次のスマートデバイスを買うのであれば、もはや高額になる一方のハイエンド端末なんかではなく、価格も良心的なZenFone max Pro M2に決まっている・・・。
などと思っていたら、ASUSおそるべし。
ZenFone 6発表で、すっかり興味が薄れ果てていたハイエンド端末の大逆襲です。
■驚異のフリップカメラ
スマートデバイスというと、ハードウェア的には、大変失礼ながら、日本とかどこかの会社が開発したパーツや技術を組み合わせて出したもん勝ちなだけで、あんまり新規開発した!!というロマンは無い・・・と思っていました。
しかし、ZenFone6のフリップカメラは素直に凄い。
一瞬、えっキヤノンかニコン??などと思えてしまうほど(最大級の賛辞)。
背面カメラがモーターで素早く起き上がり、前面カメラにトランスフォームするギミックなのですが、角度を2度単位で制御出来るステッピングモーターを開発し、複雑な配線のカメラユニットと合わせて、なんと五万回の耐久性を獲得しているとのこと。
さらに落下をセンサーが感知すると自動でカメラが格納されるというセーフティも搭載され、カメラモジュールがへし折れるようなリスクを低減しています。
このフリップ、背面か前面かの二者択一ではなく、2度単位の角度制御を可能としている・・・という所から分かるのですが、なんとカメラを途中で止めてフリーアングル撮影が可能となっています。
モーター連動なので、液晶スクリーンで操作可能。
EOS M100などのミラーレスカメラで言うところのチルト液晶に近い事を、ZenFone6は、逆にカメラを動かして実現したという事ですね。
しかもモーター制御でカメラが滑らかに動くので自動で綺麗なパノラマ撮影ができてしまう効能も追加されています。
こ、これは、さすがにもうカメラとしても普通に欲しくなりますね。
もっとも、複雑な機械パーツは、当たりや外れって事はありそうですが、あえて難易度の高い新規開発に踏み込んで来る心意気には脱帽です。
ちなみに、またまたカメラの話になりますが、画素数は4800万画素で「えー多すぎぃーー(だるい)」ってなりますが、今回ばかりは大注目。
4800万画素にはなるほど・・・という理由がありました。
なんと複数画素をまとめて1画素と認識し、1200万画素の高感度モジュールとしても使えるのです。
一瞬、だったら1200万画素で良いのでは!?と思ったんですが、4800万画素あるのでデジタルズームが綺麗だったりします。
このあたりは、さすがに望遠レンズを搭載できないモデルならではの事情をクリアしていて、さすがに「4800万画素もいらない」とは言えない説得力がありますね。
ちなみに、超広角カメラモジュールも並んでいて、2カメラ。
4800万画素のパワーである程度望遠も(電子的に)フォローするから、実質は3カメラ~4カメラ搭載くらいの威力はありそうです。
さらに値段が凄い。
なんと5万円台に抑制し、鬼のように高額化しているハイエンド端末の潮目を変える会心の一撃!!
あとは、ZenFone Max Pro M2のやらかしを踏まえて、日本投入時に部品付け間違えたとかなければ(前回の事があるのでむしろかなりチェックされそうですが)これは大変なmajorマシンになりそう!!