天(ソニーですが)の助けかと思うくらいです。

ただし、ホワイトバランスだけ、ちょっとソニーの青さが肌に合わず、毎度マニュアルで「屋外」固定ですが。

■光量不足の峡谷は、HDR-XR500Vの本領発揮■

小雨の峡谷といえば、光量不足の典型的な撮影シーン。
こういう時に強いのが、裏面照射センサー・エクスモアRのHDR-XR500V。
写真撮影で言えば、ISO感度800が必要な条件でも、十分に明るく撮影できてしまうのが心強い。
もっとも、そこまでの条件ゆえに、目で見ても暗い場所(岩陰の水流など)は、さすがに色ノイズが浮き出してしまいますが・・・それはさすがにしょうがない。

ただし、感度の話をしてしまうと、EOS KISS X4の相手にはならないでしょうね。あちらはビデオカメラの常識をことごとく突破し過ぎている。ISO 6400でも高画質とか、よその星のストーリーか

■とどめは、やはりプラズマビエラ「TH-P37X1」■

ハイビジョン映像の観賞は、やっぱりプラズマビエラ「TH-P37X1」が出てきてこんにちは
いやー、ほんっとキレイ。黒がしまるので、自然風景の描写はますます上質。水の流れなどの動体が出れば、頬がゆるんでしまう。

以前のブログの記事の繰り返しになって恐縮ですが、映像じゃなくて、もう本当にその場にいて、肉眼で風景を見ているような感覚なんですよね。

プラズマテレビTH-P37X1があれば、撮影するという事は、もはや、その場の情景をそのまま自宅に持ち帰るに等しいわけです。

2010年2月27日土曜日

映画並みの別次元画質!!EOS KISS X4のEOSムービーと、プラズマビエラTH-P37X1


いよいよ、EOS KISS X4で撮影して来たEOSムービーを、プラズマテレビで観る時がやって来ました。

やはり、ハイビジョン映像を鑑賞するならば、プラズマTH-P37X1の美しさじゃないと、イライラして我慢できないです。プラズマは良いですねぇ・・・しみじみ。

■どうやってEOSムービーをビエラで観るか■

タイトルにもありますが、EOSムービーファイル(*.MOV)を、私のノートパソコンAspire 1410に格納しておき、それをビエラTH-P37X1に接続して鑑賞します。

Aspire 1410は、なんとHDMI端子が付いていて、普通にハイビジョンテレビに画面が表示できるんです。

Aspire 1410は、わずか5万円のノートですが、そのパフォーマンスは太鼓判。ビデオチップにはHD映像のアクセラレーション機能も組み込まれているので、ここに来てEOSムービーのプレイヤーとしても立ち上がる活躍を見せてくれました。

■デジタル臭さの無いナチュラルHD映像に衝撃■

EOS KISS X4は、マニュアルである程度まで映像を追い込めるので、設定次第ではありますが、驚くのは、HD(ハイビジョン)映像なのに、デジタル臭さが無いということです。

元々の情報量が桁違いに豊かだし、露骨なシャープネス処理などがなくて、被写体が自然に柔らかく描写されており、ビデオカメラで言うと、パナソニック3CCDデジカム「NV-DJ100」の時代を思い出してしまいました。

プラズマテレビ「TH-P37X1」は、どんな映像ソースもおしなべて美しく映し出してくれるのですが、EOSムービーはまさに圧巻。フィルムのハイビジョンカメラがあったらならば、こんな感じではないだろうか・・・と想像させてくれるくらい質感が違います。

また、背景を大きくぼかして、人物の横顔を撮影してみましたが・・・。
絶句。
映画カメラだこれ

■1920x1080ドット/30pはフィックスで威力発揮■

1920x1080ドット/30pは、プラズマで見ると、動きも含めて完全に映画カメラの質感です。
何を撮影しても、やたらとドラマチックになってしまう感じ。
ただ、動きがパラパラする特性上、カメラをパン(横方向に動かす)したりするのは避けた方が良いです。
画面全体が、とても苦しげに動いていくので、さすがに見ていても辛いものがあります。

