今回の記事では、ステッドラーの金属製製図用シャープペンシル「ステッドラーREG (925-85-05)」について書かせて頂きたいと思います。
ステッドラーREGは、プラ製の透明パッケージに包まれていて、パッと見ると日本製の製図シャープペンシルといった外装になっています。
筆記具ではなかなか聞かない「グッドデザイン・マーク」が誇らしげですよね!!
パッケージの厚紙は取扱説明書も兼ねていて、ステッドラーREGの大きな特長である「ペンシルの芯の繰り出し量を調整する方法」について丁寧に書かれています。
このパッケージは、破壊しなくとも簡単にパカッと開く構造になっているため、筆記具のパッケージや化粧箱を全て保管している身としてはホッとします。
ステッドラーREGは、オール金属製のペンシルではありますが、クリップから軸までつや消し処理を施されていて、しっとりと落ち着いた銀色が非常に美しいです。
上部軸の側面には、REGのペンシル芯の繰り出し量が見えるゲージが備えられています。
その上のダイヤルを回すと、ゲージの中の黒い部分が増えたり減ったりします。
黒い部分はそのままズバリ芯を表現していて、直感的に「繰り出し量が少ない(芯=黒い部分が短い)」、「多い(芯=黒い部分が長い)」を調整する事が出来る優れものです。
同じ金属製の「ステッドラー925-25-03」と並べて写真を撮ってみました。
どちらも落ち着いた白銀の筆なので、並べてみるとこれまた目の保養になりますねー。
REGは、925-25-03と違って、光沢ビカビカのCr(クローム)コーティング部位が無いため、指紋の付着を気にせずにバンバン使えるというのを気に入る方もおられる事でしょう。
ステッドラーの上位製品は、生産国が日本になっています。
ドイツ・メーカーやスイス・メーカーは、自国の名前やブランド・パワーを非常に誇りに思っているという印象がありますが、そのドイツメーカーが大きく「JAPAN」をアピールしてくれるのは、非常に嬉しいです。
ちなみに、芯の繰り出し量を調整するゲージですが、最小繰り出し量にして芯を繰り出してみます。
黒い部分を完全にゼロにする事は出来ません。
レギュレーターを最小にすると、1ノックで出てくる芯は、たったのこれだけになります。
通常は最小なんかでは使わないでしょうけれど、微調整という意味では使う局面も無いとは言えないのかな。
次に、真の繰り出し量を調整するゲージを最大にしてみます。
ダイヤルの回転は適度な重みがあって、スカスカだったり、キツかったりする事なく、このあたりはさすが精密製品の世界最高峰・日本とドイツの無敵コンビネーションだなぁという貫禄があります。
レギュレーター最大だと、1ノックで、これくらいギューンと芯が繰り出されてきます。
カチカチと何回もノックしたくない、1回でいい! という要求にもストライクで応えてくれそうです。
ちなみに、レギュレーター最大だと、3ノックもするとここまで長く芯が繰り出されます。
見ている分にはとても面白かったりしますね。
ステッドラーREGと、ステッドラー925-25-03の書き味は、さすが世界に誇る製図シャープの雄ステッドラーだけあって一切の抜かりはありません。
世界には、沢山の素晴らしいペンがありますが、そんなペンの大海原の中にあっても、ステッドラーの製図シャープペンは軽々とトップクラスに浮上してくるのであります。
恥ずかしながら、去年の秋まで全く知りもしなかったステッドラー。
その素晴らしさに気がついて、何とか頑張って集めていたら、私の所有ペンの中でもステッドラーは一大勢力に成長してくれておりました。
記念に並べて写真を撮ってみました。
上から紹介させて頂くと・・・
人生初の1.3mm太芯の柔らかく感動の書き味を教えてくれた「ステッドラー771」から始まり、製図シャープペンシルの「ステッドラー925シリーズ」へと続いてゆきます。
ステッドラー925-05
ステッドラー925-65-05
ステッドラー925-25-03
ステッドラーREG(925-85-05)
どれも、いついかなる場面で使っても「いいなぁー」と頬が緩んでしまうスーパー・シャープペンシル軍団でありますよ。
(※写真左上のフサフサは、製図用シャープペンシル清掃用です。
ローレットの中に溜まった埃やラバーにひっついた埃もお手入れ簡単でオススメ!!)
ところが世界は広く、私達日本の製図シャープペンシルも有能の極みですが、ステッドラーと同じドイツにも、金剛力を誇るステッドラーに互角に組み合える製図シャープペンシルがあります。
それが、ロットリング軍団!!
ロットリング軍団から、ロットリング300(0.5mm)に出張してもらって写真撮影に加わってもらいました。
ロットリング - ステッドラー !!
血液が熱くなり、身体の免疫力がアップし、病気も裸足で逃げ出してしまうぜ!!
素晴らしいものと、素晴らしいものの組み合わせ、そう、筆記具は、手の中のオリンピックなのでありますよ!!