EOS 7Dを再起動して色々撮影してますが、ホント最高に調子が良いです。
実は、EOS 7D Mark2の購入も考えており、Mark2が必要なのか?という重要な点も頭に入れて、仙台の八木山動物公園に撮影に行ってきました。
EOS 7Dは、今やもう古いカメラなのですが、正直言って、ただの一片も古さとやらを感じさせずに戸惑うばかり。
もちろん、常日頃から「一生もののカメラ」と言ってはいたものの、良いカメラだし、クラシックになっても頑張るぞ!という決意みたいなものもあったんですが、決意しなくとも、わずかの古さも感じない・・・というか、発売日が本日の最新一眼レフカメラ!と言われても信じますね。
EF 70-200mm F2.8Lレンズを装着して、ローリングするシマウマを撮影。
いきなり、EOS 7Dがあれば、特にMark2までは必要ないんじゃないか、と思わされるくらいバッチリ撮れました。
7Dの魅力は、スペック数字よりも、その操作性にあります。
今回は、カメラ左下の絞り込みボタンに、「押している間だけ、AIサーボとワンショットを切り替える」機能を割り当てたのですが、これがドンピシャリ。
ワンショット撮影から、一瞬でAIサーボに移行し、静と動を自由自在に操れるさまは相当なものです。
ボタンを押している間だけAIサーボ、というのは、ワンショットAF中心の私のカメラの使い方にも抜群にマッチし、体毛が逆立つような衝撃を「今更」受けました。
大げさですが、エヴァンゲリオンのように、カメラと神経接続されたかのような操作性です。
AF方式(1点、ゾーンなど)の切り替えだけは慣れが必要で、最初に田ボタンを押してからM-Fnボタン、という流れ。
ただ、体に覚え込ませるとさほど苦ではないですが、私なんかはともかく、シビアな撮影をしないといけないプロだったらこの手間は致命的な事もあるかな。
EOS 7Dは、19点オールクロスAFですが、ぶっちゃけ19点というとんでもない多数のポイントまでは必要なく、9点で被写体を追う「ゾーン方式」で十分でした。
ゾーンの移動は、背面のトラックポインタでラクラクなんですが、手持ちだと中央部固定で問題なかったですね。
EOS KISS X7では1点のみだったんで、ゾーン9点でスクラムを組んで被写体を追ってくれる7Dは驚異の性能に感じられます。
ラブラブカップルの撮影。
EOS 7Dは、動体撮影だけではなく、どんな写真にも適していますね。
電撃的なレスポンス、EOS 7D Mark2とも、EOS 80Dとも、手持ちのEOS KISS X7とも、どれとも違う「カッ! カッ!」という力強くキレの良い初代7Dだけが持つフィーリング。
さすがはEOS 7Dだ!!と思うのは、奥から手前に、思った以上のスピードで突進してくるレッサーパンダを撮影した時でした。
緩急をつけて、Z軸方向にドンドン迫って来るレッサーパンダ。
「ピント優先」「動く被写体を追従する敏感度=最高」に設定し、ゾーンAF+「ボタン押している間だけAIサーボ」で撮ってみましたが、あらゆるカットでピントがバシッと来てて本当にびっくり。
レッサーパンダは、活発な時に行くと本当に大暴れという感じで動き回っているので、撮影はかなり緊張します。
ですが、EOS 7Dだと、撮影が失敗するんじゃないかという緊張感を感じないのがスゲー。
まだ結果がどうなってるのか分からないのに、ゴルゴ13に仕事を依頼した・・・ほどではないにしろ、「やったぜ!」感があります。
理想を語る自動運転みたいなうまい話は無いですが、ほどよく自分が撮ってる感もあるし、初代7Dの凄さにはあらためて胸が熱くなりますね。
これが6年、7年前のカメラなんて、全く信じられない事です。
くどいけど、今日、新発売したと言っても良いくらいだぜ!!
レッサー・ジャンプ!!も、ガンガン追ってくれるのは凄いとしか言いようがない。
EOS KISS X7の中央部1点AFだって凄いんだけど、ゾーン9点で被写体を追尾してくれる「組織力」は、有能な「一匹狼」ともまた別種の威力がありますね。
子供を背中に乗せて守る母親ザルを撮影。
EOS 7Dは、シャッタータイムラグ59msを誇るので、一瞬の表情を捉えるのも得意。
ただ、カメラの性能うんぬんより、カメラマン本人がどんだけ撮影意欲あるかって事の方が大切な気もするし、その意欲を奮い立たせてくれるEOS 7Dは、やっぱり大したカメラです。
時代を超えたカメラという言葉がぴったりですな。
正直、純粋に性能だけだったら、EOS 7D Mark2は買わなくて良いなぁ。
でも、さらなる機材強化を図りたいし、いやらしい話、お金が無いですからね、なかなか悩ましいところです。
ただ、カメラって、機材買う時はお金かかるけど、買ってしまえば、旅行に行くにもどこに行くにも写真撮れさえすれば良いってなるから、逆にトータルで自分のため限定で旅先とかでお金かからなくて、経済的にトータルで回復して行くもんですよね。