2013年11月9日土曜日

「富士通F-01E」カメラは、HDR撮影や背景ぼかし撮影まで出来る!!

docomoケータイの「富士通F-01E」ですが、そのカメラが想像を越えて良いものだったため、今や毎日持ち歩いていたEOS KISS X2やソニーHDR-XR500Vを置いて、日常使いのメインカメラに昇格しています。

そのF-01Eですが、何とHDR撮影や、背景をぼかした撮影など、色々な撮影機能があるんですね。

色々と試してみました。
掲載容量の都合で1310万画素で撮影して25%にリサイズしてあります。


■驚異、まさに驚異のHDR撮影!!

HDRの驚異の能力を分かりやすくするため、まず最初はごくごく普通のフルオートにて、朝食のお皿を完全に逆光で撮影してみました。
暗い室内で、朝の強い日差しを背景にしているため、朝食が真っ黒い影になってしまっています。
まぁ、そりゃそうだろうな、と思いつつ、カメラの「撮影効果」モードから、HDRをONにします。
ちなみに効果は弱と強があるんですが、強にしてみました。


うわーっ!! なんだこれは!!
HDRをON(強)にして同じように撮影してみたら、背景と朝食がどちらも同じ適正露出で撮影出来るーっ。

ちなみに、カメラを長く構えている必要は無く、シャッターそのものはすぐに切れます
ただし撮影終了後に、HDR処理時間が7秒~8秒くらいかかって来ます

でも、ちょっと昔のケータイで普通に撮影する以上の感覚で、HDRが撮れてしまうと考えると、やはり驚異的と言わざるを得ないかなぁと。



■一眼レフいらず!?背景をぼかせる!!

富士通F-01Eのように小さいセンサーを搭載したカメラの持ち味は、「手前から背景まで全てにピントが合った、シャープな写真が撮れる」という点です。

一眼レフは背景がぼけると言いますが、背景がぼけないように撮影するため、目が飛び出すほどの高額なレンズを買う必要があったり、決して優劣論で語るのではなくて、純粋に用途に応じてそれぞれ優れたカメラである、と認識しないといけないと思います。


とか言っておいてなんですが、このF-01Eは、一眼レフみたいに背景をぼかす事が出来ます!!

「またまたぁー。そういう冗談はやめなさいって!!」とか全然期待しないで撮影してみたら、なんか結構良い感じなんですよこれが。


うぉぉ・・・。
このぼけは決して光学系で生み出されたわけではなくて、言ったらコンピュータの高度な仕上げによるものなんですけど、これそもそも100gちょいの薄型軽量ケータイ電話っすよう・・・(大汗が吹き出す)。
完全ではないにしろ被写界深度を認識してるみたいでかなりぎょっとする

確かに富士通F-01Eのカタログには「高速CPU搭載」と書いてはあったけど、次から次に威力を見せてくれて、確かにこれは大したもんだと唸るしか無い。

それに、曲がりなりにも「キヤノンEF100mm F2.8L IS USM」レンズとか持ってる身とすると、「ケータイではまだまだだよねっ」て結論で切り上げたかったけど「10万円とか20万円とか言う高額な一眼レフ用レンズとは一体・・・」とか真剣に悩む日もそう遠くない予感がして落ち着かなくなってしまった。


テストは切り上げて、背景ぼかしを活かして普通に写真を撮ってみました。

おおー・・・こう撮れたらいいなって思った通りの感じに撮れる・・・。

背景のボケ味もかなり良好で、何も言わずにこれだけ見たら「ほほーぅ!! やっぱり 一眼レフ はケータイのカメラとはボケのレベルが違うねぇ!!とか 抜かしちゃって大自爆 する怖さを感じたとです!!

ただし、CPUの処理なので、撮影後に待ち時間が数秒間あるのと、やはり光学系で自然に生み出すものとは違うから、癖のようなものが出てくるのではないかと思われます。

しかし色々と差し引いて考えてもこれ、決してお遊び機能ではなくて、メインで使える機能のような気がするのです。



■超高感度ISO 2万5600で闇夜の木を撮影!

ちなみに、300万画素モード以下なら、超高感度ISO 2万5600が使えます。 とてつもないノイズゆえに、さすがに写真作品とかに使うものではないですが、これこれ、実は地味に凄いかも知れない。

なぜかと言うと、人間の目でも周りが見えにくいくらいの闇夜で、ピンぼけせずに写り、少なくとも何が写っているのか分かるので「メモ用途」にはかなり役立つ時があるのかなぁと。

まぁ、ここまで暗い中での撮影だと、ソニーのハンディカムが誇るナイトショット(大震災の時に実際にこれで闇の中活動出来た)が欲しくなるでしょうけれど。

最高感度固定だと、1310万画素であればISO 6400まで使えます。

ただ、フルオートで撮影すると、あまりノイズが出ないようにリミッターをかけるアルゴリズムみたいですね。

これは、人間の目で見ても暗い場所で、愛車のアイちゃんを撮影した写真です。
街路灯はあるものの、目でも暗い場所で、ピントは合うしノイズも許容範囲内。
フルオートでこんだけ写るのは御の字だろうなと。
((※電話です))



■通常撮影でもキレイ
富士通F-01Eは、強烈な逆光とかの厳しいシチュエーションはともかくとして、普通のフルオート撮影でも本当にびっくりするくらい綺麗に撮れます。

朝食を自然の外光のみで、暗い室内で撮影した写真ですが、色合いも自然で好ましく、ディテールもきちんと出ています。

携帯電話の小さなカメラがここまで来ているのかと、驚きの連続だし、これからも驚きが続くんだろうなという予感がヒシヒシ。

ソニーの1310万画素Exmor-Rセンサーと、富士通のミルビュー・モバイル映像エンジンの組み合わせは、これはもう大成功していると言って良いと思います。