■1280x720ドット/60pは生々しい動きだが解像度不足■

1280x720ドット/60pは、30pと違って、ビデオカメラと同等の滑らかな動きをしてくれます。
ビデオカメラで見慣れたおなじみの滑らかモーションは、正直ほっとしますね。
映像もとても鮮明で気持が良いです。

ただ、1280x720ドットだと、おおむね問題は無いものの、細かい被写体を解像し切れずに省略して記録するのが見えるため、たとえば、細かい格子のある建物や、商品の陳列棚を全体的に撮影したりするような場合は注意が必要です。

とはいえ、PC上で観たりする分には、サイズがほどよい1280x720ドットは何かと便利なんですよね。このモードは将来的に1920x1080/60pが搭載されても、消さずに残して欲しい気がします。

■意外とクオリティの高い内蔵マイクサウンド!!■

少しも期待していなかったモノラル内蔵マイクによる音声ですが、ビエラTH-P37X1で聴いたところ、どうしてどうして意外とクオリティが高いのです。

確かに、ボディに直付けのマイクだけに、レンズのAF音なども含めて、やたらと余計なサウンドを拾い上げてしまうやっかいさはあります。もっとも、これは、ビデオカメラでもちょっとマイクの位置が良くないと起こりうる問題だし、テープ式カメラ時代は、ずっとテープ走行音を録音してしまっていたものもあるし、とりたててEOS KISS X4をどうこう言うつもりはないです。そもそも、外付けステレオマイクを接続可能なX4は、自力で対策可能ですし。

ただ、内蔵マイクでも、音質は素直で力強いものがありました。
もっとショボイものを想像していただけに、まさに嬉しい誤算です。
なんで音質良いかなぁと思ったら、それもそのはず、HDVやAVCHDカメラの音質を遥かに上回る「リニアPCM」での録音なんですよね。
ちなみに、音声のビットレートは1.5Mbpsにもなります。ちなみに、HDVは、DVテープをそのままハイビジョンに使ったために、サウンドが圧迫されて犠牲になり、384Kbpsしかありませんでした。

■EOS KISS X4もイメージモンスター■

イメージモンスターとは、クラス最強のパフォーマンスを誇るEOS 7Dのキャッチコピーですが、軽量コンパクトかつ(比較的)低価格なEOS KISS X4にもそのまま使いたくなりますね。

画質が映画カメラ並みのハイビジョン映像を、きっちりとフルスペック(2010年時点)で撮影できる時点で、計り知れない価値があります。
今回はハイビジョン映像だけを見てきましたが、EOS KISS X4は、その本来の姿である「写真機」としても、間違いも無く一流です。

店頭で練習したら、分かった!EOS KISS X4のEOS MOVIE

前回の記事ではボロボロに書いてしまったEOS MOVIEですが、本当にすみませんでした。
今日、あらためてお店に行き、他のお客様がいない時を見計らって練習しました。

そしたら、確かにビデオカメラのような手軽さは無いものの、実は相当に使える機能であることが分かりました。

最後は、店員さんも一緒になって、EOS KISS X4のEOS MOVIE練習会みたいになってしまいました。
自己流ですが、ついに撮影のセオリーを自分なりに気づけました。

今はまだ外で用事の途中なので、今回は速報という形で、W-ZERO3メールで書ける範囲の記事を書かせて頂きます。

■EOS MOVIEにリトライしてみた!■

まず動画撮影モードに入ったら、何を差し置いてもメニューボタンを押して、設定をします。

露出をオートからマニュアルにし、フォーカスを、一眼レフのセンサーを使うクイックモードにします。これが重要かなと。

クイックモード!
そう、まず、撮影前にピント合わせるんですが、クイックモードにしておくと、一発目は一眼レフのセンサーで行くので超高速なんですよね。
これは速い!クイックモード万歳だ。
被写体が動かない風景撮影なら、もうこれでオッケーじゃないかと。

