終わるのがもったいなくて、ゆっくり、ゆっくり進めている「ドラゴンクエストヒーローズ」ですが、楽しい楽しいと思っていると、先に進むとさらに楽しさがパワーアップするとんでもない構造になっていて、もう夢のようです。
こんなに気に入ったドラゴンクエストは、思い出超美化補正の「ファミコン版初代、ドラクエ2」を例外とすると、いまだかつて無かったかも知れない!!
アクションのドラクエってどうなんだろう、と心配しながら買ったのですが、今となっては、そんな心配をしていた自分がアホのように思えるくらい、ドラゴンクエストヒーローズはぞっこん気に入ってしまったっ。
個人的には、堀井雄二さんのドラクエの最高傑作なんじゃないかとさえ思えるほど。
アクションと言うと敷居が高い気がしますが、そうじゃなくて、今までコマンドだった部分が、実際にリアルタイムで自分の思うままに行動出来るように進化した!!と、大変ポジティブに捉えています。
くどいようですが、リアルタイムのドラクエは個人的に疑いようもなく大成功した、と思えているのですが、それを端的に表現する場面は、やはり、巨大で強大な魔物の群れに賭けてゆく緊張感とワクワク感ですねー。
おいおい、どーすんだよ!!とか思いながら、魔物に向かってダッシュしていくこの高揚感ったらどうでしょう。
どうでしょうって言われても困りますか、すみません。
リアルタイムの良さと言えば、たとえば、遠距離攻撃のスペシャリストである「ビアンカ」でもって、安全地帯から魔物を調子に乗って攻撃していたら、なんとー!! 後ろから魔物の群れが出現してしまい、大ピンチ。
あわてて走って逃げて体勢を整える!!こういう状況が、リアルタイムだと、ごく自然に体験できてしまう。
こういうリアルタイム性は、もちろんドラゴンクエストヒーローズだけのものではありませんが、ドラクエがリアルタイムに進化した証として、大変な感動と喜びをもって迎え入れたいのであります。
■私のパーティ最強キャラ
終わりたくなくて、ゆっくり進めているため、状況によって最強キャラなんか次々に変わっていくもんなんですが、おおむね固まってきたかなと。
まず、二番手ですが、ここは「マーニャ」ですね!!
マーニャと言えば、ドラクエ4(PS版)でも魔法ドラゴラムで大活躍してくれたキャラで、最初から好感度が高かったんですが、とにかく圧倒的な手数が出せる、とてつもない爽快キャラなんですね。
マーニャは、踊り子なのですが、華麗にダンスを踊りながらそのダンスの軌跡に魔物を巻き込み、お、おいおい!!と声を出しそうになるくらいの打撃ヒット数を稼ぎ出します。
他のキャラクターだと、100ヒットとかでも「おっ、やった!」と思えるのですが、マーニャにとっては100はもう当然(100ヒット以上で空中に滞在する時間が長くなる特長まで備わっています)で、特に何も考えなくとも、爽快感に酔いしれているうちに、いつの間にか600とか700ヒットの世界になって行く感じ。
マーニャは、たとえば、パーティが魔物にとりかこまれて、状況がよく分からなくなってプチパニックに陥った時でも、とにかく周囲を大規模攻撃の嵐に巻き込んでしまえるので、安心感がものすごい。
あと、ドラゴンクエストヒーローズが大成功したと思える、数多い源泉の一つに、「ボタン長押しだけで華麗な技が出る」という設計があります。
三角ボタンの長押しで出せる、バーニング・スピンは、あまりの爽快さにちょっとやめられなくなるくらい。
マーニャ自体もかなり美人ですねー。
PS4だと、さすがに良く再現出来ていて感心させられる。
美人と言えば、ドラクエだけというよりも、鳥山明先生デザインの中でもトップクラスに入るんじゃないかな。
キャラクター的にも、どんな危機にもマイペースで神経が太いという美点があります。
ドラクエ4では、あんなに悲惨な運命に陥ったのに、そこまで大きく気にしてない大物っぷりに当時はかなり衝撃を受けました。
マーニャが二番手なら、一番は誰かと言うと、私の場合では「ビアンカ」です!!
最初は、ビアンカって戦闘向けじゃないのでは?と全然期待してなかったんですが、遠距離戦闘のスペシャリストとして大開花した感じです。
レベルが低い時は、確かに遠距離攻撃は便利で楽しい!!
だけども、どうしても火力不足の所があって、強い魔物相手には押し切られやすくて怖い面もありました。
しかし、強くなると、美点がどんどん伸びて行って、ビアンカさえいれば、面倒な局面を根底から覆すほどの最強戦力に成長してくれました。
ビアンカの何が凄いって、さっきから「遠距離攻撃のスペシャリスト」と絶賛しておりますが、手が届かない位置から攻撃してくる魔物やステージ・ギミックを何の心配もなくバンバン攻撃して撃墜してしまえるところ!!
ドラゴンクエストヒーローズは、単純に魔物を倒せば良いというゲームにはなっておらず、何かを守りながら戦うという流れになっているのですが、地味にパンチが効いてくる移動時間のロスが、ビアンカだと明らかに改善されるので戦局が一気に変わってきます。
どんだけ違うかというと、広範囲からの攻撃を、主人公・メーアが使える「ルーラ」の魔法を一切使わないまま、ビアンカの攻撃だけでしのぎ切れる(時もある)くらい。
ビアンカの凄い所はさらに続きます。
ビアンカは、スキルで「会心の一撃」が出るとMPが回復するというのがあるんですが、MP消費と引き換えにして一気に多数の敵に攻撃を当てる「さみだれうち」を放つと、かなりの確率で会心の一撃が出るんです!!
「さみだれうち」で敵をガンガンと撃墜すると、その際に発生する会心によってMPも回復し、さらに「さみだれうち」を繰り出せる・・・という驚異のエコサイクルが回りだしてもう魔物がかわいそうになるくらいの超攻撃状態を作る事が簡単に出来てしまいます。
まぁ、無敵とかそういう事にはなりませんが、楽しくて脳みそが震える感じ。
1撃における火力不足も、レベルアップと、スキルアップ、アイテムでカバーして行けるかなと。
とにかく、ドラゴンクエストヒーローズは、個人的には歴代ドラゴンクエスト最高傑作という思いが固まってきました。
いかんせん、まだクリアしていないし、もったいなくてなかなかクリアする気にもなれないから、最高傑作と言い切るにはまだ早いというのはありますけれど。
繰り返しになりますが、もう夢のようなゲームです。
しかし、パーティのメンバーが一回で四人だけというのが辛いところ。
ビアンカ、マーニャだけでなく、「ハッスルダンス」でパーティ全体のHPを回復できるゼシカもパーティからは外せないし、元々外せない主人公のメーアも良いし、4人が固まってしまった感があるんですよね。
チームを複数編成できて、ワンタッチで切り替えして、チーム変更も盛り込めるとさらに良いかな??
ともあれ、堀井雄二さんの英断は、大傑作を生み出したという手ごたえでいっぱい。
クリアしていないとは言え、なんか右肩上がりでどんどん面白くなって来るんで、この先も全く心配無い気がする。
PS4は、ザ・ラスト・オブ・アス一本で終わっても個人的にかまわない!!と思っていましたが、決定的な一本がまた積み重なって来ましたね!!