2021年2月23日火曜日

ROG PHONEのSoC「SnapDragon 845+」を考えてみる

その昔、携帯ゲーム機などの携帯機器に搭載されるCPUはショボくて当然という時代がありましたが、今、スマートデバイス(スマホ)に限ると途轍もない強力なものが普通に搭載される時代になりました。


↑私の初代ROG PHONEに搭載しているのは、そういう「超強力モバイルプロセッサ」が当たり前になる時代の先駆け的な存在「SnapDragon 845」なのですが、これをさらにクロックアップ強化したスペシャリティモデルになります。

SnapDragon 845は、ちょっと紛らわしいのですが、Core i7や雷禅(Ryzen)のようなCPUそのもの名前ではないのがポイント。

これ、ワンチップにGPUやI/Oなども統合しており、言わばワンチップコンピューター的な形態になっており、特に「SoC」と呼ばれていますね。

CPUじゃないなら何なんだと問われたら「SoC(エス・オー・シーまたはソック)」と答えればよろしかろうと思います。

ちなみにSnapDragon 845は、毎日使ってて身に染みるほどに本当に強力パワーなチップなのですが、世の中は広い!!

現在は、この845をまるで子供扱いする大幅パワーアップの865とか888とかあるんですよね。

なんだお前ら、宇宙から来た怪獣かよ。


↑ROG PHONEに搭載されたSnapDragon 845のステータスを確認すると、最大クロックは2.96GHz。

これは一般の845には無い高いクロック周波数であり、ROG PHONEスペシャルチューンモデルというのが分かります。

また、用途が異なる4コア+4コアの構成とは言え、8コア同時に稼働しているのも大きい。

私の愛用するもう一つの軽量型スマートデバイス「ZenFone Max Plus M1」だと、低コストながら8コアを搭載する「MT6750T」というSoCなのですが、一度に動くのは4コアまでで、通常用4コアと省エネ用4コアが交代で動いてましたので、同時8コア稼働はやはり大きい。

あと実は10nmなんですね。

インテルに慣れているので、14nmかと勝手に思い込んでました!!

実際に845のパワーは余裕余裕余裕です。

スマートデバイスは、ゲーミングでなくとも、かなりものすごい事を自然にやらされてますよね。

ナビゲーションでマップをバリバリ処理させられているのに、カメラで何千万画素の写真撮ったり、ネットに接続して調べものしたり、色々なアプリをバッタバッタと連続で使われてもうパソコンと変わらないくらい重い事させられてます。

それが全く何のへこたれもなくビュンビュン快速。

感心させられるばかりです。


↑ROG PHONEは、無理にSnapDragon 845を搭載しているわけではなく、発熱の管理などもしっかりしていて、総合力で安定しています。

スペック数字だけで言うと、さすがのオーバー・ハイエンド・ゲーミングデバイスのROGも、普通の一般ハイエンドスマホに負け負けになる時代になりましたが、やっばり数字だけじゃないなぁと。

過熱して性能が低下する危険性が少なく、しっかりとSoCの性能を引き出している事から、数値では見えない強さをROGは発揮しているのを感じます。

最期はSnapDragon 845の話から、ROGによる総合力の話に変わってしまいましたが、いずれにしろ総合力あってのパワーです。

熱対策がいい加減で、一瞬だけベンチマーク良いけど、すぐに過熱パワーダウンして全然性能が出ませんとかだと何の意味もないわけで。

これからもROGとハイパワーSoCの組み合わせには期待し大注目して行きたいと思います!!