普段はもうカメラ専用機を持ち歩く必要は無くなったかな...と思わせるに十分で、iPhoneがそういう世界を作ってしまった事にも納得せざるを得ない状況になっています。
とは言え、せっかく揃えたカメラ専用機をこのまま持ち歩かなくなってしまっていいのか?という葛藤もあり、お盆休みは、カメラ専用機の良さを発見する事もやってみようかと思ってます。
まずは、万能型のPowerShot G5Xと一緒に持ち歩いてみたらどうなるか?というのをやってみました。
■PowerShot G5X
↑雨の中、キュウリの花を撮影してみました。このカメラは、一眼レフに匹敵するほどの素晴らしい操作性とダイヤルフィーリングなので、マニュアル操作で自由気ままな設定に素早く変えて撮影が可能です。
このあたりは、すこぶる優秀なAIの自動調整が主軸のROG PHONEに劇的な差をつけて勝る部分であります。
ROG PHONEというか、スマホは、その板タイプスタイルに縛られているため、オートでは優秀でも、いったんマニュアル操作となると、平らなスクリーン上の表示をミスしないように気を付けながらタッチする...と、およそ快適とか素早くとか縁遠くなるのが渋味ですね。
↑それと、メカニカルな一眼スタイルでありながら、1インチセンサーという事で、手のひらサイズのまま本格的なカメラスタイルを満喫できるのも大きい。
APS-C換算で15-63mm F1.8-2.8という大口径レンズも、ROG PHONEよりも自在な撮影を可能とするため、あらためてその高い実力に目を見張るところです。
■ROG PHONE
↑一方、ROG PHONEは、AIによる自動認識で最適な補正をかけてくるのがだいご味です。とにかく、スマホは、その板タイプの形状に縛り付けられているため、カメラ専用機との操作性は雲泥の差と言って良いです。
そのため、いったん、スマホの画が気にくわなくてマニュアルで調整するとなると、一気に美点が崩れ去って「まぁ緊急用、記録用途には良いかな」という感想に収束して行くのがオチだったわけですが...。
iPhoneが既にその問題をクリアしてますが、このROG PHONEもiPhoneに負けじと問題をクリアした機種であるのが分かりました。
↑ROG PHONEは、雨の中という条件でも色が美しく出ています。
マニュアルで調整する必要がないので、持ち前のAIによる自動認識がスポイルされず、そうなると「板タイプ形状に縛られている事による操作性の弱点」が表面化せず、あーーこれだからスマホの時代が来たわけか!!と顎に手を当てて感心させられます。
人が細かく操作する必要さえなければ、スマホの利便性だけがどんどん伸びて来るわけです。
最近だと、下手に一眼で撮影して調整するよりも、最初からiPhoneで撮るのが安全で確実という時代になってるので、カメラ専用機は既に信頼性でも時としてスマホに負けてしまってたりします(映像エンジンの爆発的な進化による)。
↑ROG PHONEは、小さなセンサーを搭載していますが、その身の丈にジャストフィットした1200万画素という「無理のない画素数」が全てにおいて奏功しており、画質そのものも何の文句もありません。
1画素のクオリティも十分に確保されており、厳密にはPowerShot Gシリーズに及んでなくとも、特に問題は無い範囲となっています。
多分、このまま画素を無理くり詰め込んで、画素数を1600万画素以上とかにしてたら評価は悪くなっていたと思います。
1200万画素だとファイルそのものも軽く、オンラインストレージとの連携も気楽、A4プリントも品位が保たれると良いことづくめ。
一つ気になるのは、有効画素数を減らすため「デジタルズーム」の耐性が低いという点ですが、そこは考えようで、ズームが必要な時はカメラ専用機かなぁと。
ともあれ、ROG PHONEはカメラとして立派に使えるのが分かって来ました!!