このところ、個人的にZenFone max plus M1が猛威を振るっていますが、やはりスマートデバイスなりの限界はあって、大きな編集作業などにはPCが無くてはならないな・・・という当たり前の事を痛感している次第です。
そして、ZenFone max plus M1と同じメーカーであるASUSの「VivoBook E203NA-464G」が大活躍しています。
今回の記事では、久々にこのVivoBook E203NA-464G(以降は単にVivoBook)について書かせて頂きたいと思います。
■優れたシンプルデザインと軽さ
膝の上などにシッカリした土台を持つ11.6型PCで、実測でも900g台の軽さ・・・これは、スマートデバイスを常用するとなると非常に大きな意味を持ってきます。
まずスマートデバイスと一緒に持ち歩き、座る場所さえあればパパっと使える・・・この基本がなっているのは大きい。
スマートデバイスがあるのに、なおかつPCというのは、はっきり言ってしまえばキーボードが迅速に確実にしっかりと打ち込めるのかどうか??という事ですが、VivoBook E203NAは満点です。
タブレットはどうか?と言うと、存在の否定はしないものの、ここまでスマートデバイスの内容が濃くなって来た今となっちゃあ、キーボード無しのデバイスは、他に持ち歩くのも辛いかも・・・という事で、スマートデバイスがある前提で、もはや選択肢には入らなくなりました。
VivoBookは、値段も安く、筐体もシンプルで美しいデザイン。
「禅」という名前をスマートデバイスにつけているASUSだけに、日本のPCメーカーが完全にロストしている「シンプルで美しいものを、しかも手ごろに買える」という心意気を引き継いでいる感が凄い。
ゲームや動画編集などの重たい作業は無視で、スマートデバイスの堅実なサポートに徹するノートPC・・・この存在はあまりにも大きい。
逆に、ゲームや動画編集にでしゃばる事がないから、もう高いノートPCは不要!!と目立つ事もなく、出る杭は打たれる状態で潰されてしまう・・・ような事もないかな?
ゲーム・動画はやりませんスタンスは、実は、こういう安くて良いノートPCが生きるためのサバイバルの知恵、あるいは命綱と言えばかっこ良いかも。
あと、薄さが必要最低限というのも良い!!
正直、ノートPCってのは、使いやすいのかどうかが命だと思うのです。
薄さのために端子を省きました!!とかは、まぁ、個人的にはいらないです。
その点、VivoBookは、HDMIからUSB3.0、USB-type Cまでフル装備。
micro SDカードも本体に出っ張りなしで完全収納出来て、それらの端子の高さギリギリ収まる薄さを確保しています。
まさに100点満点です。
あと、金属製ではないから、手触りが優しくて逆に良い!!
変なおしゃれはいらない、まさにこのVivoBookが良いです。
さて、VivoBookのOSは、Windows10です。
マイクロソフトは、もう自社でスマートデバイスを展開するのをやめました。
過去出した分のサポートはするけど、もう新しく作るのはやめて、androidやiOS上で自社のアプリを展開して行くわ!という事です。
いつかは、PC用のWindows 10が、そのまんまスマートデバイスに来る!!という夢は完全に潰えてしまったわけで、モバイル重視のスタートメニューがちょっと空しくなってしまいますね。
このタイル型のインターフェース好きなんだけど、もうスマートデバイスに来ないのが分かると、ちょっと寂しい。
ただ、PCの視点から見ると、単なるスタートメニューが、スマートデバイス準拠のホーム画面フル機能入りという、極めて気合の入った設計に超進化してる、という形になってるわけで、それはそれで面白い!!
VivoBookの弱点は、eMMC-64GBというストレージ容量ですね。
スピードはかなり良い感じで、少なくとも、7200rpmの1TB-HDDあたりは(体感的に)勝負にならないくらい速いので、まずはこれでいいよねと。
64GBというと、スマートデバイス準拠で考えると十分じゃないか?と思えるのですが、Windowsに限ればそうはいかない。
マイクロソフトには、不定期にぶちかましてくれるご存知「Windows Update攻撃」というのがあって、常に10GBはストレージを空けていないとこれがままならない罠があるからです。
いや、Windows Updateそのものは「バグやセキュリティホールを迅速に直してくれるマイクロソフトは偉い!!」と言う他はないのですが、ストレージをいっぱいにはしておけないため、これが来るのを考えれば、Visual Studio Communityも、pleiadesも入れておけず、結局は開発用のPCとしてはちょっと使えないな、というのが勿体なくて泣き所です。
将来的に、eMMC-128GBくらいあれば逆転ホームランなんですが、この価格帯の製品はどうも64GBで安定しそうな気もするし先は長いですね。
心配したCPU性能は、スマートデバイスのサポート的に、Excel 2016を使うとか、ブラウザでHTMLの長文を編集するとか、そういう事をやる分には大丈夫です。
搭載しているCPUのCeleron N3350は、2コア2スレッドと、めちゃくちゃ不安になるスペックなんですが、実用性はかなり高い。
すーぐにCPU利用率が100%に行ってしまうんですが、ここからがCeleron N3350の踏ん張りどころ。
昔のAtomプロセッサとかって、CPU利用率100%になると、全体がフリーズしたいみたいになってゲンナリしたと思うんですが、Celeron N3350は、CPU利用率100%からが本番?!
動作クロックが、軽く2.35GHzとかにブーストアップするのです。
クロックアップの力技で、処理を右から左に片づけている感じ。
スペックシートを見ると、1.1GHzと控えめな数字ですが、実際に使ってみると、本当にポンポンと軽く頻繁に2.0GHz以上にクロックが上がりまくっているのが分かります。
(一応)マルチコアCPUなのに、シングルCPUであるかのような振る舞いは楽しい。
こういう事もあって、スペック以上にさくさくです。
chromeとEdgeブラウザ同時利用でも臆する事なくガンガン使っていけます。
Windows 10側が進化しているという事も大きく、他のOSを動かしたらガタガタという可能性もありますが・・・。
どんな場合でもというわけにはいかないですが、CPU利用率100%の中でも、昔のAtomマシンとは比較にならないくらいまともに使えるのは大きい。
約2.4GHzのクロックパワーありがたや。
私のVivoBookは、今減らしに減らして14Gくらい空きがあるのですが、なかなか厳しい。
microSDカードをストレージにしてはいるものの、内蔵eMMCと比較すると、やはりアクセス速度に大差があり、特にアプリをインストールするわけにはいかないので、恩恵は限定的。
このあたりはandroidも似たようなもので、本体内蔵ストレージが128GBあたりが安心感の分水嶺になりそうですね。
64GBだと、Windowsでは常にクリーニングを意識していないといけないギリギリの線です。
ともあれ、ZenFone max plus M1があって、さらにモバイルノートPCの価値が高まるというのは面白いです。
スマホがあればノートPCいらないではなく、スマホがあるからこそ、さらにノートPCもいる。
こういうのを相乗効果というのでしょうか。
これから先の展開も楽しみです。