2018年10月1日月曜日

EOS KISS Mで、動物たちを4K撮影。動体+AFも個人史上最高快適で撮れました!!

EOS KISS Mは、自然風景の4K撮影も想像以上に素晴らしい事が分かり、矢も楯もたまらず「では、動物たちを4K撮影したらどうなのか?」と、雨の中、八木山のセルコホームズーパラダイスに行って来ました。

この前、EOS KISS Mで写真撮影して来たばかりでまた行ってしまうほど、テンション上がりまくってます。

ちなみに駐車場入口の警備員さんに「あら、この前もいらっしゃいましたね!」と声かけられちゃった!

またまた結論から先に言いますと、EOS KISS Mによる4K撮影+動物撮影は大満足するものでしたが、そればかりではなくて、一つ大きな大トピックスがありました。

私は今までビデオカメラも含めて、かなりの年数ビデオ撮影もして来たわけなのですが、その今までのムービー撮影「全ての歴史」の中で、EOS KISS Mは、断トツに一番、最高に快適に撮影出来た機材になりました。

ビデオ撮影機材の個人的な歴史を完璧に塗り替えるカメラとなりました。



↑前提として、EOS KISS Mは、秋保大滝での4K撮影の時と同じく、マニュアル4K撮影としております。

EOS KISS Mは、兎にも角にも、まずは自分に合ったキーカスタマイズが重要なのですが、これをしておくと、十分に頼りになる小型・快適・高性能カメラとして非常に魅力的な存在となります。

動体撮影を快適にこなすための心臓部となるのが、「タッチ&ドラッグAF」で、これは、写真撮影において既にその驚異的な効果をガツンと思い知らされていますが、4Kムービー撮影でも猛威を振るってくれます。

顔認識・追尾モードにすると、動体を追尾するカーソルが画面(EVF)に出現するわけですが、どんな状況でも永遠に追尾してくれるわけではありません。

何かの拍子に追尾が外れたりするのですが、それで「あーだめだ」とはならないのです。

タッチ&ドラッグでもって、指でカーソルをキープ出来るので、手動で追いたい被写体に追尾を当て続ける事が出来る!! すなわち、自分で被写体を追尾してる感じです。

この快適っぷりは、正直、すさまじい威力です。

ビデオカメラの時代も、写真の時代も、結局は機械がうまくやれないイライラがあったと思うんです。

「機械のせいにしてないで、自分でやれ!! サポートはすっから!!」と言われているかのよう。


↑タッチ&ドラッグAFによる動体追尾AFによって、奥に手前に動き回るシマウマ、レッサーパンダも、今までにない快適っぷりで撮影出来ます!!

ただし、追尾はもう何も言うべきことが無いパーフェクトな威力でも、「実際にピントを合わせる速度」ですが、レッサーパンダのように結構な高速さで縦横無尽に駆け回る被写体に対しては間に合わない事があります。

追尾は完璧にしているけど、追尾カーソルが出ている部分へのピント合わせが間に合わず、ぼけてしまう感じ。

このあたりは、今回使用した2本のレンズ「EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STM」と「EF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STM」のフォーカス特性が、「極めて静粛で滑らかではあるものの、速度は比較的ゆったり」という事もあろうかと思います。

このあたりは、超高性能機に期待する「動き回る被写体を完璧に追尾しピントまでも完璧に追従」とはいかないですが、正直、EOS KISS Mでそこまで行ったら、もはや高額な上位機種の存在意義がかなり失われてしまうので、しょうがないところ。

ただ、何でもかんでもカメラにやってもらっていいのか??という問題もあり、人の創意工夫が入る余地があるのは良い面だってあるのです。


↑雨の中、水たまりの中で遊ぶゾウ!!

