2010年2月27日土曜日

映画並みの別次元画質!!EOS KISS X4のEOSムービーと、プラズマビエラTH-P37X1


いよいよ、EOS KISS X4で撮影して来たEOSムービーを、プラズマテレビで観る時がやって来ました。

やはり、ハイビジョン映像を鑑賞するならば、プラズマTH-P37X1の美しさじゃないと、イライラして我慢できないです。プラズマは良いですねぇ・・・しみじみ。

■どうやってEOSムービーをビエラで観るか■

タイトルにもありますが、EOSムービーファイル(*.MOV)を、私のノートパソコンAspire 1410に格納しておき、それをビエラTH-P37X1に接続して鑑賞します。

Aspire 1410は、なんとHDMI端子が付いていて、普通にハイビジョンテレビに画面が表示できるんです。

Aspire 1410は、わずか5万円のノートですが、そのパフォーマンスは太鼓判。ビデオチップにはHD映像のアクセラレーション機能も組み込まれているので、ここに来てEOSムービーのプレイヤーとしても立ち上がる活躍を見せてくれました。

■デジタル臭さの無いナチュラルHD映像に衝撃■

EOS KISS X4は、マニュアルである程度まで映像を追い込めるので、設定次第ではありますが、驚くのは、HD(ハイビジョン)映像なのに、デジタル臭さが無いということです。

元々の情報量が桁違いに豊かだし、露骨なシャープネス処理などがなくて、被写体が自然に柔らかく描写されており、ビデオカメラで言うと、パナソニック3CCDデジカム「NV-DJ100」の時代を思い出してしまいました。

プラズマテレビ「TH-P37X1」は、どんな映像ソースもおしなべて美しく映し出してくれるのですが、EOSムービーはまさに圧巻。フィルムのハイビジョンカメラがあったらならば、こんな感じではないだろうか・・・と想像させてくれるくらい質感が違います。

また、背景を大きくぼかして、人物の横顔を撮影してみましたが・・・。
絶句。
映画カメラだこれ

■1920x1080ドット/30pはフィックスで威力発揮■

1920x1080ドット/30pは、プラズマで見ると、動きも含めて完全に映画カメラの質感です。
何を撮影しても、やたらとドラマチックになってしまう感じ。
ただ、動きがパラパラする特性上、カメラをパン(横方向に動かす)したりするのは避けた方が良いです。
画面全体が、とても苦しげに動いていくので、さすがに見ていても辛いものがあります。

■1280x720ドット/60pは生々しい動きだが解像度不足■

1280x720ドット/60pは、30pと違って、ビデオカメラと同等の滑らかな動きをしてくれます。
ビデオカメラで見慣れたおなじみの滑らかモーションは、正直ほっとしますね。
映像もとても鮮明で気持が良いです。

ただ、1280x720ドットだと、おおむね問題は無いものの、細かい被写体を解像し切れずに省略して記録するのが見えるため、たとえば、細かい格子のある建物や、商品の陳列棚を全体的に撮影したりするような場合は注意が必要です。

とはいえ、PC上で観たりする分には、サイズがほどよい1280x720ドットは何かと便利なんですよね。このモードは将来的に1920x1080/60pが搭載されても、消さずに残して欲しい気がします。

■意外とクオリティの高い内蔵マイクサウンド!!■

少しも期待していなかったモノラル内蔵マイクによる音声ですが、ビエラTH-P37X1で聴いたところ、どうしてどうして意外とクオリティが高いのです。

確かに、ボディに直付けのマイクだけに、レンズのAF音なども含めて、やたらと余計なサウンドを拾い上げてしまうやっかいさはあります。もっとも、これは、ビデオカメラでもちょっとマイクの位置が良くないと起こりうる問題だし、テープ式カメラ時代は、ずっとテープ走行音を録音してしまっていたものもあるし、とりたててEOS KISS X4をどうこう言うつもりはないです。そもそも、外付けステレオマイクを接続可能なX4は、自力で対策可能ですし。

ただ、内蔵マイクでも、音質は素直で力強いものがありました。
もっとショボイものを想像していただけに、まさに嬉しい誤算です。
なんで音質良いかなぁと思ったら、それもそのはず、HDVやAVCHDカメラの音質を遥かに上回る「リニアPCM」での録音なんですよね。
ちなみに、音声のビットレートは1.5Mbpsにもなります。ちなみに、HDVは、DVテープをそのままハイビジョンに使ったために、サウンドが圧迫されて犠牲になり、384Kbpsしかありませんでした。

■EOS KISS X4もイメージモンスター■

イメージモンスターとは、クラス最強のパフォーマンスを誇るEOS 7Dのキャッチコピーですが、軽量コンパクトかつ(比較的)低価格なEOS KISS X4にもそのまま使いたくなりますね。

画質が映画カメラ並みのハイビジョン映像を、きっちりとフルスペック(2010年時点)で撮影できる時点で、計り知れない価値があります。
今回はハイビジョン映像だけを見てきましたが、EOS KISS X4は、その本来の姿である「写真機」としても、間違いも無く一流です。