2013年9月23日月曜日

システム2.61になり、そろそろメインのマシンとしても使えるまでに成長したPSVITA

今回の記事では、久しぶりに、ソニーの携帯ゲーム機「プレイステーション・ヴィータ(PSVITA)」について書かせて頂きたいと思います。


ヴィータさんは、地道にシステムソフト(OS)のバージョンアップを繰り返しており、現在の2.61においては、情報端末としてもそろそろメインマシンとして使えるまでに成長したかな、と思えます。

ヴィータさんは、当初、持ち味を全く活かす事が出来ておらず、闇雲にスマートフォンと同じことをやろうとして空回りしていた感がありましたが、だんだんと個性を発揮出来るようになって来ました。


個性を発揮するというのは、大メーカーのソニーが時間とお金と才能と経験を注ぎ込んで開発した、一朝一夕には作り得ないほど優秀なゲームキー(ハードウェアキー)とフルタッチ・インターフェースを見事に融合する事が出来るようになった事です。

これにより、スマホとパソコンのちょうど良い中間に陣取り、いよいよ独自の操作性を誇れるまでになって来ました。

たとえば、ブラウザです。

LキーかRキーを押しながらタッチすると、タッチ位置を精密に指示出来るポインタが表示され、いちいち拡大してタッチするような手間がありません。

また、四角ボタンを押すことによりPSPのように矢印カーソルが出現し、左スティックで自在にコントロールする事が出来ます。

カーソルを表示させなくとも、極めて滑らかな操作感を持つ左スティックで絶対に誤爆の無いスクロール、右スティックで拡大縮小という、ダブル・スティック操作が可能となり、それに加えて、背面タッチパネルによる、これまた絶対誤爆ないスクロールもあり、いつの間にか、「純粋に使いやすいから積極的にヴィータさんを使いたい」というような気持ちになれるところまで成長しつつあります。


ソフトウェアキーボード入力の使いやすさも、もはやヴィータさんを積極的に選びたい!!と思わせる原動力の一つになっています。

以前から実現されていたLRキーによるカーソル移動に加えて、四角キーで一文字削除、三角キーで空白スペース挿入が実現され、すこぶる入力しやすくなっています。

もちろん、富士通「LOOX U/G90」や、ウィルコム「W-ZERO3シリーズ」のハードウェア・フルキーボードに出てこられると旗色は悪いものの、フルタッチ・インターフェースのみではとても得られない快適な世界を築きあげつつあります。

まだコピー&ペースト機能は実装されていませんが、ハードウェアキーによる文字列選択が実現されれば、どんなにか素晴らしいかと楽しみです。


また、PSボタンを長押しすると表示されるシステムパネルの中に、いよいよ各種ネットワークのON/OFFボタンが実装されました。

これもハードウェアキーが充実しているヴィータならではの操作方法でもあり、この「いつでも呼び出せるシステムパネル」は、ミュージックプレイヤーと共に、どんどんと重要性を増しているようです。



■PSMで一般アプリを買ってみました!!■

ヴィータさんは、C#言語で自分の好きなソフトを作る事が出来る!!という、とてつもなく大きな特長がありますが、当初のPssからPSMに名称が変更になると共にソニーと年間ライセンス契約を締結しないと作ったソフトが実機で動かせないという悲しい事になってしまいました。

商売にする気は一切無いので、ライセンス契約というのはいかにも重く悩んでいましたが、まずは使えない事にはしゃあないので、PSM用の一般アプリを購入してみました。

まずは無いと寂しい「関数電卓」を購入。


値段は何とたったの75円で、ホントありがたい。

100円ショップの電卓より安く、しかももれなく有機EL表示の電卓(当たり前)になるわけで、お得感がかなりあります。

「なんだい、androidなら最初から良い電卓付いてるじゃねーか」言われたら弱いんですけどね。


さてさて、無いと不便なメモソフトのハイパーリマインダーも購入してみました。

カテゴリー、メインリスト、サブリストの階層構造になっていて、シンプルで分かりやすいメモソフトです。

まぁこのあたりになると、手持ちの7インチandroidタブレットでやった方がいいんじゃないか??と思われるでしょうが、それはそうなんですが、好きなヴィータさんで色々やりたい気持ちが強いわけです。

何をやっても有機ELの美しい表示を見ているだけでも癒されますし。



■やっぱりゲームすげぇ■

ヴィータさんは、日本オリジナルの高度情報端末として地道に成長を続けていますが、本来の立ち位置はゲーム機っていうだけに、やはりゲームのレベルが違う。

ゲームも出来るよ、じゃなくて、据え置きゲーム機クラスの妥協なきゲームが出来る鬼のパワーという姿は、まったくブレなくて心強い!!

ゲームはPS4待ちで止めてたんですが、何か気持ちが高揚してしまって「ギルティギアXX/アクセントコア+R(ギルティギアイグゼクス・アクセントコアプラスアール)」を購入してみました。


+Rが付かない無印の「ギルティギアXX/アクセントコアプラス」は、実はPSPのUMD版を購入していたのですが、ヴィータさん以外では最も解像度の高いゲーム機であるPSPをもってしても、キャラクターがやや潰れ気味で、なんかこう意気がどうも上がらずに手放してしまいました。

しかしさすがはヴィータさん!! 今度こそグレートだぁーっ!!

だぁーっ!!と言われても困るでしょうが、とにかくこれだっ、という美しい画面に感動なのです。


おおこれぞ求めていたギルティギアの絵だぁー。
ヴィータやっぱスゲェな!!( ※ 実機の有機ELは、Webで見る画面より遥か数段上の美しさです)

そう、携帯ゲーム機の画面って、開発機から直撮りしてるWeb記事とか、データから表示してるものが一番綺麗で、実機では液晶そのものの品質がネックになって汚くてガックリってのが普通でしょうが、こと、ヴィータに関してはだけは実機は記事写真が逆に負ける、とんでもない美しさである、という特徴があるのを知る必要がある!!(カッと目を見開く!)

ギルティギアも、求めていた携帯機による高解像度表示だけじゃなくて、実機の5インチ有機ELで見るとさらにターボがかかり、もう鼻血ぶぅ~の美しさ(←ちり紙)ですよ!!


ヴィータのゲームにはとても大きな欠点があるんです。

もう、なんだよダメだなってくらいの欠点です。

それは何かっていうと、美し過ぎて、みとれちゃってゲームが進まない!!って事なんです。

くっそー、こんな迷惑なゲーム機、ヴィータめ!!(すげー嬉しそうに)

ヴィータさんは、ご存知の通り、来年からは全てのPS4ゲームを遊ぶことが出来ます。

その際には、1920X1080ドットのPS4の映像を、960X544ドッドに縮小するわけですが、いわゆる「圧縮効果」によってとても濃密で美しい画面になります。

ハンディカムなんか見ると、むしろフルHDパネルよりハーフHDの方が、映像ソースの粗を消してくれて美しい逆転現象があるわけで、ヴィータでPS4の映像を映しだした時、こっちの神経がもつのかどうかって心配をしなくちゃならない感じですね(嬉しい悲鳴)。

まぁそれは今後の話として、地道にパワーアップを続けているヴィータ。

androidのような実用性が完璧なものと比較すると、まだまだ足りない部分は多いのですが、独自の良さも打ち出せるようになって来ているし、今後もヴィータ大ファンの一人として大きな期待をして行きたいと思います。