ただ、撮影中にピントを直す場合は、一眼レフセンサーじゃなくて、映像からのコントラストAFになるので、数秒もかかる遅さです。
また、手前や奥に移動する被写体には追従できないので、いっそあきらめるのも手です。

とはいえ、撮影の途中でもAFが効くのはデカい。
あるのと無いのとでは、まさに雲泥の差。シャッター半押しでフォーカスというの分かりやすい。

■プロスペックな高機能だぞー■

設定でマニュアル露出にすると、やりたい放題ですが、自己流で、こうしたら良いのではないか?という設定を考えました。

まず、シャッター速度は1/60秒固定にして、動かしません。

絞りは任意ですが、F/5.6からF/11の間くらいが良いかな。

決め手はISO感度です。
マニュアルでも、これをオートに出来るので、明るさを自動で変化させられるんですね。
ISO感度といっても、上は6400もあるので、ビデオカメラの感覚では信じられない感度の映像を目の当たりにできます。

また、ピクチャースタイルが適用可能なので、プロ用のビデオカメラみたいに、コントラストを低くしたり、シャープネスを低く出来ます。

EOS KISS x4は、もともと1800万画素という膨大な情報量をスタートとしているので、いちいちデジタル補正の害悪であるシャープネス強調の必要が薄く、より品位の高い映像に追い込めます。

■実写映像の確認はこれから■

4GBと2GBのSDカードに試し撮りしましたが、まだ見られていません。
それを観て、期待通りの映りだったら・・・これは・・・個人的にはまた大事件?かなぁ。

■やっぱり難しいEOS MOVIE■

EOS MOVIEは、ビデオカメラである程度経験を積んだ方じゃないと、いきなりは分からない感じです。やっぱり。
店員さんも、予備知識無しで見に来られるお客様も、単に漠然と録画ボタン押すだけで、全然分からないまま帰るパターンが多いかも。

でも、ポイントを押さえると、創意工夫の余地が沢山ある分、急に面白くなってきますね。
うーーーーーーーむ。

2010年2月26日金曜日

EOS KISS X4の実機レポート(2) 素晴らしい高画質。1800万画素は完全にメリットとなっています。

EOS KISS X4の実機レポートその2です。今回は、画質編となります。(2/27の6:30に追記・修正しております)

前回も書かせて頂きましたが、仕事の都合でお店に到着したのが閉店間際・・・というか、閉店が近い事を知らせる音楽が流れる中での実機体験となりましたので、実写もかなり大慌て。
とりあえず、JPEG写真で高感度だけ撮って来ました。

被写体は全て展示してあったEOS KISS X3です。写真のサイズは、私が撮った写真をこのブログに掲載させて頂く時の1068x712ドットに統一しました。レンズは、全て、EF 18-135mm F3.5-5.6 ISを使っています。

■1800万画素は、大きなメリットとして完成■

結論から言うと、EOS KISS X4の画質は、1800万画素がそのままメリットとなっている、驚愕の高画質と言って良いのではないでしょうか。

X2の時からそうでしたが、カラーノイズは存在していても見苦しくなく、全体的な印象が良いのです。
ノイズ量のベンチマークテストとかでは不利でしょうが、ノイズをつるつるに除去するのをやめ、フィルムの粒状感のような「情感」の方向にチューンナップしている印象があり、最終的に「写真」として全ての要素を美しく揃える実力は、もはや職人芸と言って良いのではないでしょうか。

この1800万画素は、かつて、EOS KISS X2がAPS-Cセンサー限界を1200万画素に引き上げたのと同じで、いよいよAPS-Cの限界が1800万画素まで引き上げられたと言って良い仕上がり。

