これが「画期的な設計のパイオニアで致し方なし」であればまだ救いがあり、実際この立ち位置は「Xperia 1 III」にも採用された、SnapDragon 888(以降888)だったのです。
888の反省を一切生かさない8G1には反発
SnapDragon 888は、とにかく期待が高く、「Xperia 1 II」に搭載されたSnapDragon 865の評価がとても高かった事も手伝って、相当なものだった記憶があります。
ただ出てみれば、888は、製造を担当した会社が何とSnapDragon 865の「TSMC」とは別の会社!!
搭載製品が爆熱で燃費も悪く、搭載製品の評価について「素晴らしい製品だがSoCが原因で芳しくない」という流れが固まってしまいました。
888だけの問題ならまだしも、続く今回の8G1がまるで888の問題点を無視して同じ事をやって来ているため、ネット上では怒りがメラメラの部分がある感じです。
さすがに人の話を聞かないで強行突破的な話は、世界がもう国家単位でウンザリしてる流れであり、人の話を聞けよ!!という怒りです。
爆熱低燃費だと何が悪いのか??
ここで、爆熱低燃費なんて、高性能品なら当たり前!!黙って我慢してればいいじゃないか!!と思われるかも知れませんが、実際はとんでもない悲劇になります。
爆熱はただユーザーが熱いのを我慢すれば良いという話ではなくて、性能が下がる下がる。
これはサーマルスロットリングなどと呼ばれ、発熱がある一定の段階を超えると、SoCは自分の身を守るために性能をドカンと下げて発熱しにくくします。
これにより、「冷えてるうちだけ高性能、使っていくうちにドンドンと性能が下がる」という、なんかこう、酷い話になってしまいます。
このあたりの問題解決にフォーカスした有名な存在が、あの超超高性能ゲーミングコンピューターの「プレイステーション5(PS5)」であり、家庭用デバイスに「冷却の大切さ」を丁寧に広めているのは記憶に新しいところ。
スマホメーカーが悪い??
爆熱SoCなのがあらかじめ分かっていれば、スマホのメーカーが対処すべきで、そのまま888や8G1を、まるでSnapDragon 865のようにそのまま搭載しているのが悪いという話も出ているようです。
まぁPS5と言えども、ソニーが渾身の冷却システムありきなわけだし...
ただ、このあたりはネットで調べても責任のなすりつけ合いになってて、一体何が悪いのかが分かりにくくなってますね。
一つ言えるのが、何はともあれ、888とこれからの8G1はどっちもケチがついてしまったので、性能を落とした低発熱バージョンを「高性能ミドルレンジ」に搭載してくれるなら良いが、20万円近いあるいは超えてしまうスマートフォーンに搭載されても、個人的には必死で稼いだお金を使えるのかどうか問題が立ちはだかります。
さらに888と8G1にとって悪いのが板挟みです。
そもそも888の前の「TSMC」のSnapDragon 865がとても良いのと、今立ち上がろうとしているSnapDragon 8 Gen 1+(エイト・ジェンワン・プラス)は、「TSMC」製であり、絶対そっちが良いだろって流れになってます。
この2つがもしもなかったら、あきらめて8G1買う道もありますが、この2つあるのに何で茨の道に叩き込まれんとならんの問題。