2020年8月30日日曜日

定価68万円のシャープメビウスMN7760が出て来ました

今朝は居間を本格的に片付けしていたのですが、棚の奥から一台のノートパソコンが出て来ました。

今回はちょっと昔話が多く出ますが、自慢話とかではなくて、割と辛い話なのでご容赦下さいませ。


↑自分が購入したパソコンの中で最高金額の、シャープメビウスMN7760というモデルです!!

なんと、何と、定価が68万円で、購入時にヨドバシカメラのレジで現金50万円以上をバサッと支払った思い出のノートパソコンです。

多分、へーそんなん今でもゲーミングPCの上級だとそんくらいするわボケ!と思われるでしょうが、当時は、ノートパソコン = 値段がバカ高くて性能が問答無用でゴミ確定という暗黒の時代。

いくら大金を積んでも、趣味だろうと仕事だろうと、まずまともに使い続けられるだろうか?というそこん所から心配スタートという時代。

言い方は悪いけど、脳が焼かれるようなギャンブル、という感じです。


↑私は当時本気でモータースポーツに打ち込んでいて(オフィシャルと呼ばれるモータースポーツの主催者サイド)、JAF公認審判員というモータースポーツ主催者側の資格制度があるんですが、コース、計時、技術の3つの部門で全て最上位のA1という資格まで取得しました(家族の病気で続けられず今は返納済)。

で、このパソコンはモータースポーツの現場でどうしても必要で大金突っ込んだのですが、コースレイアウトの設計(設定)等で大活躍してくれたので元は取れたかな?というところです。

元と言っても、モータースポーツはボランティアなので、金銭的には全部持ち出しでしたが、頼まれた事をうまくやれたという意味で。

しかし、見て下さいこの厚み。

これでノートパソコンっすよ?

ノートというより、カバン・パソコンですよね。

当時のモータースポーツのチームメイトにも、デカさと値段の高さをからかわれまくってました。


↑後ろを見ると、時代を感じます。

今だともう業務用でもUSB変換アダプターでの使用が前提となってる「RS-232C端子」がバッツリと装備されてますね。

あとプリンタポート。

えーーー使った事あるの?と言われそうですが、当時はこれがまたよく使ったんですよね。

当時は何でもかんでも、遅くて不便で、お金はジャブジャブかかって...でも、まだパソコンは特別感があった時代だったので「パソコンだから、しゃーねぇか」と払えていた時代。

今なら「高ぇぇぇぇ。却下!!」な事がまかり通りまくりでしたね。

怪しい周辺機器にポンポンと5万! 6万! と投げるように使った挙句に「あーー使えんかったわ...高い授業料だったわ!」でしたね。

ちなみに、このメビウス、光磁気ディスク(MO)ドライブもあって、それも買いました...自慢とかじゃなくて、自爆...過去からタイムワープしてダメージを食らわして来ますね。

当時使った(ムダな?)大金を、タイムリープして取り戻したい衝動は、当時PCに燃えた人あるあるではないでしょうか?

それでも当時は、いやーX68000の時代は増設メモリ4MBで13万5000円(買った)だったから、安くて良い時代になったもんだぜ!!ラッキー!!とか思ってたんですよね。

当時、よう色々なものに大金投げまくったわなぁ...と、このパソコン見ていると、当時の謎の大暴れは血を吐きそうです...。


↑オープンすると、昔のノートPCあるあるで、キーボードがデスクトップっぽいし、液晶のベゼルがもはや「面」ですよね。

厚みがありすぎて、手首に負担が多くかかり、腱鞘炎みたいになった事もあったですね...。

ただ、当時はかなりの高額な金額を支払っても、液晶がSTNとか800x600ドットとかだった時代なので、TFTのXGA液晶、曲がりなりにもUSB端子x1が搭載されていたため、他のPCよりは長生きだった気はしますね。


↑ふりかえって、今なのですが、ノートパソコンが普通に快適で値段も現実的になり、ありがたくて手を合わせて拝みたくなります。

ありがたや、ありがたや。