といっても、コロナ禍が続くため、旅行や遠出は無しなのでちょっとその辺の景色などを撮るだけなんですけれど...。
↑ROG PHONEと、ZenFone max plus M1を並べてみました。
ZenFone max plus M1のカメラは、決して悪くはないのですが、写真カメラとして考えると?まだまだ映像エンジンの当たり外れが大きくて「キヤノンのEOSやPowerShotを差し置いて使う」という地位には立てていませんでした。
では、圧倒的なプロセッサパワーと、弛まずに進化し続けて来たAIカメラを搭載したROG PHONEはどうなのか?というところでです。
■文句なしの画質!!びっくりです
全体的に、小さなセンサーでも無理の無い1200万画素に抑えてあるというのが奏功していて、1画素のクオリティが十分確保されています。
等倍で見ると、キュウリの微細な毛も再現されていて、十分なディテールです。
自動的にHDR効果をかけているので、陰影を生かした撮影はできなくなっているのですが、正直、HDRを特殊モードとかじゃなくてノーマルでかけてくるプロセッサパワーには脱帽です。
ROGのプロセッサは、カメラとして考えると異常なまでに過剰なパワー(8コアの64bitプロセッサ SnapDragon 845をさらにオーバークロック{2.96GHz}したもの)を持っているため、どんな処理もやりたい放題という感じです。
↑雨の中の花を撮影してみました。
AIによるシーン自動認識なのですが、発色がとにかく鮮やかで綺麗。
iPhone以外のスマホのカメラで最もガッカリするのが、冴えない色だったりするので、この発色の良さは待望のものです。
こういう鮮やかな発色って、カメラやってる人が嫌ったりするものですが、どうせ後処理でいじるくらいなら最初から鮮やかでええやろ。
↑雨の中の工事現場を撮影してみました。
オートでHDRがかかるので、明暗差がどうこうという悩みがありません。
デジカメ黎明期から撮影してる私としては、明暗差をどうなだめて行くかに七転八倒した時代が遠く去っていくようで「今ってオート一発でこれ?すげーー」としか言いようがないです。
↑デジタルズームも使ってみました。
この手の機能で痛くなってくるのが、画素数が1200万画素という点。
1.5倍くらいなら大きな問題なく使えるかな?というところ。
記録用途ならもっと行けそうですが、写真用途であれば、なるべくデジタルズームは使用せず使っても1.5か1.6倍くらいが無難かと思われます。
↑ショベルカーを撮影してみましたが、独特の塗装もちゃんと再現され、写真カメラとして普通に使えそうだという思いを強くしました。
↑これは広角カメラで撮影しました。
ROG PHONEは標準と広角の2カメラ搭載機であり、広角カメラは標準カメラとは完全に独立した800万画素モジュールとなります。
ZenFone max plus M1にも広角の800万画素カメラが搭載されていましたが、色味がドカンと青くなり、標準と色が合わずに非常に使いにくいものとなっておりROGでも心配してました。
実際に使ってみると、ROGは映像エンジンが相当に進化してるのが分かります。
一番心配していた色味の大きな差異も抑制されているように思えますね。
特に、明暗差が大きいとROG PHONEが判断すると、自動でHDRをかけてくるので(設定をOFFにも可能)、センサーの能力不足を強大なプロセッサパワーでフォローする、スマホ(スマートデバイス)の流儀がハッキリ際立っているのが分かります。
プロセッサは、もうSnapDragon 845をさらに超えるSnap Dragon 865 Plusが開発されているので、スマホカメラの進化は止まらないどころかとんでもないレベルまで行きそうです。
割とハイペースで走ってくるクルマもだいたい思ったタイミングで撮る事が出来たので、積極的な動体撮影に使えるかというと疑問ですが、普通に使う中ではレスポンスで困る事はなさそうです。
ただ気になったのが疑似シャッター音です。
「パチ」という疑似シャッター音がスピーカーから発音されるのですが、ただ適当に発音してるだけのような感じです。
撮れているタイミングと、音がシンクロしてない気がします。
日常用途においては、もうカメラ専用機を同時携行する必要はなくなったと言えます。
特にまだ枚数は少ないので言い切りは出来ないのですが、条件の悪い雨の日の撮影で色に不満が出ないのは画期的です。
これは相当に大きい。
ただ、あくまでも日常用途のリプレースに特化していて、動体撮影や望遠レンズが必要な時等、やっぱりカメラ専用機じゃないとダメなシーンは「想像以上に今まで通りだった」という感じです。