思うに、EOS KISS Mでの4K撮影を使いこなすポイントですが、「動物たちだから、動体撮影=AFだ!」と決めつけないで、マニュアルフォーカス(MF)を的確に織り交ぜる事も、一つあるかなぁと。

手前や奥に立体的に動き回る動物を追いかける時はAFに頼るのもアリですが、主に横方向への動きである時や、そもそも大きな移動が生じない被写体の場合は、迷わずにMFにすべきかも。

EOS KISS Mは、ピーキング(私の場合は、ピントが合う場所に青色でマーキングが出るように設定)表示されるので、MFでも快適に素早く正確なピント合わせが可能です。

MFのメリットは、とにかく、ピント位置が確実に固定され、AFのようにピント位置がふらふらするリスクが無い事です。

その逆に、被写体に奥行きの位置を変えられるとピントが合わなくなるわけですが、EOS KISS Mは、前述の通りピント合わせが楽なので、うまくすればMFでの追尾も可能かも知れません。

その昔、何でもかんでもカメラがやってくれないと文句ブーブーの今と違って、カメラ側の機能がなかった時代は、カメラマンは練習を重ねて、MFのみで高速飛行する鳥を追尾する事もやってのけておりました。

そこまでスパルタンな時代ではないものの、「人間だってある程度の練習は必要だろ!」という事なのかも知れません。


↑雨の中のトラですが、4K映像の精細さにあらためて驚きます。

フルハイビジョン時代でもまだ怪しかった、降りしきる雨の雨粒がしっかり写り、トラの毛の一本一本に雨粒が付いてキラキラしているさまが、写真撮影ではなくて、ムービー撮影において表現出来る時代になっているのは、ただ、ただ、口を開けて驚くばかりです。


↑カバを、MFとAFを織り交ぜて撮影してみました。

4Kの並じゃない精細感と、MFとAF、そしてAF方式を(カスタマイズ次第で)自由自在に操れるEOS KISS Mは、EOS 7Dで初めて(自由なマニュアル操作で)ムービーが撮れるようになった時よりもさらに喜びが分厚い。

EOS KISS Mはもちろん写真機ではありますが、ビデオカメラも含めたムービー撮影機材の中で今までで最高の感動です。

それと、EOS KISS Mが凄いのは、4K撮影は、「画角にクローズアップ効果がかかる」という点です。

EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STMのような広角ズームはもちろん、EF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STMのような望遠ズームも、遠くの動物たちをぴったり丁度良い画角でしっかり納める事が出来ます。

写真撮影と、4Kムービー撮影を激しく切り替えながら撮影していましたが、4K撮影した後に写真にすると、「画がちっさ!! 遠い!!」とショックを受けるほどです。

広角撮影したい時は、このクローズアップ特性は邪魔になるのでしょうが、望遠はとにかくレンズが単純に巨大化してしまうので、それを防止してくれるクローズアップ特性の方にまずは感謝したいです。


↑雨はかなりの動物たちを元気にしてくれます。

シロクマが水の中で遊んでいるシーンが撮影出来ました。

4K当初から言われていた、誰もが思い描くメリットでありますが、ムービーを撮影すると、その1フレーム1フレームの全部が(被写体ブレはあるとしても)830万画素の高密度な画になるため、A4プリントも楽々にできます。

正直、想像を超えて威力でかいです。

写真の切り出しは、EOS KISS M本体でやってますが、タッチパネルとインターフェースが極めて優秀というメリットが遺憾なく発揮されて、さくさく作業できてストレスフリーです。

ただし、撮影中はかなりもつバッテリーも、写真切り出し作業を本体でやってるとあっという間に切れてしまう事が分かりました。


↑シロクマが遊ぶシーンを、実に快適に撮影出来ました。

ビデオカメラと違い、写真機は形状が不自然で、長時間撮影は辛い事もあるのですが、4Kはファイルサイズが巨大になるし、KISS Mそのものが、長時間撮影するようには作られていない(長回しができない)という事もあり、1カットは短く撮る、というのは頭に入れないとならないでする。

それが逆に上映会やる時には、1カットが短くてテンポも良くなり、効果的なのかも。

24pの動きは、とても映画的で、大変良いものです。


雨の中で子供を守る、お母さんサル。

EOS KISS MのEVFはとても見やすく、撮影にも集中できます。

しかも軽く、全長も短いため、傘を片手の撮影も楽々で、色々と時代が新しくなった事を思い知ります。

EOS KISS Mは、写真撮影は当然、4Kムービー撮影も、これはもう早く次の撮影がしたい!!とテンション上がりまくり。

ただ、1カットを短くし、そんな時間撮ってないのに、今回のズーパラダイス4K撮影は総ファイル容量が16GBになりました!!

ハイビジョン撮影では旅行に行って丸一日撮影したとしても16GBなんてあり得ない大容量でしたが、4Kは短くを意識した撮影でもこの消費。

4K撮影は、容量に注意しないと大変だという事も分かりました。