自社開発のCMOSセンサーと映像処理エンジンを持つEOSは、製品の発売と技術の進化が一体化する面白さがあり、今後どういう方向に進化してゆくのか非常に待ち遠しいものがあります。

EOS KISS X4は、1800万画素を実現しながらも、高感度も極めて高いクオリティー。もはや当然という感じで、EOS KISS X2が上限としていたISO 1600は、余裕で常用可能だと判断します。

いや、常用可能どころか、へたをすると、ポートレイトでさえもISO 1600が使えるかも知れないです。スポーツ写真ならば、躊躇無く使っていけるのではないでしょうか。

ISO 1600がここまで高画質だと、EOS KISS X2から見ても確かに大きなメリットがあるなぁと。

ISO 3200も、等倍で見るとややディテールは甘くなるのが分かるものの、カラーノイズも決して見苦しい出方をしないのが驚き。ディテールに関しては、最終的に1800万画素が力づくで情報を拾い上げてくれるため、写真プリントでは十分な結果を示してくれる印象。
総合力では、機の誉れ高いEOS 20Dの820万画素センサーよりも安定しているのではないでしょうか。

いよいよ、最高感度(拡張なし)のISO 6400です。
ここまで来ると、さすがに精細感がやや失われる印象はあるし、カラーノイズもモクモク出てくるのは否めないですが、決して緊急避難的な感度ではなくJPEGでもそこそこいけるし、なおさらRAWならば、ノイズ処理を少し工夫してあげれば十分に使える品質だと感じます。
ただ、人物に対しては、どの程度許容するのか見極める必要はあります。
ISO 6400がどんどん使っていけると分かれば、暗い場所で高速シャッターが切れる可能性が高まり、EOS KISS X4を写真機として一段階上のステージに押し上げるかも知れません。

操作性地獄でもEOSムービーは魅惑の高画質■

ビデオカメラと比べると地獄的に撮影がしにくいために、あまり印象の良くなかったEOSムービーですが、画質そのものは確かに素晴らしいの一言・・・というか、ダイナミックレンジに余裕がありまくりで、ふくよかな立体感があり、極めて上質な映像が楽しめます。

それと、1920x1080ドットのフルハイビジョン映像ですが、私のノートパソコン「Aspire 1410」でも、余裕で再生が出来ます(ビデオチップがHD映像のアクセラレーション対応しているからのようです)!! 
これには二重にびっくり。ファイルは.MOVですが、約14秒で約80メガバイト。

ただ、30pということもあって、手持ち撮影は、完全にどうしようもなくNGですね。
とにかく手持ちだと、映像のフレームが、1920*1080/30pという事も災いして、致命的なまでにガックガク揺れるため、大画面テレビで観ようものならば、乗り物酔いみたいになる人が続出してしまいそうで、これはいけない。三脚に据えて、しっかり撮影しないと。

このあたり、手持ちでも無敵に近い安定度を誇るハンディカム「HDR-XR500V」とは天と地ほど差もあり、今の段階では、やはりEOSムービーは画質偏重のプロ向け機材と言えるでしょう。

操作性に大きな難があるため、万人向けにはなっていないEOSムービーですが、こと表現力においては、確かなものがあります。
大型センサーとEFレンズによるコンビネーションは比類がなく、特にレンズ固定式のビデオカメラでは、いかなるクラスをも相手にしないと思います。
何でもかんでも撮るのは無理がありますが、普段はハンディカムで撮影しておいて、ここぞという場面でEOSムービーという選択肢があるのは、文句無くありがたい時代になったなぁと思います。

背景のぼけは、とにかくよくぼけるので、使い方を間違えると過剰な方向に行き、単に画面の情報量を埋め立ててしまうだけになりかねず、考えて使わないといけないかも知れません。
写真では、ぼけによる省略は大切ですが、こと映像においては、情報量が少ないと不安になる事もしばしばあって、バランスが大切かなぁと。

