それで、たとえば5回とか10回とか、コマンドを繰り返し実行したい!!なんて事も簡単に対話式でこなせてしまうのです。
ポイントは、配列とパイプラインです。
たとえば、CPUコマンド(これは自作)を、1秒間隔で5回連続で実行したい!!というような時は以下のように一発で書けます。
@(1..5) | %{ CPU; (START-SLEEP -m 5000); }
最初に@(1..5)で、1から5までの配列を作ります。
この1から5というのが味噌で、配列の要素数=繰り返しの回数を意味します。
5個の要素を持った配列を、PowerShellの味噌であるパイプラインでチェーンし、次のチェーンでその配列を繰り返すコードブロックを設けるわけです。
そのコードブロックの中にコマンドを書きさえすれば、あとは自動的に回数分が繰り返されるという寸法です。
ちなみに、(START-SLEEP -m 5000)は、5秒間次のコマンドの実行をしないで待つ!というコマンドです。
このウェイトを入れないと、猛烈な速度で次々にコマンドを実行します。
PowerShellは、プログラミングではなく、コンピューターとの対話の中で配列を作って使えるのですが、この手法は覚えておいて損はないです。
必ず役に立つ時が来ます。
なお、この配列の発展形として、連想配列(ハッシュテーブル)というものがあり、こちらは単純な繰り返しだけでなく、キーとそれに対応した値を入れておけるので、さらに可能性が広がります。
プログラムの開発者は、ただものを作るだけではなく、突発的な緊急対応に対応できないといけないため、いざとなったら対話式だけでも深い事が可能になるPowerShellは本当に生命線となりうる必殺の決戦兵器です。
特に、Windows 7ユーザーと10ユーザーであれば、本当に何もせずとも100%全員の環境で使えるのは果てしも無くドドデカいものです。