今回の記事は、精密機械の地、スイスの名門カランダッシュの流麗なボールペン「カランダッシュ849コレクション・シルバー」について書かせて頂きたいと思います。
カランダッシュ849のパッケージは、小さめの紙箱。
SWISS MADEの文字が非常に誇らしげですね。
メガネや時計もそうですが、「スイス製」というのはやはり大きなアピールポイントです。
パッケージを開けると、ラッカー加工された柔らかな銀色に包まれた、すらっと流麗な六角軸ボディが姿を現してくれました。
うーん、いいですねぇ!
ひと目でカランダッシュのペンだと分かる、ペン尻のノック部分やクリップのデザイン。
「カランダッシュ」の社名ロゴは、わざとクリップの下に隠れるようにレイアウトされています。
社名よりも[SWISS MADE]を目立たせるとは、スイス製である事に大きな誇りを持っているのがヒシヒシと伝わってきて、こちらも襟を正してお相手をせねばならぬ、という気持ちになります。
ペン尻をノックすると、無音とまではいきませんが、静粛にペン先が繰り出されて筆記体勢に入ります。
カランダッシュ849コレクションは、世界に勇名轟く「ゴリアット・リフィル」のボールペン。
その書き味は一体どこまで優れているものなのか、心臓が早鐘を打つようです。
カランダッシュ849の普及バージョンとも言える、カランダッシュ826と並べてみました。
デザインはカランダッシュのフォーマットを踏襲していて、どちらも女性的な美しさの花を咲かせていますね。
素材の違いを楽しめるこの二本の名ボールペン。
826はゴリアットではないため、ゴリアットの849との差がどのようになるのか、書き比べてみたいと思います。
しかし、ゴリアットは・・・確かに優れた油性ボールペン・リフィルですが、書き味は、意外と普通の油性ボールペンに近いものがあります。
むしろ、ゴリアットではない、826の方が、重くて油っぽくスローモーションのような威厳ある書き味。
826は、そうあのファーバーカステル・エモーションに近い威厳の感じられる重さなのです。
こんなに違うのか。
う、これは意外な結果となりましたが、言ってしまえば好みであり、決して優劣をつける話ではありません。
826と849は大きく書き味が異なるため、明快な使い分けをして末永く活躍してもらえる印象であります。