EOS KISS X4の実機レポート(1)外観や使ってみての感想




ついにEOS KISS X4が発売されましたね。さっそく、お店に出かけて色々見てきました・・・が、仕事を全身全霊かけて通常の二倍近い鬼ペースで終わらせた(夕方に心臓に痛みを感じて怖かった)ものの、ぎりぎり閉店間際の到着がやっとでしたから、かなり駆け足になってしまいました。

■ ぼっこりとしていて、クルマの内装みたいな質感 ■

EOS KISS X4は、想像していたよりもデザインが素晴らしく、まーるく、ぼっこりとしたスタイリング。
つや消し加工された表面とあいまって、カメラというよりは、どことなく、クルマの内装を彷彿とさせる質感ですね。
ミニEOS 7Dというのは、大げさではないかも。
ただ、質感がここまで立派になると、手触りがプラスチックというのは相当な違和感
もはや、550グラムくらいになっても良いから、金属ボディにしてしまっても良いかも。
これは、けなしているわけではなくて、最大級の賛辞と受け取って欲しいです。
デザインは100点満点。これ以上のデザインのコンパクト一眼レフが作れるのか?というところまで来ています。

■レスポンスは十分■

EOS 7Dのようなパワフルさ、高速さはありませんが、オールマイティに使える十分なレスポンスを感じました。
EOS KISS Xシリーズは、個人的にシャッター音が最高なので、あのシャッター音の余韻があると、今くらいのレスポンスでもいいかって思えます。
EOS 7DやEOS 1Dは、高速で理想に近いけど、その分、一枚一枚が「バッ」という感じで終わってしまうんですよね。もちろん、そのサバサバした感じの方が良いという時もありますが。
X2より、X4が若干キビキビしているかな。

■ 液晶モニタは、もはや観賞用のフォトフレーム■

背面の液晶モニタは、3:2のワイドだけあって、かなり大きく見えるだけでなくて、コンパクトなEOS KISS X4のデザインにピッタリとはまっていますね。

表示の品質は、もはや、単なるモニタという枠を超えてます。ほとんどフォトフレームのレベルですよ。これは・・・えらいこっちゃ。
ライブビューで使うと、拡大モードに切り替えなくとも、ピントが分かる(ような気がする)ほどの精細感

■ EOSムービーは、思ったよりもやっかい■

さて、EOS KISS X4は、写真機としてはもはや何も言うことの無いくらい完成しており、操作性などは特に今さら語る事は無いかなぁというところ。

問題は、EOSムービーです

液晶モニタを見ての撮影は、個人的には、巨大なケータイという感じで、あんまり面白くないなぁ・・・。これは想像よりも・・・きつい。
とにかく、撮影しにくくて苦しい。正直ここまで使いにくいとは思わなかった。
そもそも一眼レフのスタイルは無理やり過ぎるんですよね。

ここまで撮影しにくいと、やはりビデオカメラの代わりは無理かなという感じ。
ただ、画質が良いのは事実なので、徹底的に撮影の練習を積み、ある程度自由に扱えるように熟練したら世界が変わるかも。

逆に言えば、EOSムービーは、そこまでの覚悟がなければ、使いにくさのあまり、自然と使わなくなって放置の危険がありそうです。

ビエラTH-P37X1は、写真を鑑賞するのにも素晴らしい美しさ







我が家にビエラTH-P37X1が来て以来、テレビ放送やハイビジョンカメラなど、従来あった映像が次々と「映像革命」を起こしています。
では、今まで液晶モニタでやっていた写真の鑑賞はどうだろう?と思い、先日私が撮影して来た写真を使って試してみました。

ビエラには、SDHCカードスロットが備わっており、直接写真を表示可能です。
さらに、あらかじめ用意された、心地よいヒーリング系(って言うのかな?)のBGM付きで、スライドショーが楽しめるんですよ。

