2015年5月4日月曜日

プラチナ万年筆社「ダブルアクションR3/型押し牛革巻き複合筆記具/ワイン」

前々から気になっていた、プラチナ万年筆社のスリムタイプの本革多機能筆記具を購入してみました!!

「ダブルアクションR3/型押し牛革巻き複合筆記具/ワイン」です。


スリム型の複合筆記具(0.5mmシャープペン、赤ボールペン、黒ボールペン)は、多士済々なのですが、本革巻きという条件が加わると一気に選択肢が狭まって来ます。

本皮巻きのペンなんて、聞いただけで豪奢ですが、だからといってどこのメーカーでも出せるものではないです。

とにかく、その加工には、半端じゃないハードルが待ち受けているのです。


革巻きの筆記具を見てみると、ぐるりと巻かれた革の合わせ目をどう目立たなくするのか!?という大きな課題があるんですよね。

各社どうやって解決しているのか?と思うと、禁断の荒業「解決しません」というのが結構あったりします。

そう、「合わせ目は隠さず、バッツリ縦に深い線が目立ったまま製品化」してたりするんです。

気にしなけりゃいいんですが、こういう筆記具は、高級感こそが命だったりするわけで、合わせ目を見た瞬間の意気の下がり具合はなかなか残酷なものがあります。


しかし、プラチナ万年筆社は、革の合わせ目を目立たなくする卓越した技能を持っておりまして、職人さんによる手作業、その美技が、この筆記具にも遺憾なく発揮されております。

革の合わせ目は、もちろん厳しく目を凝らせば存在が分かるのですが、ぱっと見ただけでは皆無に等しい!!

うぉぉ!?

筆記具というものは、決して大げさじゃない価格で、職人さんの見事な技を、手軽にそして深く堪能出来る素晴らしい世界!!・・・って事があらためて身に染みますねぇ。


革は、艶めく丸シボのエンボスレザー。

黒色と迷いましたが、今回はワインレッドにしてみました。

ちなみに、革巻きの筆記具というと、どうしても重厚イメージがあると思いますが、若々しく上質な装い。

嬉しい事に、さらにメカニズムも隙がありません。

複合筆記具の課題は、ペン内部の切り替えメカニズムだったりしますが、本筆は、動作音は静粛だし、切り替え時の手ごたえも落ち着いております。

もちろん、真鍮製のペン軸はガッチリしており、筆記時の剛性も何ら不安はありません。

スリムタイプ多機能筆記具の選択肢が広がるのは本当に嬉しい。