2012年12月21日金曜日

あきらめていた「ファーバーカステル・エモーション・プレシャスレジン・ブラックウィーブ」が!!

砲弾型ペンの持ちやすさは筆舌に尽くしがたい心地よさがありますが、その砲弾型を極めたフォルム「ファーバーカステル・エモーション」の中でも、特に、こんなの買えるわけが無いよなぁ・・・とあきらめていた、極めつけの最高級モデルが思わぬ良心価格で手に入りました。

ネットの写真や、大手文房具屋さんのショーケースの中で光り輝く姿を見ては嘆息していたスーパーモデル。

ファーバーカステル・エモーション・プレシャスレジン・ブラックウィーブボールペン」です。

化粧箱が随分とファッショナブル!!

そうか、これが、ファーバーカステル社の高級ライン用の化粧箱なのかぁ・・・。

数ある名門筆記具メーカーの中でも、ファーバーカステル社のロゴって、特に格調高い雰囲気があるように思います。

さすが高級ラインと言うべきか、紙の化粧箱の内部が光沢コーティングされていて、闇雲に普通じゃない感が演出されています。

いよいよ本体ケースが姿を現しました。

本体ケースは真っ白い樹脂製です。

高級筆記具にはおなじみの取扱説明書ですが、このエモーションは、国産の筆記具かと思うくらい丁寧に日本語化されたものが付属しています。

このペンは、パッと見ただけではどうやってリフィルの交換したらいいのか?ちょっと分からない形状してたりするんで、丁寧な説明書は非常に助かりますね。

エモーションのケースは、上部が小さくパカッと開く凝った造りになっていて、このまま専用ペンケースとして持ち歩く事も可能です。

ケースの内部には、エモーションをしっかり固定する役目も果たす、かなり頼りになる衝撃吸収用クッションも仕込まれていて、可能であれば積極的にこのケースごとカバンに入れて持ち歩きたい気持ちになります。

うぉ・・・こ、これは刺激が強すぎる

良い意味で、どう見てもマトモな筆記具じゃない感じ。

もちろん嬉しいのですが、美術品みたいで、なんか素手で触っちゃっていいの?みたいな気持ちになってしまいます。

まるでどてっ腹にパンチを叩きこまれるような高級感。

ペン軸を覆うプレシャスレジン素材には、極めて巧緻な技術でもって、特徴的なバスケット・ウィーブ柄がレーザー彫刻されています。

メタルパーツ類は高精度で研磨され、さらに隙のないクローム加工が施されている念の入りよう。

ペン尻部分を回転させるとボールペンの芯先が繰り出されて筆記体勢に入ります。

この回転ですが、メタっとオイリーで重みがある素晴らしい感触。

しかも、繰り出し完了位置まで回し切らないとバネの力で元に戻る!!という誤作動防止設計

生半可なコストでは作れない構造に感涙です。

実際に、日課の自己流ペン字練習で使ってみました。

書くというよりも、まるで塗るような感覚!

握りやすいだろうなとは思ってましたが、エモーションの握りやすさはそりゃもう万全で、太芯のボールペンならではなのかな? 紙の上でボールが鷹揚にして滑らかに走り、生み出される太線の中には微妙な濃淡があり、どこまでも書きたくなるような素晴らしい時間が過ごせました。

ただ文字を書くだけで、重要書類にサインしているような威厳ある気分を得られる稀有なペン。

重要書類へのサインに使われる筆記具と言えば万年筆なのでしょうけど、彼らに正面から堂々と挑みかかれるボールペンこそが、まさにこのファーバーカステルエモーションプレシャスレジンではありますまいか。

ただこのエモーション、持ち歩くのは正直怖いものがあります。

落として傷つけたり、あまつさえ紛失したら、ショックで寝込む自信(?)があります。

いかん、我ながら貧乏性で本当に申し訳ないです。