写真の場合は、実は、ちょっと心配してました
テレビ放送やハイビジョンカメラ映像の場合は、TH-P37X1の画素のゆるさが大きくプラスになっていて、デジタル映像の圧縮痕や補正痕などのいやな部分が程良く丸められ、さらに画素の格子が被ることで、表示がつるつるせず、ブラウン管のような自然さが得られています

しかし、写真の基準は、精細の極みであるところの「プリントされた写真」ですから、同じく高精細な液晶モニタの方が良いかなと思っていたのです・・・が・・・いやーどうしてどうして。
プラズマは写真の鑑賞にも強い!
純粋に、びびるくらいにキレイ

立体感や色の美しさが段違い
プラズマパネルが誇る、コントラスト比(全黒と全白)が200万:1という特性で、黒がしっかりとしている上に潰れも無く気持良いし、上から見おろそうが、寝っころがろうが、ビクともしない(明るさも変わらないムラも出ない)ブラウン管のような安定度などなど、むしろデリケートな写真鑑賞に最適なのではないか・・・とさえ思ってしまいますね。

プラズマのこの質感は何だろう。液晶と違って、表面がガラスというのも良いのかな。しかも、ノングレア加工のガラスで、反射の具合がもろにブラウン管テレビだから良いというのもあるかも。

いや、なんだかんだで、自宅にあるフルハイビジョン画素の液晶モニタもかなりの実力なんです。
今でもメインは25.5インチ液晶モニタですし。
写真の鑑賞についても、家族いわく、インクジェットプリンタによるプリントより、液晶モニタの方が大きくて色も美しいと大きく評価してくれています。

画素数そのものは、液晶モニタの方が、ビエラTH-P37X1を大幅に上回っているため、細部の確認などは遥かに上です。写真関係のメインが液晶モニタというのは揺るがないでしょうね。

しかし、こと鑑賞においては、プラズマの「美」があらゆるプラスを引き込んでいる印象で、積極的にプラズマで行いたいなぁと思います。

2010年2月25日木曜日

明日はEOS KISS X4の発売日ですね

明日は、待ちに待ったEOS KISS X4の発売日。
仕事終わってからになっちゃいますから、時間が作れるかどうか不安ですが、とにかく行ければいいなぁ。

店員さんの許可が出れば、SDカード持参で、写真と、いよいよEOS MOVIEも撮影してみます。

写真は、ISO 1600以上中心にしてみよう。
X2の1600は優秀で、ポートレイト以外では、ほぼ抵抗無く1600使えているんですよね。
ここは欲張って、X4の6400が綺麗に使えたらいいな。屋内スポーツでは画期的かも。

EOS MOVIEは、どうだろう。
データ持ち帰ったとして、うちで再生できるもんなのか。
私のCore2 Duoパソコンでは、HDR-XR500VのAVCHDの時点で遅くて無理。
まぁ、操作性と静止画は知りたい。

明日に備えて、プライベートな約束とかは全部断ってるのですが、仕事長引いて結局ダメだと・・・かなり虚しい事になりますね・・・

おおっ!!シグマが85mm F1.4 EX DG HSMを発表!!

やった!! 85mmのF1.4が、ついにシグマから発表されました。

価格は未定ですが、APS-C専用ではなくて、ドーンとフルサイズ用レンズですから、このスペックとなれば・・・いかに、値段で頑張ってくれるシグマといえども・・・まぁ安くは発売出来ないでしょうね。

85mm F1.4というのは、実はキヤノン純正EFレンズには存在していないのです。
もっと上のF1.2があるからなのですが、値段が20万円オーバーと敷居が高すぎるのが辛いところ。

F1.4は、全然ニッチ製品ではなくて、王道の大口径でありますから、かなり待ちこがれている方も多いのではないでしょうか。

ちなみにデザインは大迫力です。
スペースシャトルの噴射ノズルみたいになってます。
EOS KISS X2やX4に装着したら、よりレンズが巨大化して見えるはずなので・・・どうなるんだろう。怖いかも?

