先に購入していたファーバーカステルFE3000(0.5mm)が、強く心に響いたため、すかさず、そのレッドカラーモデル「ファーバーカステル FE3010 (0.7mm)」も注文しておりました。
実に迅速確実に届けて頂いて、いつもながら販売店様や配送担当者様には感謝であります。
ドイツの高級筆記具メーカー「ファーバーカステル社」が、定価ベースで420円という求めやすいシャープペンシルを発売しているだけでも、相当に意気軒昂になります。
もちろん、そればっかりではなく、中身もホンモノ。
その筆記性能や上質感溢れるスタイリングに妥協は無く、こんな良いペンシルを求めやすい価格で発売してくれることに感謝の一言です。
FE3010は、FE3000のレッドカラーバージョンですが、ただ赤いのではなくて半透明樹脂になっています。
芯径は、FE3000が0.5mmでしたので、迷わずに0.7mmを選びました。
仕事において、緊急時のプログラム分析や設計書の手書き加筆などをする場合、焦っていきなり筆圧をかけたりするため、0.7mmの折れない強靭さを心より求めたくなる事が多いのです。
透明の赤というと、何か軽いイメージがあったりするものですが、このファーバーカステルFE3010のそれは、明るい発色の中にも重みのある、落ち着いた大人のレッドという趣があります。
樹脂の表面加工が割りと粗いのですが、その事が奏功して、半透明樹脂の光沢が抑制されてレトロ感を発揮しているように思えます。
透けて見える中身もごちゃごちゃさせず、白一色のビシッとしたシンプルなもの。
日本のパイロット社のS3(エススリー)のように、半透明を色彩的に美しく活かしているペンだと言えるでしょう。
FE3010の小粋なフォルムを見ているだけでも充足感を与えてもらえるようですね。
ただ、このFE3010の軸にベタ貼りしているバーコードシールは打撃を受けるほどに迷惑だった、と顔をしかめざるを得ませんでした。
シールを剥がしたら、せっかくの半透明軸を曇らせるほどの糊の痕がべっとり。
消しゴムかけ、中性洗剤での洗浄など、ありとあらゆる手をつくしても完璧には痕が取りきれておらず、軸の表面がうっすら曇っています。
バーコードシール貼るなら、もっと剥がしやすいシールにして欲しい・・・それが小さな願いです。
実際に筆記してみると、砲弾型シェイプと六角軸のハイブリッドペン軸は、あのパーカージョッター並に手に馴染む快筆。
微かな柔らかさを持った芯先ともあいまって「ブンダバール(素晴らしい)」の一言。
ちょうど仕事でFE3000の書きやすさに感動したばかりでしたので、その余熱も冷めやらぬうちにFE3010を握る事が出来るなんて、心からありがたい。