まず、皆様にあやまらなくてはならない事があります。
前回までのHDR-XR500Vのテスト撮影は、やっぱり最高画質モードにはなっていませんでした。
本当にすみませんでした。
今回は、店頭にいてくれたソニーの販売員さんとも相談して、間違いなく最高画質の「FH」に設定してから前回と同じカメラでテスト撮影してみました。・・・しかし、自宅で確認したところ、確実にFHモードにしているのに、またしても1440×1080ドット/ビットレート5Mbps前後の設定になっていたのです。ぐわぁ、ナゼだぁ!!分からない・・・。
いや、あきらめ切れないぞコレは。他の用事を終えてから、今度は夜にもう一度チャレンジしました。
違うカメラもお店に展示してありましたので、その違うカメラに換えてみました。
設定の手順は全く同じ。メニューから「FHモード」に変えて撮影。なんか今度ダメだったらどうしよう・・・という不安な心境で帰宅し、チェック。
三度目の正直というわけではないですが、今度こそ、プレイステーション3に、「1920×1080ドット/ビットレート16Mbps」の表示が出ました!!
前回までは、HDVと比較して相当な違和感として悩んでいた圧縮のキズ跡、映像がチリチリする感覚ですが、もう大幅に緩和されて、実用上は気にならないレベルまで持ち上がりました。
特筆すべきは高いビットレートで、可変ビットレートとはいえ、だいたい16Mbps前後に張り付いてくれていました。前回までは、3Mbpsや5Mbpsが連発されていたのですが、16Mbpsの高止まりで張り付いてくれると、安定度が明らかに違います。
商品の陳列棚などの細かいものを撮影しても、細かい部分が圧縮で揺らいだりしないので、トータルの解像感もかなりシッカリとアップしてくれています。
今日まで、「もしかするとAVCHDはダメかも知れない・・・」なんて勝手に思っていましたが、遅ればせながら見ることが出来た、1920×1080ドットの16Mbps(プレイステーション3の表示を見ていると、約17Mbps付近までは可変して上がっていきますね!)を見て、ようやくHDR-XR500V本来の能力が発揮されたのだなぁ・・・と、一週間も勘違いを続けてしまい、重ね重ね、申し訳ありませんでした。
それと、1200万画素の静止画専用モードも使ってみましたが、これはもうオマケとは言えないです。れっきとした、写真用のデジタルカメラの画質だと思います。
ここには掲載できませんが、人物も撮影してみました。
さすがに元画像が4000×3000ドットと巨大な甲斐もあって、髪の毛や眉毛をもしっかりと描いてくれており、背景がぼけた時の美しさとあいまって、そこそこではなくて、しっかりとデジタルカメラとしての利用が可能になったな、という印象です。
HDR-XR500Vは、12倍のズームレンズにより、516mm相当(さすがに解像力が甘くなり、Gレンズといえども色収差は抑制しきれないですが)の超望遠まで使えますので、かなり価値があろうかと思います。
もちろん、ハイビジョン撮影中の同時撮影静止画のクオリティも高いのは前回も書いた通りです。
ただ、あくまでも店頭でテストさせて頂いた範囲だけなので、色々なシチュエーションで撮ってみてどうなのか?というところまでは踏み込めません。
また、十分だ、十分だと言いますが、それはやっぱり個人的にであって、求めるレベルがどこまでなのかにもよるのが難しい所です。
さて、画質にばかり気をとられていましたが、HDR-XR500Vの強烈な手ぶれ補正能力についても書かせていただきたいです。
ビデオサロン誌3月号の記事では「ソニーの一人勝ち」とまで賞賛されていましたが、やっぱりワイド側による通常撮影における手ぶれ補正の強力さは筆舌に尽くしがたいものがあります。
実は、手ぶれ補正機能って、全般的にわりと弱気な機能だったりするのです。補正は補正、あくまでも、しょうがなく出るブレを補正するものであって、わざと揺らしちゃダメだべ!という感じなんですが、今回の手ぶれ補正は、ああそうかい!揺らしたければ好きなだけ揺らせばいいさ!!って言わんばかりに、開発者の方が吹っ切れたという印象。
画面が「揺れている」という感覚ではなくて、単に「動いているなぁ」という感覚に収まっています。
縦方向のグワングワンは、怪力でグイグイと抑え込まれ、横方向は軽い力で、という感じです。
揺れは、今日び、やたらと大画面になっているハイビジョンテレビでは体調不良さえ引き起こす悪魔になる事もあり、HDR-XR500Vは、言わば、その悪魔をスタイリッシュに倒すダンテと言えるでしょう。
久々にゲームブログっぽいネタを出したくて、強引にまとめてみました!!