2010年2月23日火曜日

EF 100mm F2.8L MACRO IS USMと、EF 20mm F2.8 USMで撮る、蘭の花や会場の周辺












先日、蘭の花の展覧会に行ってきたのですが、その時に撮った写真を掲載させて頂きたいと思います。
カメラはEOS KISS X2。
レンズは、EF 100mm F2.8L MACRO IS USMと、EF 20mm F2.8 USMです。
撮影モードはマニュアル。

この日は、HDR-XR500Vによるハイビジョン撮影も行ったのですが、EOS KISS X2もどちらも小さいカメラなので、特に持ち歩きに苦になる事がありませんでした。
カメラだけではありませんが、小さくてしっかりしたものというのは、一番良いなぁと。

EOS KISS X2は、本当にありがたい存在です。

カメラ雑誌も絶賛のEOS KISS X4。HDR-XR500Vとの対決はどうなる!!

カメラ雑誌の最新号をざっと読んでみました。やはり、EOS KISS X4のインパクトは大きいようです。
EOS 7Dがそうであったように、写真機だけでなくビデオ機材としても強く輝いています。

■ショッキングとまで評されるEOS KISS X4■


EOS KISS X4は、もはや、甘くみられがちなエントリー機の範疇には無く、ミニEOS 7Dの位置づけにあります。画質面でもEOS 7Dと同等の最高峰であり、ISO3200は完全に常用範囲という評価になっておりました。

各雑誌とも、「エントリー」というカテゴリー分けが、もはや実態とかけ離れている事実に混乱している様子がありありです。
ミラーレス機をプッシュしようとしたら、ミラーを持ったEOS KISS X4の存在感が突き抜けており、なんとも微妙な空気の特集になっている雑誌までありました。

写真機以上にスペックにこだわるビデオ雑誌においては、EOS KISS X4は「ショッキング」とまで評されておりました。確かに、10万円を切る価格で、2010年基準のフルスペックEOS MOVIEを搭載というのはすさまじいでしょうね。

ビデオカメラではありえない単焦点レンズ(EF 28mm F2.8EF 20mm F2.8 USMや、EF 100mm F2.8L MACRO IS USM)や、ズームレンズでも、超広角(EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USMレンズ)や、蛍石の超高画質ズーム(EF 70-200mm F4L USMレンズ)で、30p(1920x1080ドット)もしくは、60p(1280x720ドット)でのハイビジョン映像が撮影可能というのは・・・確かに。
ビットレートも、ビデオカメラ(AVCHD)が、上限が24Mbpsであるところ、EOS MOVIEは、何と40Mbpsを突破しており、性能的にはやりたい放題と言えましょう。

■最強小型ビデオカメラHDR-XR500Vとの戦い■

対決とか書いてしまいましたが、EOS KISS X4とHDR-XR500Vは、どちらかを置き換える存在ではなくて、良好な補完関係にあるのではないかと思われます。

EOS KISS X4は、確かに巨大センサーやEFレンズなどを駆使し、表現の限りを追求できるカメラです。
しかし、HDR-XR500Vのような機動力はありません。

一眼レフカメラとしては、抜群の機動力を誇っているEOS KISSですが、ことビデオカメラと比較してしまうと、機動力の面で劣る重々しい「性能偏重機材」となってしまうのが面白いところです。

ファインダーをのぞきながら、ひょうひょうと現場を駆け抜けるHDR-XR500V。
三脚に据えて、ギラギラと構図を決め画を作るEOS KISS X4。

なんて決め付けはいただけませんが、なにはともあれ、適材適所。HDR-XR500Vの映像をメインにして、ここぞというところで、EFレンズの圧倒的な表現力を生かしたEOS MOVIEの組み合わせなんか、個人的にはやってみたい。

これが実現できたならば・・・なんとも心が震えてくるではありませんか。

(写真は、蘭の花を背景にした私のHDR-XR500Vです。ワイド・エンド・コンバージョンレンズを装着しています)

2010年2月20日土曜日

まさに「その場所にいるかのよう」。HDR-XR500Vで撮り、ビエラTH-P37X1で観る、蘭の展覧会!!

