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2009年9月1日火曜日
キヤノンがマジギレした!鬼気迫るプロスペック「EOS 7D」
キヤノンと言えば、失礼ながら、中級機においては毎回「出し惜しみしている」と言われ続けていました。
しかし、今回こそはマジギレしたとしか言いようが無いEOS 7Dの正式発表。
本来ならば中級機としての発表となるはずのEOS 7Dですが、その実体は間違いなくプロ機。
このため、APS-Cカメラにおいてはもはやこれ以上の必要はナシとさえ言える、鬼気迫る完成度になっておりました。
■まずレンズEF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM■
まずはレンズです。EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USMという、常用レンズとしてかなり魅力的なレンズが同時発売になりますね。
これは、EOS 20Dと同時に発売された「EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USM」の後継レンズ。
リーク情報を読み違え、蛍石(ほたるいし)の採用はありませんでしたが、色収差を打ち消す「UDレンズ」という部材は採用になりました。
■プロスペック・ファインダー■
今回のファインダーは、まさにAPS-CのEOSにおいては、歴史上例を見ない大革新を成し遂げています。ファインダー視野率は、ようやく、ようやく100%を達成。
しかも、それだけでは済ませず、倍率は全てのAPS-Cカメラの中で最大の1.0倍を叩き出しました。
さらに、さらに、透過型液晶をかませる事によって、ファインダースクリーンにグリッド線を表示したり、傾きが正確に分かる電子水準器を表示したりする事も可能となっております。
■プロスペック・シャッター■
EOS 7Dのシャッターは、純粋なプロ機であるEOS 1Dに匹敵する構造。メインミラーとサブミラーのバウンドを抑止する装置を装備した上で、これらを2モーターで駆動。
これにより、初代のEOS 1Dと同等の8コマ/秒という猛烈な連写能力を得ています。
しかも、画質は14ビット(1万6384階調)を維持しての実現となります。
従来までの中級機EOSは、シャッター音が不評でしたが、今回はシャッター音のチューニングにもこだわったとされ、期待が持てます。
個人的には、EOS KISS X2の「キャシューッ」というフィルムカメラ調のサウンドが大好きなのですが、これを超えるお気に入りになって欲しいのですが・・・どうだろう・・・。
■プロスペック・オートフォーカス■
APS-CのEOSは、マイナーチェンジしつつも、長年EOS 20Dが実現した「9点フレーム」を採用し続けていました。EOS 20Dからずっと、とにかく出るカメラ出るカメラが、ハンコで押したように9点フレームという続きっぷりで、当時の感動はどこへやら「また9点か」と思ってしまうほどのワンパターンっぷり。
しかし、EOS 7Dはようやくオートフォーカスを完全刷新。19点フルクロスのシステムを採用。
中央部は、EOSとして初めてのダブル・クロス。
多点のメリットで、1点のAFポイントでは難しい場合に周辺のAFポイントに拡大する「領域拡大AF」など、さまざまなAFが搭載されました。
プロのスポーツカメラマンも買うと思われるのが、動体を追跡し続ける「AIサーボAF」の2世代目。
私も、公式にアマチュアのスポーツ大会のカメラマンを何度かやらせて頂いた事がありましたが、奥に手前に立体的に激しく動くスポーツ選手を捉えるには、やはりAIサーボAFは欠かせないなと思いました。
■プロスペックボディ■
他社のAPS-Cカメラでは決して珍しくないのですが、なぜかキヤノンが今までやって来なかったのが、「防塵防滴(ぼうじんぼうてき)」構造。ようやく、EOS 7Dで防塵防滴構造が採用されました。
キヤノンではプロ機のみの特権だったわけで、名実共にEOS 7Dはプロ機と言えるでしょう。
■プロスペックフルハイビジョン動画■
ついにフルハイビジョン動画撮影が投入され、1920x1080ドットにおいては30pでの撮影が可能となっています。1280x720ドットのハーフサイズにおいては、60pをも実現。
マニュアルでの露出コントロールも可能となり、オートフォーカスはまだ発展途上でしょうが、基本画質はとんでもないはずなので、トータルではハイビジョンビデオカメラの前に立ちはだかる鬼ライバルと進化しているのではないか、と思われます。
■どうなる1800万画素センサー■
ネット上で物議を醸し出しているのが、APS-Cにおいて、ずば抜け過ぎた超多画素。なんと、なんと、信じられない事に1800万画素にまで到達しちゃっていました。
さすがにソニーの裏面照射センサーが無ければ無理だろうと思っていた画素数ですが、キヤノンは従来の方式のムダを徹底的に排除・改善することで結果オーライに持ってくるウルトラCをやってくれました。
ネットでは、画素数が多い=悪という図式がありますが、これはこれで一見識であるものの、望遠撮影においてはトリミングの耐性がアップするという事もありますから、高画素は非常にありがたい面もあるのです。
月の撮影なんかそうです。まともにやったら、写真面いっぱいの月を写そうと思ったら、600mmの超望遠レンズでもまったく力不足なのです。
■プロスペックなのに低価格■
これだけのカメラならば、25万円とかするんじゃないだろうか・・・と不安になりますが、19万円前後。
ネットを見ると、18万円台という信じられない戦略的な価格でのスタートとなっておりました。
EOS 7Dって、EOS 1Dが18万円と言っているに等しい面もあり、これからの展開によっては、品薄で入手困難になりそうな感じですね。
個人的には、本当に欲しい。でも、ここまでのカメラが出てくるなんて予想もしてなかったので、当然予算も何もありません。
カメラは、EOS KISS X2と、ソニーのHDR-XR500Vがあれば何の不満も無いので良いのですが、長年あこがれていた「これが実現されたら、もう一眼レフカメラは買わないだろう」と思っていたスペックの数々が実現されているEOS 7Dを見ると、色々と考えてしまいますね・・・。
とにかく、EOS 7Dは、キヤノンに拍手喝さいです。