2007年11月16日金曜日

PS3 Linux(Fedora8) (2) メモリを節約してみる



PS3は、XDRメモリという高速なメモリを搭載しているのですが、いかんせんOSの稼働には速度よりもメモリ量がモノを言うようで、256MBでは余裕があまりありません。
コマンドモードで使えば特に問題無いのですが、今回はいわゆるウインドウモード(グノーム)中心で使っていきたいな、と思っています。
そこで、まずはざっと目立ったところのメモリ節約をしてみようと思います。


(1)X-Serverのシャドウバッファのカット
PS3 Linuxの公式サイトを見ると、X-Serverのシャドウバッファをカットするという項目があったので、
rootでアクセスし、/etc/X11/xorg.confのSection "Device"を太字のように書き換えました。
Section "Device"
Identifier "Videocard0"
Driver "fbdev"
    Option "ShadowFB" "false"
EndSection

(2)自分では使わなそうなサービスを停止
自分のPS3 Linuxでは当面使わないだろうと思うサービスを停止。
メールサーバー、プリント機能あたりは勿体無いけれどメモリ節約。

(3)Windowsとのファイル転送にブラウザを使う
SambaとFTPも停止しました。
Windowsとファイル転送するのに重要な役割を果たす
これらの停止は悩みましたが、
Googleメールをオンラインストレージのように扱う
Firefoxプラグイン
「Gspace」
の存在に頼る事にしました。
その代わり1ファイル10MBまでという制限はあるのですが・・・
そこはもう割り切るしかありません。
つくづく、良い意味でGoogleおそるべしです。
Googleメールの容量は今や約5GBにも達している(!)ので、
Gspaceと組み合わせると青天井の威力です。

(4)壁紙を使わない(基本?でも効果大)
当たり前かも知れないんですが、壁紙を使わないとメモリが節約出来ます。
しかし、その量が驚きです。
もともと画面が1920 * 1200ドットだったという理由もあるのでしょうが、
デフォルトで設定されて来る壁紙を外しただけで・・・
なんと一気に26MBものメモリが空いたんです(システムモニタで確認)。
うわぁ、もう壁紙貼れないや・・・。
壁紙無しでも、2色間のグラデーション塗り設定が出来るので、
決して殺風景にはならないなと思いました。

現在のユーザーメモリは約211MB、起動直後の消費メモリは81MB前後になりました。
確かにアプリケーションの起動などはある程度の待ち時間があるし、
Intel Core2 Duo搭載のパソコンで
Linuxを動かした方が便利で高速なのは分かるのですが、
Linux用のパソコンを買う予定は無いし、
やっぱりプレイステーション3をコンピュータとして使う、
というのが自分のやりたかった事なので
このまま行ける所まで行ってみようと思っています。

PS3 Linuxって、良い意味で、
初めて買ったパソコンX68000 EXPARTに似た感じがして好きです。
X68000も、「PC9801の方が実用的だ」と散々周りから言われたけれど、
うう・・まぁ、いいじゃないかと。
えっちらおっちら専用OSのHuman 68Kを操作するのが楽しかったり、
覚えたてのX-BASICやC言語のプログラムの動きに一喜一憂したり、
あれはなんかこう、若々しくて熱い日々でした。
このままだと話がX68000になりそうなのでこのあたりで失礼いたします。