このところ、熱にうかされたように、パナソニックプラズマテレビ「ビエラTH-P37X1」と、ソニーハイビジョンハンディカム「HDR-XR500V」の組み合わせの素晴らしさについて書かせて頂いておりますが、本日もヒートアップしております。

休日を利用して、HDR-XR500Vで撮りためた映像を、ビエラTH-P37X1で鑑賞しているのですが、そのレベルたるや、もはや「映像」ではなくて、「まるでその場所にいるかのよう」な臨場感なのです。

料理だけでなくて、写真や映像にも結構シビアな見方をする家族からも、さすがに大きな驚嘆の声が上がっていて、遅ればせながらハイビジョンの洗礼を受けまくっている状態。

私の自室にある、フルハイビジョン画素の液晶モニタでは、HDR-XR500Vの映像といえども「すこぶる解像度の高いパソコン動画」の評価の域を出ずやっぱり美しいブラウン管で観るか・・・というオチが常でした。しかし、プラズマは、ビエラTH-P37X1は、違う。本当に感動させられる
「リビングモード」で観ていますが、色・動き・立体感の次元があまりにも液晶モニタとは違い過ぎる。

HDR-XR500Vって、ここまで美しい「記憶」を、ありのままに再生できるシロモノだったのか!!と、頭をガツンとやられるくらいの衝撃です。あわてて、いつか行こうとウダウダ考えていた蘭の展覧会に、ダッシュで行って来ました。

三脚は禁止でしたが、撮影そのものはOK。会場は、過剰なライティングがなされたイベントホールなどではなくて、自然な太陽光のふりそそぐ温室内。
花が持つ本来の美しさを存分に味わえる理想的な会場です。

HDR-XR500Vですが、ビエラTH-P37X1によって、本来備わっている「美」の再現能力が、ついにその真の力を現したと言えるでしょう。
映像の静止画を掲載させていただきますが、ビエラでは、本当にその場所にいて、蘭の花を観賞している気分になるほどのリアリティ。

カメラそのものが持つ性能も素晴らしく、虹彩絞りによる花の背景のナチュラルなボケ味とあいまって、放送局のカメラを持ち出したのではないかと錯覚するほどの品質です。

また、三脚が禁止でしたが、HDR-XR500Vは、とんでもなく強力な手振れ補正装置を持っているため、37型という大画面のビエラでも、さほど見苦しいフレームのがたつきは起きませんでした。
また、レンズですが、ワイド・エンド・コンバージョンレンズによる広角撮影から、500mmズームまで、とてもナチュラルにこなしてくれます。

ビエラTH-P37X1は、フルハイビジョンパネルではないので、ある程度、画素が丸められるのです。
この丸めが、ソースから不要な情報をほどよくカットしてくれているのは間違いありません。

このビエラ、生産が終了していて、想像を超える安い価格で買う事ができたのですが、本当にそんな値段でここまでのテレビを売っていいのか、買っちゃったけどいいのか、と、だんだん良い意味で怖くなってきています。

良い意味で怖いというの変ですが、それしか表現しようのない気分なんです。

少なくとも、個人的にですが、今やHDR-XR500Vは、前世代のカメラではなくて、もう一回、新製品として誕生し直した、それもとてつもないパワーアップを果たして、という状態になってるわけです。

これから、HDR-XR500Vで、どんどん撮影したいなと思います。
ビエラさえあれば、「映像」ではなくて、「その場の記憶」をそっくり持ち帰るに等しい事になるわけなんです。

この熱い感覚が、ハイビジョン黎明期に評論家の方や先進ユーザーさんが感じておられた興奮なのかなぁと。ああ・・・そうなのかなぁ。