2009年8月21日金曜日

不都合な真実!? さらばPS3 Linux!?


このところ、難易度の高い仕事が続いており、寿命が縮みっぱなしの私です。

さて、新型PS3の話題なのですが、個人的にかなりショックな仕様変更が施されている事が分かりました。
なんと、新型PS3からは、Linuxがインストール不可能になっているのです。

確かに、メインメモリが256MBと少なくて処理全般が苦しかったり、PowerPC向けLinuxそのものが不遇の時代だったりして、「Liunxやるならパソコンでやれ」と言われればそれは正論だとは思うのです。

でも、そうは言っても、手元にあるゲーム機が立派なパソコンにも早変わりするという意外性が好きだったんです。かの伝説的なパソコン(パーソナルワークステーション)X68000の再来とも思っていたのですが、これでその呼び方は出来なくなってしまいました。

それに、ひとくちにLinuxと言っても、ubuntu 8.10ならば、パソコンには劣ると言ってもそこそこ実用的な速度で動作してくれただけに、この先の進化が楽しみだったわけで、ヘコんでます。

この新型PS3が、今後のPS3の全てとなるわけです。現行型は併売という話は聞かないので、店頭在庫か中古を買うしかない。
でも、問題はハードウェアが買えるかどうかではなくて、もはやPS3 Linuxの普及率の伸びは見込めなくなるという事なんですよね。自然な流れで、開発者の皆さんのやる気も、そりゃあ厳しいものになるでしょうね。無理もないし、最悪の場合はPS3 Linuxの開発そのものが「もうやめた」になるかも。

ただまぁ・・・確かにLinuxパソコンやサーバーとして使えなくなったのは個人的にショックだし、9月3日にすぐに買う気は減退してしまったのですが、一般的には新型PS3は大きな魅力を持ったマシンである事に変わりはなく、決してその価値を貶めるものではありません。

3万円を切る低価格、小型化、消費電力の削減、静音化、内蔵ハードディスク120GB。
これだけやって文句言われたらソニーの開発者が泣いてしまうかも。

小型でもちゃんとPS3の持つ「最先端のハイビジョンゲーム機としての優れた基本能力」、「ブルーレイディスクやファイルも含むハイビジョン映像プレイヤーとしての高い資質」は守られております。

(追記)
やはり、新型PS3には、地道だけれど相当な努力の跡が見られるようです。
[新型PS3に関する技術的な解説をしているサイトはこちら]

何かと色々言われるソニーですが、とにかく色々なモノを作るパワーには頭が下がります。