2012年6月14日木曜日

EOS KISS X6iの発表で、HDR-PJ760Vの1/2.88インチセンサーを見なおす!

先日、ついに最強の小型一眼レフカメラ「EOS KISS X6i」が発表されて、APS-Cサイズの大センサーによるハイビジョン動画撮影がまた一歩時代を進めましたね。

ますます小さいセンサーのハンディカムは追い詰められるのではないか? と心配しましたが、どっこいHDR-PJ760Vの1/2.88インチセンサーは相当頑張っています。

今回の記事は、そんな話について書かせて頂きたいと思います。

まず、かなり馬鹿にされる事が多いコンパクトデジカメクラスの小サイズセンサーですが、冷静に考えると決して小さい事がダメなのではなく、狭い面積に過剰な数の画素を詰め込むのがダメなのではないか、という訳で、HDR-PJ760Vの1/2.88インチセンサーの出番です。

■小さいセンサーが大きなメリットだ!■


ここからは、全て、HDR-PJ760V実機による500万画素写真の等倍の部分切り出しです。
びっくりするくらい鮮明で、もはや写真機としても堅く使えるというのは、以前の記事にも書かせて頂いた通りです。
HDR-PJ760Vは500万画素(4:3時。16:9時は600万画素)!!

そう、今のコンパクトデジカメって、嫌でも何でも千数百万画素とか無理くり詰め込んでいますよね・・・。
その点、HDR-PJ760Vは、全く無理をしていない(総画素数)665万画素のセンサーを搭載しています。

裏面照射センサーやクリアビッド配列という、高感度技術をフル投入した余裕を、普通は画素数のアップに使って相殺してしまう所なのに、余裕分を全部画質に振り分けている英断を下してるんです。


小さいセンサーでも、無理をしない画素数に抑えれば等倍で見てもヘコタレないばかりか「まさか、下手な一眼顔負けなんじゃないか?」とも思える画質が実現されるわけです。

少なくとも、これだけの鮮明さを大センサーカメラで求めるなら、高性能なズームレンズや単焦点レンズを総動員しないと難しいかなぁと。


ガチンコで比較したら、EOS KISS X6iが搭載する恐ろしほど高画質な1800万画素APS-Cセンサーにはかなわないでしょうけど(そりゃそうだ)、1/2.88インチセンサーだからと甘く見るのは絶対ナシ!!と思わされるのも確かですね。


画素数を抑えたといいますが、HDR-XR500Vもそうですが、500万画素から600万画素あれば、実は普通はもう十分なんじゃないかと思います。
ちょっと前まで、一眼レフだって300万画素から600万画素(EOS 20Dは800万画素で同等のレベルを叩き出してましたが)でやってたわけで。


ダイナミックレンジもなかなか広く、解像力もガッチリある。
カールツァイス・バリオ・ゾナーT*レンズの描写力の優秀さも勿論あるのでしょうが、ともかく、小さいセンサーだからとこの1/2.88インチExmor Rセンサーをあなどるなかれ。

そもそも、小さいセンサーでなければ、HDR-PJ760Vの持つ空間手ぶれ補正等の先進のビデオカメラ機能は実現出来なかったわけで、それを考えると、ハイビジョンにおいては闇雲に大センサーを求めるのが正解なのかどうか?言い切れなくなります。

ハイビジョン撮影は、画質はもちろん大切ですが、トータルで考えないといけない。
数々の撮影機能を実現するためには、高画質の小センサーは今や大メリットなのかなぁと。