なんと、EOS KISS Mの登場によって惜しまれつつ廃番になるのではないか・・・と思われた一眼レフのEOS KISSですが、まさかの新型EOS KISS X10登場で、さわやかな感動が巻き起こっています。
EOS KISS X10は、もともと素性の良かった本体をX9から流用し、映像エンジンをキヤノン最高傑作のDiGiC-8に換装し機能を強化しているのも関わらず、値段を上げないように配慮しています。
DiGiC-8搭載により、ミラーレス機能はEOS KISS Mにほぼ匹敵し、プラスとして光学撮影が楽しめるまさにハイブリッド・カメラ。
プロ用途以外は、もはやガチガチなミラーレス主流化の中なのに、「買いやすい一眼レフ」の灯を消さずに新型機を出すにはどうすれば良いのか?という答えをキッチリ出して来るのは見事。
一眼レフが必要なプロ用途だけ、などと委縮しなかったのは、まさに英断でありましょう。
キヤノンすげー。
個人的には、ミラーレスのEOS KISS Mが過去最高のカメラとなっているわけですが、やっぱり一眼レフにはとてもかなわねぇなーとか思いつつ使っている部分もあります。
通電前から出来る事が多い一眼レフと、通電しないと何も出来ないミラーレスは、存在する次元が異なります。
また、ミラーレスは、あえて言わば、昔からあるビデオカメラのリネーム製品、または、ビッグ・スマホカメラに過ぎないのも事実で、巧緻を極める光学ファインダーとミラー制御機構を備える一眼レフを置き換える事はどうしても出来ません。
ミラーレスはもちろん良いが、ミラーレスだけの世の中では寂しい。
EOS KISS X10で一眼レフの良さに触れるユーザーが増える事を願います。