皆さんは、電気自動車と聞くと、環境うんぬんの話ばかりだとイメージしていませんか。
このi MiEV(アイ・ミーヴ)は、パワーという観点から見ても革命的なんです。
電気モーターのパワーは、軽のガソリンエンジンのそれを軽く凌駕します。
エンジンが力持ちかどうかを示すスペックは、馬力ではなくてトルクと言いますが、i MiEV(アイ・ミーヴ)の電気モーターはこれがガソリンエンジンの常識を超えているんです。
軽の660ccガソリンエンジンは、何千回転も回してようやく10kg-mそこそこという数値です。
私がパジェロミニの前に乗っていたGTOツインターボというクルマは、2500回転で42.5kg-mでしたが、このトルクこそが重量をものともせず車体を軽々と加速させる正体です。
さて、i MiEV(アイ・ミーヴ)はどうでしょう。
なんと、なんと、なんと、0回転で18.4Kg-mなんです。
電気モーターは、回転させなくとも常にこんなに大きい最大トルクが発生しているんですね。
軽は、どこにでも行けるコンパクトボディ、圧倒的な維持費の安さ、高まる安全性など、魅力の塊です。
しかしパワーは物足りなかった。
電気モーターでこれが一気に解消されるのです。
実際に私はi MiEV(アイ・ミーヴ)に試乗しました。
技術者の方の運転が条件で、ナビシートに坐っているだけでしたが、登り坂をグイグイ加速していくパワーは、是非とも皆さんも体験して欲しい。
エコではなく、パワー!!!
これがi MiEV(アイ・ミーヴ)の本質だと思います。
ただし、未来の代償は450万円の車両本体価格と、バッテリー切れの恐怖。
しかし、これが軌道に乗ったら、軽が大パワーをも入手し、スポーツカーも復権するかも知れませんよ。
その先では、リチウムの資源戦争が起きそうですが・・・