名前はPCG-GRX90/Pというやつで、支払額が30万円超えたやつ。
発売当時のPC Watchさんの商業用記事はこちら アスキーさんの商業記事はこちら
当時カードで一括払いにしたら、セキュリティか何かで、カード会社から本人確認の電話がかかってきた思い出が蘇りました。
■全然高性能じゃないよ当時のハイエンドノート
↑まず、時代の背景として絶対に抑えて置きたい事があります。今だと、お金さえ積めば、間違いない超高性能ゲーミングノートPC買えてしまいますが、当時はそもそも「ノートPCはお金を積んでも低性能」という時代でした。
このVAIO PCG-GRX90/Pも、値段の割に別にそんな高性能というわけでもなかったっす(ノートPC全体が大したことない性能だったため)。
あと、今では考えられないでしょうけど、液晶パネルがかなり高価で、この機種が搭載する1600x1200ドットの16.1インチ液晶はかなり値段に反映されていたと思います。
■青くて不満だらけの液晶
↑自慢の16.1インチ1600x1200ドットと、当時としては一今だと色調整とか出来るんですが、当時はそんなの出来ないですから青いまま!!
デジカメの写真とか表示するとめちゃ青いので、我慢して見ていた記憶しかありません。
↑スクロール用のジョグダイヤルが搭載されてますが、今の基準から見ると「いや、タッチパッドを2本指でスワイプすればええやんけ」ってなりますよね。
そういうデバイスは当時無かったというのがよくわかりますね。
■微妙なCPU「Pentium 4-M」搭載
↑このVAIOが巨体で値段高い理由は、(当時)すげー高解像度の液晶と、Pentium 4-M搭載という事ですね。Pentium 4-M...
正直、Pentium 4は、ノートPCに搭載していいのかっていうくらい超高発熱・非効率CPUなので、厳しかったですね。
1クロックの性能が低いので、高いクロックにせざるを得ないという設計で、1.7GHzというクロックも「すげーー1.7GHzだ」じゃなくて「こんだけ回してようやくなのかぁ」という微妙な感じでしたね。
この設計の大失敗により、のちに出てくる「1クロックあたりの性能が高い」Coreアーキテクチャが熱狂的に受け入れられて今に至るという名悪役みたいな感じになってますね。
↑正直、このVAIOは買って後悔しまくりでした...。
重さも4キロ近くあるので、ノートも何も持ち上げる時に「フン!」みたいになるし。
バッテリーなんかどうせすぐ切れるので計測とかする気も起きなかった気がします。
確かにノートPCの中では性能は良かったのですが、冒頭で申し上げました通り、ノートPCそのものが低性能の枠だったんで、大金突っ込むのはいけないよという勉強台代になってたと思います。
2002年あたりだと、ノートPCに限らず、色々なものがまだまだ技術不足で、実用性よりもロマンに賭ける!!という時代でしたね。
半年くらいで買ったものが陳腐化するような時代。
それを考えると、今のPCは本当に夢のようです。
ソニーは、技術不足の時代に奮戦してたんで、良くも悪くも時代を先取りし過ぎたのかも知れませんね。