ここのところ、年々強まる仕事のプレッシャーも、プレイステーションのゲームをプレイする事でかなり癒されている私。
しかも次から次へととびきりの良作に恵まれているため、今やもう、ヴィータのボディを見ただけでも気持ちが安らぐようになって来てたりします。
ソニーや、素晴らしいゲームを作って下さっているソフトメーカーの皆様、本当にありがとうです!!
そんな中、またまた素晴らしい作品に出会いました。
元々はヴィータ専用ゲームとして発売されていた「グラビティデイズ」のPS4版。
私は、もちろん、ヴィータからリモートプレイしているわけなのですが、この作品、ヴィータ+PS4のリモートプレイの新次元さえも切り拓く、すこぶるつきのとんでもない作品になってました!!
グラビティデイズは、どんなゲームなのか。
一言で言うと、重力を自在に操る夢をかなえる、革命的なアクションゲーム!!
重力を操るって何なんだそれ!?と思いますよね。
実際にやってみると、うおおおおーっ!!てなります。
まず、このゲーム、記憶喪失のキトゥンという少女が、知らない町で目を覚ますところから始まります。
プレイヤーもキャラ本人も状況がわけわからないままですが、早速起きる事件によって、よく分からないけど、どうやら、キトゥンは重力を自在に操れる人間(本当はいつも傍にいる黒猫ダスティのお陰だけど)なんだ、という事が分かり、とにかく重力を操ってみよう!!となります。
普通、当たり前ですが、下が地面ですよね。
でもこのゲームは、Rキーをポンと押せば、いつでも無重力状態になれるんです!!
で、で、それだけだと、空間にふわふわ浮いているだけなんですけど、丸いマークを好きな場所に向けてもう一度Rキーを押すと、その方向が地面になるんです。
たとえば、ビルの壁面に向かってRキーを押すと、その時点で、ビルの壁面が地面になります。
地面てのは重力の方向で、ビルの壁面に向かって落ちていくことになります。
しかも、方向に制限はなく、自分が好きな方向に向かって落ちていく事が出来るんです。
これを応用すると、空に向かって落ちていく事で、空に飛びあがったり、水平方向に落ちて行く事で、実質は飛行する事が出来たり、まさに今までにない自由度で動きまくる事が出来るんです。
しかも、途中でRキーを押すとブレーキがかかり、その場で静止が可能!!
静止したら、また方向を変えて「落ちてゆく」事で、方向転換も自由自在!!
「あわわわーーーー」ってくらい楽しい。
じゃあ、何が、ヴィータ+PS4のリモートプレイの新次元を切り拓くのか?というと、このゲーム、単純に秒間60フレームでヴィータからPS4ゲームが遊べるってだけじゃないんです。
なんと、まず、タッチパネルがちゃんと発動して、画面のオブジェクトに触る事が出来ます。
最初の最初、リンゴにタッチして下さいなんて言われるわけですが、ヴィータのモニタをトントンすると、イオンさん・・・じゃないや、リンゴがちゃんと反応してポコッと落ちてくれてびっくり!!
そう、ヴィータ専用版と同じような感覚なんですね。
タッチパネルはともかく、もうさらにびっくりなのが、なんとなんとなんと、ヴィータのモーションセンサーが、きっちり綺麗にPS4に伝わる事!!
無重力でフワフワしてる時に、重力の方向を自分で自由に決められる話をしましたが、この時、右スティックでもOKなんですが、ヴィータを傾ける事で、傾けた方向にスムーズに素早く向く事が出来るんです。
これめちゃくちゃ凄いです。
はっきり言って、超・超・超高性能の新型ヴィータが発売されて、それでゲームプレイしている!!という感覚。
このゲームは、ヴィータのモーションセンサーがこれ以上ないくらい輝く作品にもなってます。
重力を自在に操ってあちこち動き回るだけでも楽しいんですが、バトルがこれまた燃える燃える。
ネヴィという謎の敵が出現するのですが、こいつを倒すのに、「重力キック」が楽しい楽しい。
まず無重力状態で浮かんだら、モーションセンサー(右スティックでもOK)でもって、丸いマークをネヴィに合わせ、キックボタン(四角ボタン)を押すと、ズゴォォォーーーとそこに落ちる勢いでキックぶちかまし!!
見事当たると「フォーーー!!」とハイテンションになるくらい楽しい。
あと、重力グラブと言って、丸ボタンを押すと、周りにあるオブジェクト(給水タンクくらいでかいものでも!!)フワワーと持ち上がり、それを投げつける(重力スロー)事も可能で、楽しみ方はどんどん広がって行きます。
この重力グラブ、人も運べるので、誰かを救出するミッションとかでは、人を浮かせたまま目的に運んだりもしますよ。
このゲーム、やっぱりキャラクターも良いですよー。
主人公のキトゥンは、記憶喪失なんだけど、心の真っすぐな良い人でして、困っている人を見過ごせずに助けまくります。
最初は、不審人物扱いで・・・町の人からも警察からもすっごく嫌われていて、下層の土管内部に住む(!!)のですが、人助けしているうちにだんだんと周りから認められて来ます。
心温まる展開ですね!!
キトゥンも、人から褒められるのを素直に顔に出して喜ぶから、プレイしててこっちまで笑顔になっちまう。
ストーリーも、先に進むにつれて加速度的に目が離せなくなります。
何やってもキトゥンがかなわない、強烈なライバルキャラも登場して、うわーーキトゥーーン!!
激動に次ぐ激動ストーリーの大傑作アクションRPG、オーディンスフィア/レイヴスラシルとは違い、序盤は、記憶喪失と町の人助けで割とのんびりしたペースだから、ストーリーが動き出すまではちょっとかかるんですけど、もうガンガンに引き込まれましたよ。
ビルの壁面に立つキトゥン。
この作品は、遠景が線画イラスト調になる独特の演出。
このおかげで、まるで自分の夢の中にいるような、じんわりした不思議感がにじみ出ていて、心にしみます。
日本のゲームって、なんだかんだ言われますが私は今や大好き。
グラビティデイズは、まさに革命的なゲームの一本だと思う。
仮に、どこか気に合わない部分があったとしても、それを二倍も三倍も取り返す良い点があれば、それをカバーして、結果、どっかがアレでもちゃんと100点満点とれる!!
それがこのゲーム。
まぁ、この考え方は、ゲームに限ったものではないですが。
全体的に素晴らしいのですが、一部、どうしても辛い部分はあります。
この作品は、パワーアップはあるものの、基本的にはアクションRPGではなく、ガチガチのアクションゲームなので、割と作者さんがプレイヤーにきつく挑戦的だったりします。
たとえば、自由自在に重力を操れるのが魅力なのに、それを制限された上に、最後まで戦い抜かないと先に進めないステージが用意されてたりとか。
心が折れそうになる事もあるんですが、楽しいから何回でもあきらめずに挑戦できてしまう、そんな感じのゲーム。
これ、またしても、またしても出会えて良かった!!と心から思えるゲーム。
ヴィータをぶん回して、新しい世界を縦横無尽に飛び回ってます!!